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今週の展望(2023年6月第2週) [株]

上値目標33172円28銭
       

       2023年6月2日 2023年5月26日 2022年12月30日   

日経平均      31524円22銭 30916円31銭 26094円50銭      
TOPIX        2182.70   2145.84   1891.71    
スタンダードTOP20 1015.61   1012.33    982.82     
グロースCore      971.52    908.25    868.58     
マザーズ         757.85    725.69    730.41  

スタンダードTOP20、グロースCoreの両指数は2022年4月4日から
(基準値1000・2022年4月1日終値) 
    
前週(2023年5月最終週~6月第1週)の日本株は5月月末は下げたものの
他の4営業日は上昇し、年初来高値を更新し、1990年7月以来の約33年ぶりの
高値を付けました。
その中で買われる銘柄と買われない銘柄が分かれるいびつな上昇の面があります。
日経平均は週間で607円91銭高で、他の全ての指数も上げました。

市場が33年ぶりの高値を付けたという事は買い方が総利益になっていることであり、
更なる上昇相場につながる勢いがありますが、移動平均乖離率のように過熱している
指標もあるので利食い売りによる目先調整も考えられます。
強弱感対立の中、歴史に挑戦していく週になるでしょう。
日経平均は33年ぶりの高値で各種計算方法はあるものの上値がどのくらいまであるのかに
投資家の注目は集まっています。
1990年7月17日終値 33172円28銭を抜くまでまだ時間はかかりそうなので
それまでは1990年7月以来約33年ぶりとの表現になるでしょう。
この表現が更新される1990年7月17日終値 33172円28銭
上値目標になります。

シカゴ日経平均先物は31965円(6月2日時点)で、6月2日の日本市場より
かなり高く、33年ぶりの高値という事は市場参加者(買い方)すべてが利食い売りを
出せる水準なので、利食い売りと新規買いの強弱感対立はあるものの大幅高で始まる
でしょうが、押し目買いで臨みたいところでしょう。
ただ、投資家のメンタルは非常に揺れ動くので、一部の買われる銘柄に乗っている
投資家には簡単に儲かる相場と感じるでしょうが、それ以外の多数の投資家には
指数の動きの割に儲からないと思っているかもしれません。

業績発表が概ね終わりましたが、玉石混淆でもろ手を挙げて歓迎とは言えない結果でした。
ただ日本企業のパターンとして当初は慎重で上方修正があることを考えれば
期待は持てます。
株価の予想の難しさは単に業績の良い悪いだけでなく、予想と比べて上か下か、
さらに業績発表の前の株価の推移(上がっていたか下がっていたか)にもよります。
一つ言えることは業績発表は一つの売買タイミングであるので、
新規買いはもちろんのこと利食い売りのタイミングにもなることです。
さらに決算プレーなる言い回しもあり、決算をまたぐことを嫌がる
市場参加者(主に短期)は決算前(1日前)に手仕舞う事もあります。

3月16日前場の記事のコメント欄にも書きましたが、投資資金は非常に憶病なので
頻繁に市場に出入りしたがりますが、適切なタイミングを計れる天才以外は
市場に居続けるという選択肢もあります。
本当の危機は10年に一度くらいなので、目先で売り買いするよりバイ&ホールド
できる銘柄や指数を見つけるほうが安心して資産形成ができそうです。


市場は米金融政策に注目しています。
金融不安や景気後退懸念のある中で米FRBは利上げ中ですが、先読みが過ぎる市場は
5月で利上げ打ち止めとの期待に加え、何時利下げが始まるかで動いていますが、
期待が大きすぎると失望時のショックも大きくなります。
6月も利上げがあるのではとの声もありますが、週末の米雇用統計後の結果を見る限りでは
利上げ見送り濃厚とみて株高が進みました。
日銀が動く(政策変更)とすれば市場にとってのマイナス方向しかありませんが、
当面はその心配は不要でしょう。

市場で勝つ人は少数、勝ち続ける人はさらに少数と言われますが、
多くの人が負けるならば人と同じことをやっていたらダメ、人と違う事をすれば勝ちに
近づくともいえそうです。
とはいえ長期で見たときの投資の期待収益率はプラスなので一喜一憂しないことが大切
すなわちメンタルこそが投資において最も大切と言われるゆえんです。


