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ストレステスト結果発表 [株]

欧州連合(EU)加盟国の金融監督機関で作る欧州銀行監督委員会は23日、
欧州金融機関91行(欧州金融部門の65%)に対する健全性審査(ストレステスト)の結果を
発表しました。

ドイツ不動産金融のヒポ・レアル・エステートやギリシャの農業銀行など7行が、
中核的自己資本比率が6%を下回るとして「不合格(資本不足)」となりました。
資本不足を指摘された金融機関は自力で増資するか、各国政府などが公的資金を投入して
資本増強を図る見込みです。

7行の国別内訳は、ドイツが1行、ギリシャが1行、スペインが貯蓄銀行カイシャ・ディアダなど
5行で、7行の資本不足額は35億ユーロ(約3900億円)でした。
同テストは、情報開示を進めることで欧州金融不安の沈静化を図るのが目的です。


欧州中央銀行のゴンサレスパラモ専務理事は23日、欧州の銀行の健全性審査(ストレステスト)
では、政府債価格が欧州債務危機の最悪時の水準に落ち込んで推移した場合を想定する、
と語りました。

欧州銀行監督者委員会によると、欧州の銀行に対するストレステスト(健全性審査)は、
欧州で景気が二番底に陥り、2010年と2011年にかけて経済が3%縮小した場合を想定して
実施されました。
また、両年に株価が20%下落した場合、銀行が保有する証券化商品の格付けが4ノッチ
引き下げられた場合も想定しました。
CEBSとECBは、今回のストレステストが想定するシナリオが実際に起こる確率は20年に1度で、
米国で2009年に実施された、想定されたシナリオが実際に起こる確率は7年に1度の
銀行ストレステストよりも厳しい状況を想定したとしています。


この結果を受けたアメリカ市場は一安心で株価は堅調に推移しましたが、
手法や基準に甘さがないかとの懸念は完全には払しょくされてはいないようです。

ストレステスト発表を受けての米株市場
2010年7月23日終値

ダ  ウ   10424ドル62セント  102ドル32セント高
ナスダック  2269.47        +23.58
S&P500  1102.66        + 8.99


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