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今週の展望(2012年7月第1週) [株]

       2012年6月29日 2012年6月22日 2012年6月15日 2011年12月30日     
          
日経平均   9006円78銭   8798円35銭   8569円32銭   8455円35銭
TOPIX     770.08      750.92      726.57      728.61
東証2部   2309.65     2275.82     2219.41     2111.43  
ジャスダック 1336.07     1327.82     1290.70     1180.05  
マザーズ    359.04      347.82      326.22      396.21                                                                            

先週の日経平均は週間で208円43銭の上昇になりました。
株価指数でもすべての市場が値上がりしました。
海外高ならば寄り付き上昇で後はもみ合い、海外安ならば寄り付きで下落して後はもみ合いと
いう主体性のなさでしたが、週の最後に欧州の銀行に直接資本注入への道が開かれた
ことによってポジティブサプライズになり、状況が一転しました。
市場には安心感が漂いましたが、すべて解決には程遠く、これからも市場を揺さぶることでしょう。
ユーロ圏のLTRO3、アメリカのQE3という切り札が残されていますので、
状態が悪化すれば追加金融緩和への期待が大きくなります。

変化の胎動も見えてきましたが、楽観には程遠い状態です。
(反面、強気市場は懐疑の中で育つとも言います)

昨年末からの上昇幅は551円43銭ですが、含み損を抱えている投資家もかなりいるはずです。
ただ、6月4日が安値になっていますので、直近で購入した投資家は含み益になっているでしょう。
安値買いの効果といえるでしょう。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
含み損があれば気分が良くない(トータルでプラスでも)のは当然ですが、
安値買いのチャンスを生かした人は気分も損益も改善したはずです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあるので、
現在の心境は安くなったら買いたい、戻ったら売りたいなど多様化しているでしょう。

ユーロ圏の問題は基本的に何も解決していませんので、これからも市場を揺さぶりますが、
現時点では小康状態です。
株価の上昇エンジンの円安に期待したいところです。
ただ、中国情勢が懸念要因になっています。
3大市場の代表的な株価指数で6月唯一の下落を見せています。
ヨーロッパ→中国→資源国の連鎖不安が現実にならないことを望むばかりです。


           日経平均年初来の高値       日経平均年初来の安値

終値     10255円15銭(2012年 3月27日) 8295円63銭(2012年 6月 4日)      
ザラバ    10255円15銭(2012年 3月27日) 8238円96銭(2012年 6月 4日)


           日経平均昨年来の高値       日経平均昨年来の安値

終値     10857円53銭(2011年 2月21日) 8165円18銭(2011年11月25日)      
ザラバ    10891円60銭(2011年 2月17日) 8135円79銭(2011年11月25日)


6月29日時点での各移動平均線
 25日移動平均線(上昇中) 8633円03銭
 75日移動平均線(下落中) 9211円54銭

2月第4週には13週線と26週線のゴールデンクロスが示現しました。
これは一般的には中期上昇サインといわれています。
ただ、この中期上昇サインは完全に消滅しました。
下落相場の中での戻りを試す展開が続いていました。

前回の記事では変化の胎動も見えますと述べさせていただきました。
内容は下記のとおりです。
もっとも顕著なものは長らく下落していた25日移動平均線の上向き転換です。
足取りは弱いものの株価が25日線の上にあり、25日線が下向きから上向きに転じたことは
相場の転機になる可能性が十分にあります。
また、4月15日の週から8週間連続で売り越しの続いていた対内証券投資が9週間ぶりに
買い越しに転じました。~以上前回記事より~
9週間ぶりに買い越しになった対内証券投資は2週連続の買い越しになっています。

日本株は新年度入りからはさえない動きが続いていましたが、一息つける段階になりました。
(もちろん人それぞれでしょうが)

中長期でも、短期でも買いがあり得ます。
2013年3月期予想が実現するならば割安感がありますが、好業績銘柄を中長期で仕込む人は
かなりの少数派でしょう。
売買高、売買代金を見る限り、上昇開始とは言い切れませんが、
だからこそ一足早く買うという選択もあります。

どこで買うかは個人個人の考え方や手法によりますが、もはや安値買いの水準は過ぎ去り、
上昇(戻りとの考え方も含め)がどこまで続くかを考える段階です。

ただ、リスクオフ要因の基本的変化はありません(あくまで小康状態)し、
現在の市場は恐怖や疑心暗鬼がまだまだありますので、また下がるとの意見や
上がってもショートカバー中心で上値は知れているという考えも多いでしょう。

上昇(戻り)のめどは多種多様な考えがありますが、9000円の心理的節目を意外なほど
早く回復しましたので、利食い売りに押される可能性がありますが、
高値(10255円15銭)から安値(8238円96銭)の2分の1の9247円06銭あたりでしょう。
近くには75日移動平均線(9211円54銭・6月29日時点)もあります。

安値買いの人は仕込みは終了しているでしょう。利食い売りのチャンスを待ちましょう。
短期の人はリバウンド狙いにとどまらず買いを考えてもいいでしょう。
売りから入っていた方は買戻しを余儀なくさせられたでしょう。
新規売りを考える人もいるかもしれませんが、ここでの新規売りは時期尚早です。
典型的なバイ&ホールド・悪く言えばアホールドの人は何もすることはなく、ホールドのみですが、
利食い圏内に入ったか、近づいたひともいるでしょう。

このブログの推奨通り動いている人ならば(いるわけないか)安値拾いを完了して
上昇を楽しみに待っている段階でしょうか。
キャッシュもたっぷり残っていることでしょう。


投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって売買していないことは
明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォローの人は相場の転換を感じているでしょう。


もちろん投資は自己責任でお願いします。


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