FOMO(Fear Of Missing Out)日本語訳ならば見過ごしてしまうことの恐怖でしょうか。
投資では一番大切なのはメンタルとこのブログではくどいほど述べていますが、
上げ続ける相場を見ると乗り遅れては儲けそこなうという心理が働きます。
そうなればどこかで飛びつき買いをしやすくなります。
ましてや指数(ベンチマーク)との比較で成績が決まるプロは放置することはできません。
下げるまで待つ(休むも相場)は個人投資家には許されても市場が上昇していれば、
ベンチマークに負けてしまう模様眺めは許されません。
従って相場観に反しても上がり続ければどこかで買い参入という行為を取ります。
上がるから買う、買うから上がるの市場循環で想定外の上げが示現します。
もちろん下げ続ける場合もこの心理は(あるいは需要は)働きますので、
想定外の下げになります。
値ブレが大きくなりやすい一因(以上)です。
個別株(指数組み入れ銘柄)では幾度となく繰り返されてきた歴史です。
今週も急騰すればFOMOの影響抜きには語れません。


順張り派と逆張り派、投資期間も見れば様々ですが、それこそが正反対の意見の人が
いて市場で売買が成立するという事になります。
上げでも下げでも結果によって理由付けがなされ、どう解釈するのも自由ですが、
株価に振り回されることにはなるでしょう。
投資家は多種多様で、強気の人、弱気な人、順張りの人、逆張りの人、
投資期間に至っては数秒単位から数年単位(一生売らない)まで数限りない選択があり、
それこそが何時でも自由な売買ができる市場の厚みにつながりますが、
まさにその多種多様な選択ができます。
どのような手段や選択にも利益機会のチャンスはありますが、反面損失の危険もあると
いうことです。

毎日市場を見ていると一部の個別株も含め目まぐるしさについていけません。
いかに目先筋中心に市場が動いているかがわかりますが、一喜一憂でメンタルが
揺さぶられるのは健全な資産運用にとっては良い事とは言えません。
目先筋中心の値動きは続きそうで、急速な値動き(上げでも下げでも)は続きそうです。
2023年3月9日終値からの5営業日で1612円54銭の下げは記憶に
残っている人もいるでしょう。
2023年5月15日~5月19日は5連騰、5日連続年初来高値更新
週間上昇幅は1420円05銭にも達しました。


ロシアの動き、米中対立、中国景気悪化、米金利上昇、米景気後退懸念、富裕層増税気運、
など海外発の影響(株価含む)が日本市場を揺さぶる主役で、物価上昇が加わります。

何が起こるかわからない、いわゆる不透明さを市場は最も嫌いますが、
市場とは投資家(投資主体)の集合体にほかなりません。
米株はウクライナの地政学リスクに加え、米消費者物価が9.1%と40年半ぶりの
高さを示し、その後も前年比8%台が2か月続いています。
11月発表のCPIや12月のFOMC利上げスピード減速を市場は織り込みつつありますが、
2月のFOMCで利上げが0.25%だったので利上げ打ち止め気運が高まりましたが、
金融不安の中でも3月と5月にも0.25%利上げがあったように楽観は危険です。

世界は一つで近くなった現在では「遠くの戦争は買い」と言った投資格言は過去の遺物
なのかもしれませんし、外国人投資家に支配されている日本市場は第2のアメリカ市場と
いう見方もあります。
ただ、翻って企業業績はどうでしょう。
弱気筋は2024年3月期は悪化するというでしょうし、その萌芽もみえます。
何が起きるかはわからないとは言いますが、ウクライナ侵攻をきっかけに米ロ全面戦争に
なるのでしょうか?
考えられる最悪は米ロ全面戦争、核兵器使用ですが、そうなれば人類滅亡でしょう。
そうなれば株がどうとか、現金がどうとか、金がどうとか資産運用がどうとか
すべて無意味ですので、想定することに意味はありません。
ロシアのウクライナ侵攻は予断は許せませんが、米と全面対立はロシアの得には
なりません。(地球人類すべての損)

コロナについては患者数の発表機会も減らし、経済重視の方向に決まりました。
経済が回りだせば企業業績悪化が何時までも続くという設定には無理があります。
コロナ共存、企業業績回復の日本株を売り込む合理的理由は日本人投資家にはありません。
値動きが一方向に大きいので目先筋、短期筋中心に上がれば買いが続きやすくなります。
空売りの存在を指摘する人もいるでしょうが、一定水準以下の空売りは株価が
下がっているという投資家の不安に付け込み利益獲得を目指す存在です。
現在は空売り筋が上がる(担がれる)恐怖にさらされている場面です。
投資で一番大切なのはメンタルと言われる所以(このブログでは毎回書いている)ですが
自分自身の根拠を持てれば一定水準以下で日本株を売ることはどうなのかを
考えてみてください。
原油価格(ガソリンや灯油)や食料の価格上昇は日本でも見られます。
現金はインフレに弱いとするならば株を売って現金化するという行為は
合理的でしょうか。
キャッシュイズキングと言われたのも利上げ継続、株価下落の恐怖が言わせている
一時的(年単位でもありえますが)ブームのようなものでした。
もっとも多くの人は合理的な行動はしない(するとは限らない)ので
利益獲得のチャンスはあるのですが。

2022年1~3月期GDPは年率換算マイナス1%(改定値マイナス0.5%)に
なりました。
また4月の消費者物価は13年半ぶりに前年比2.1%と日銀の物価目標2%を
超えましたが、賃金の上昇がみられない中の悪い物価上昇と言えそうです。
さらに10月の消費者物価指数上昇率は3.6%となり、40年8ヶ月ぶりの伸びと
なりました。
政府は賃上げを推奨し、大企業は賃上げの方向にかじを切りましたが、中小企業まで
波及しなければ効果は限定的でしょう。
中小企業でも賃上げを考慮するが58.2%という数値が発表されました。
これを多いとみるか、少ないとみるかによって方針は違ってくるでしょう。
ただ、株高による資産増加、それによる心理好転は持つ人と持たざる人の二極化は
あるものの景気にはプラスです。


投資スタンスや資金配分など個人個人の差は大きいですが、割安な株を売るという行為は
日本株に関しては合理的行為とは思えません。
ただ、相場はオーバーシュートします。(これもメンタルのなしうる仕業)
コロナ対策終了、コロナ共存はとりもなおさず患者数増加の危険性を伴います。
時代のキーワードは二極化ですが、企業業績も二極化しています。

株価が大きく上げると(大きく下げても)理由探しをしますが、
私見では過剰流動性が存在する中、売買高が薄い中で先物売買で一方向に動くと
それに追随する商い(特に機械売買=順張りのアルゴ)がその動きを加速することが
要因だと考えます。
それに短期(目先)の投資家も追随することが一層拍車をかけます。
もちろんFOMOもあります。

業績と各種材料が相まみえる中、
近くて遠いと言われた30000円ですが、勢いとは恐ろしいもので30000円
突破以降はさらに上げが加速しました。
上げのスピード違反ですが、上げ賛成の投資家が多い市場では、下げるという現実が
発生するまでは上げの後付けの理屈が探されるでしょう。
一番言われそうなのは外国人の継続的買い越しでしょう。
勢い重視の投機家は上がれば上がるほど強気になります。(いわゆる買いのFOMO)

やはり株価の動きが投資家心理(メンタル)に対し最大の影響を与えますし、
一方向に動き出せば上げも下げもペースが速いうえ、想定外の値動きもあり、
多くの投資家はついていけないかもしれません。
米中対立や米金利上昇や金融機関不安はたびたび市場を揺り動かすでしょう。
(そのほうが都合の良い市場参加者もいます)


株価が言わせた結果論ならば、ボラティリティが大きく、不安とアルゴリズム
売買やFOMOが一方向に拍車をかけるのが現在の市場と割り切るしかありません。
通常株価は上がるときは買う人と売る人の力が拮抗しつつもやや買い方の力がやや強くて
緩やかに上昇(利食い売りをこなしながら上昇)しますが、売り方が急激な上昇に恐怖を
感じて買戻しを速めれば上昇スピードは速くなります。



2021年GDPは2022年11月27日の記事をご覧ください。
2022年5月18日発表の2022年1~3月期GDPは年率換算-1.0%でした。
1~3月GDP改定値は年率マイナス0.5%と上昇修正されたもののマイナスのままです。
2022年第2四半期GDP1次速報値は実質GDP成長率は前期比+0.5%、
前期比年率+2.2%になりました。
2022年第3四半期GDPは前期比マイナス0.3%(年率マイナス1.2%)と
まだら模様です。
2022年第4四半期の実質GDPの成長率は0.2%(年率0.6%)となりました。
2023年 第1四半期期の実質GDPの成長率は0.4%(年率1.6%)となりました。

世界中でワクチン接種進行や集団免疫獲得でコロナ後突入とのシナリオです。
中国では多数の感染者を発生させて集団免疫獲得、その間の死者には目をつぶると
いう政策転換をしました。
そのことが経済にはプラスになり始める可能性が高まりました。
日本でも社会活動を守るという大義名分の中、事実上のコロナ政策終了になりました。
業績面では悪い数値もあるものの、良い業績の企業もあります。
新たな警戒要因サル痘(M痘に名称変更)はWHOが終息宣言を出しました。
コロナワクチン接種も新型コロナウイルス対応の5回目に移行し、すでに6回目接種を
初めている自治体等もあります。


投資は自己責任で自由な世界なので、どう思いどう行動するかは人それぞれで
いいのですが、利益機会の消失、参加することによる損失。覚悟の上ならば自由です。
かつて最も大事なのは覚悟であると記事を書いたら一部の方に非難を受けましたが、
すべてがわかるわけではないので、投資するにしてもしないにしてもその結果を
受け止めるのは投資家自身なので覚悟はやはり大切です。
最も顕著な例はドルコスト平均法によるインデックスの長期投資で、経済は成長する
その中での優秀な上場企業はそれ以上に価値が上がる(当然株価も)上下のブレは
短期間では大きくても長期で見れば年5%程度の期待収益率に収れんすると信じて
覚悟を決めて投資し続けるという事です。
乱高下にもついていった投資家、唖然として見送っていた投資家、
淡々としていた投資家など様々あるでしょうし、結果もさまざまでしょうが、
自己責任で自由な世界では結果を受け止めて進むだけです。

米中対立悪化が気になりますし、慎重な対応が必要なのは言うまでもありませんが、
上記にもあるようにデイトレードを中心とした短期筋(正確には目先筋)は
引き続き直近IPOや小型個別株中心に暴れるでしょう。
それが市場全体に波及する可能性も出てきました。
秒・分単位のトレードが盛んですが、まさに値動きだけを見たギャンブルです。
もちろん参加自由で、面白いと思う人も多々いるでしょうが、勝つ人より負ける人が
多いのはいうまでもありません。
ギャンブルについていえば、根拠がない(期待収益率がマイナス)にもかかわらず
自分だけは勝てると思って参加することも特徴です。

外国人は日本株を買い越しています。
アメリカFRBのテーパリングが発表になりましたが、日銀はサイレントテーパリングと
言える状態です。(何も言わないが日銀買いは大幅減少)
ただ国債に関しては無制限買い入れを実施し続けています。
(金利水準上限は0.25%から0.5%になりました)
コロナ共存が事実上決定したので投資家は買いを入れ、売りの手じまいと考える
投資主体の買戻しもあります。




米国株(ダウ)

ダウは2020年11月16日にコロナ以前の高値を更新し、史上最高値高値を
更新しましたので2020年11月第4週以降の毎日の記録は省略します。
2020年3月第2週~2020年11月第3週のダウの推移
毎日の株価変動は通常の記事でご覧ください。
2020年最高値更新以降


史上最高値

ダウ     高値 36799ドル65セント(2022年1月4日)
ナスダック  高値 16057.44(2021年11月19日)
S&P500  高値  4796.56(2022年1月3日)   


2022年9月30日時点では米株3指数すべてが年初来安値更新とともに
ベア相場入りになりました。

その後の安値

ダウ     安値 28725ドル51セント(2022年9月30日)-22.0%
ナスダック  安値 10213.29(2022年12月28日)-36.4%
S&P500  安値  3577.83(2022年10月12日)-25.5%

直近(2023年6月2日)では
ダウ      33762ドル76セント 安値から17.5%上昇
ナスダック   13240.77 安値から 29.6%上昇
S&P500    4282.37 安値から 19.6%上昇
どの指数も順調に戻しています。
12%ルールで考えれば
いずれも底値確認をして、金融不安がある中でも順調です。
特にナスダックは一つの見方では強気転換です。(安値から20%上昇)
他の2指数はもたついているようにも見えますが、強気転換間近とも見えます。

1月17日~20日・4立会日で見ると
ダウ、S&P500がマイナスなのに対し、ナスダック指数はプラスです。
1月23日~1月27日の週では3指数とも上昇しています。
1月30日~2月3日週ではダウが小幅安でしたが、他の2指数は上昇しています。
2月6日~2月10日週では3指数とも下落でした。
2月13日~2月17日週ではナスダック上昇、他の2指数下落でした。
2月20日~2月24日週では3指数とも下落でした。
2月27日~3月3日週では3指数とも上昇しました。
3月6日~3月10日週は3指数とも下落しました。
3月13日~3月17日週はダウ下落、他の2指数上昇でした。
3月20日~3月24日週では3指数とも上昇しました。
3月27日~3月31日週では3指数とも上昇しました。
4月3日~4月6日週ではダウ上昇、ナスダックとS&P500下落でした。
4月10日~4月14日週では3指数とも上昇しました。
4月17日~4月21日週では3指数とも下落しました。
4月24日~4月28日週では3指数とも上昇しました。
5月1日~5月5日週ではナスダックが微上昇、他の2指数は下落でした。
5月8日~5月12日週ではナスダックが上昇、他の2指数は下落でした。
5月15日~5月19日週では3指数とも上昇しました。
5月22日~5月26日週ではダウが下落、他の2指数は上昇でした。
5月29日~6月2日週では3指数とも上昇しました。



日本株(日経平均)

日経平均はコロナ以前の高値を更新し、33年ぶりの高値を更新しましたので
過去の記録は省略します。
毎日の株価変動は通常の記事でご覧ください。


株価が何によって動くかはこのブログの読者ならば言うまでもありませんね。
企業業績、金利、景気、などのファンダメンタル、金融・財政などの政策
チャートの形状をはじめとしたテクニカル、それらを織り込んでの需給など
どれも一理ありますが、最終的には欲と恐怖によって左右される投資家心理です。
まだ上がるという欲(他人が儲けているのだから自分も儲けたい)
まだ下がるという恐怖(今売らないとまだまだ下がる。これ以上損したくない)
さらにシステム売買やFOMOが一方向への拡大要因を後押しします。
だからこそ理論を無視した上昇や下落(オーバーシュート)が起きるのです。
この人間心理(投資家心理)が下げるときの狼狽売り、上がるときの飛びつき買いに
つながるのです。

現在はまだ上がるかもしれない。毎日上がる焦り。
買うから上がる、上がるから買うの循環。
さらにたまっていた売り方(特に空売り)の投げによる(強制)決済の買戻し。
下手に新規の売り方にでもなろうものなら上げの燃料(強制決済の買戻し)に
されそうです。
ともかく上げでも下げでも急速過ぎるという感想です。
特にそれが短期間、極端な場合は1日のうちの上げ下げで現れます。
2022年6月第3週は週間で1800円以上も下落、
この下げ幅は2020年3月のコロナショック以来の大きさです。
ただ、8月12日の727円65銭高、28500円突破、幻のSQ値回避が
市場の雰囲気を好転させましたが、パウエルショックが発生しました。
さらにCPIショック、FOMCショック(年末金利4.4%見通し)が
追い打ちをかけました。
イベントで米利上げ継続が意識されると下げて戻しても再びイベントで下げる展開が
多くなっています。
2022年12月は日銀の緩和縮小で下げました。
(週間で1291円87銭の下落)
2023年3月10日~3月14日の3立会日で1400円以上下げました。
2023年4月には日経平均8連騰もありました。
5月11日~22日では8連騰、7日連続年初来高値更新、33年ぶり高値です。


過去の歴史
ご覧になりたい方は

人間心理はパニックに陥ると冷静な判断はできなくなります。
短期的には数々の好悪材料が市場を揺さぶりますが、長期で見ればどうなのでしょう。
長い目で見れば期待収益率に近くなると私は思うので、投資は続けます。
2021年3月期の業績は発表の通り好調でした。
2022年3月期も順調でした。(予想との乖離という問題は存在するが)
2023年3月期は(予想との乖離という問題は相変わらず存在するが)堅調でした。
では来年は?5年後は?10年後は?
誰にもわかりません。わかる(と思う)人は考え行動していることでしょう。
投資の時間軸によって全く正反対の考え・行動になることは当然です。
コロナは続いても、インフルエンザのようにいつかはなる(ワクチン+治療薬)を
否定できる人はいないでしょう。
と言うか2類から5類に引き下げられたので法律上現実化しました。


未来はわかりません。
この前提を信じられる人は投資を続けましょう。(期待収益率がプラスなので)
これが覚悟という事です。
私自身は株式市場に居続ける方針を取っています。
唯一の例外は1990年終盤くらいでしょうか。
現在市場参加者は強気優勢になりつつありますが、高値恐怖や上昇ピッチの速さに慎重な
意見もあります。
企業業績から見れば(業績悪化が発表されない限り)適正水準という意見もあります。


大切かつ必要なことはメンタルの崩壊と資金の枯渇を起こさないことです。
狼狽して投げ売りをすることと買いたいのにお金がないという事を避ければ
必ず利益をもたらしてくれるのが投資です。
特に大幅安の時こそチャンスです。
2020年の下げはリーマンショック以来12年ぶりのチャンスでした。
本当の長期投資家ならばそう感じて、買っていたことでしょう。
2021年年初来安値更新の時は新規買いの人にとってはぞこまでの下げを他者が
肩代わりしてくれたという事です。
企業業績(2024年3月期)が好調ならばメンタルが揺れない範囲で
買い場探しになります。

株は安く買って高く売るならば、今は高いですか?安いですか?
高いと答える人はカラ売りという手法もあります。ベアファンドもあります。
プットオプションの買い、コールオプションの売りもあります。
これらを買いポジションのリスクヘッジに使う人もいるでしょう。
33年ぶりの高値更新で上がると思う人は買うでしょうが、飛びつき買いをして
下がれば歴史的な高値掴みになる可能性はあります。
上に記したように含み損に耐えられなくなって狼狽売りをすることと買いたいのに
お金がないという事態さえ起こさなければ何年後か先にあなたにリターンを
もたらしてくれるでしょう。
念のために付け加えますが、個人投資家には何もしない自由、いわゆる休むも相場という
選択肢があります。

短兵急に利益獲得を目指す人は株価の値動きで勝負すべきでしょう。
買いでも売りでもありですが、急速な上げの後は急速な下げ(利食い売り含む)も
ありえることは承知していなければなりません。
最も気長な人は利回りで考えて一生売らなくても年~%のインカムがあるならば
毎日(以上)株価を見なくてもいいやという水準で買いましょう。

現在は各国利上げ中で忘れ去られましたが、「金利の死」という言葉さえありました。
(日本は金利の死が続いています)
もちろん株は減配、無配、倒産などのリスクはありますが、安全高利回りは
投資の世界にはありません(あればだれもがそれを選択する)ので、
繰り返しますが、狼狽売りと資金枯渇をもたらさない手法を取りましょう。

日本を代表し、世界にも通用する企業の株が利回り4%以上になっていました。
それらの会社が社債を発行すれば(している企業もあります)ジャンク債並みの
格付けでしょうか?答えは否です。
もちろん業績悪による一時的な減配や無配はあるかもしれませんが、
2021年3月期で無配でも本当の優良企業はそのような事態は長く続きません。
特に日本企業は諸外国と比べ安定配当の傾向(賛否両論)がありますので
本当の優良企業は簡単に無配や減配にはなりにくいのです。
逆説的に見れば2021年3月期に無配や減配にならなかった企業は安定優良企業と
言えそうです。

投資など必要ない(裕福で一生生活に困らない)ならば申し分ありません。
そのような人はこのブログなど読んでいないでしょう。

投資に大切なもの
1.メンタル
2.マネーマネジメント
3.メソッド
とするならばまさに1.と2.は常に試される問題で
1.が狼狽しないです。
2.が資金枯渇を起こさないことで
さらに3.において長期的視点を持つことの大切さを知る良い機会になります。


手法別
デイトレード   タイミング選択の腕の見せ所。
短期       個別に売りで勝負と買いで勝負の使い分け。
中期       個別銘柄か指数か。
長期       ホールドか一部利食い売りの選択。
インデックス投資 やるべきことを淡々とやるだけ
         年初来安値や年初来高値を更新しても淡々としていられれば
         インデックス投資家の鑑です。

私的には     勤労者の平均年収を配当金で得られたらいいな~


米株はコロナ後(正確にはウイズコロナ)相場ですが、利上げ強化に加えインフレ、
景気後退懸念で慎重局面ですが、指数的にはやや強気の局面です。(上記参照)
日本株については利上げ時期尚早、好業績背景に強気の人もいるでしょう。
最大の上昇要因は過剰流動性なので、金利上昇(最悪は利上げ)が悪材料です。
但し、相場はいかなる好悪材料も時間の経過とともに織り込むという習性があります。
未曽有の緩和状態終了から利上げの中で米株は調整していましたが市場がどのように
織り込んでいくのかがこれからの興味の中心でしょう。
現時点での市場ではインフレと米金融政策による景気後退に注目が集まっています。


2023年6月2日時点での各移動平均線

  5日移動平均線(上昇中) 31224円36銭  
 25日移動平均線(上昇中) 30054円13銭
 75日移動平均線(上昇中) 28567円51銭
200日移動平均線(上昇中) 27847円32銭

25日平均線は上にあるように30054円13銭です。
6月2日時点ではこの値より大幅に上にありますし、トレンドが上昇に転じたことを
加味すればここまで下がることがあれば弱気転換になるでしょう。
最低でも30000円大台は死守したいところです。
日本株は業績相場への移行に期待したいところですが、終了の3月決算と
2024年3月期予想は上方修正期待はあるものの良好とは言いずらい数値でした。

国外には不安要因満載です。(ウクライナ情勢と米金利と米中関係緊張が代表)
中期線では強気継続、長期線でも強気局面です。
個別株では上げも下げも急速過ぎてついていけない投資家も少なからずいるでしょう。

日本市場に最大の影響を及ぼす外国人投資家は9週間連続の買い越しです。
直近8週間で8週間の買い越しと0週間の売り越しです。
ウクライナ情勢の行方、米利上げなどリスクオフ要因が多い中で海外投資家は
リスク資産全般から資金を減らす状態でしたが、悪材料を織り込んでいく過程で
避難先という意味も含め日本株に投資していた部分もあります。
9週連続の買い越し、そして大幅の買い越しは日本株買いですが、
必然か偶然か世界的著名投資家ウォーレンバフェット氏が
日本株追加買いの検討の発表と歩調を合わせるようにな日本株買いです。
国内ではコロナ感染者数に関係なく経済重視にかじを切りましので、
好業績が維持され、業績発表をもとにして商いが行われれば、業績相場の様相を呈しても
不思議ではありません。
4月28日の日銀政策決定会合でYCCを含む金融緩和政策維持が株価上昇の追い風に
なりました。

注記 投資主体別売買動向は毎週第4営業日午後3時に資料を掲載します
(通常は木曜日、祝日等非営業日がある場合はその分後ろ倒し)


日本株全体が上げ続けるには、外国人買いが継続する必要があります。
外国人が継続的な買い越しになるかが、上昇トレンドへのカギを握っています。
現在は9週間連続買い越しと上昇継続の原動力と言えるでしょう。
ドルベースでみてると
2015年12月30日は158ドル06セント
(日経平均19033円71銭・円ドル120円42銭)

2016年12月30日のドルベースは163ドル20セント
(日経平均19883円90銭・円ドル117円12銭)

2017年12月29日のドルベースは202ドル06セント
(日経平均22764円94銭・円ドル112円66銭)

2018年12月28日のドルベースは181ドル27セント
(日経平均20014円77銭・円ドル110円41銭)

2019年12月30日のドルベースは216ドル73セント
(日経平均23656円62銭・円ドル109円15銭)

2020年12月30日のドルベースは264ドル51セント
(日経平均27444円17銭・円ドル103円34銭)

2021年12月30日のドルベースは250ドル07セント
(日経平均28791円71銭・円ドル115円13銭)

2022年12月30日のドルベースは196ドル71セント
(日経平均26094円50銭・円ドル132円65銭)

2023年6月2日のドルベースは227ドル05セント
(日経平均31524円22銭・円ドル138円84銭)

週末ベース高値2021年2月19日 284ドル23セント
(日経平均30017円92銭・円ドル105円61銭)

直近(2023年6月2日)では週間で円ベースで上昇したうえ
ドルベースでは円ドルレートの円高の効果が相乗して上昇しました。
米中の景気、ウクライナ情勢もあるうえ、欧米の金融危機懸念が蒸し返されれば調整の
可能性はありますが、学習効果があれば大事にはならないでしょう。


投資方針次第ですが、中国経済停滞懸念や米金利上昇、米景気後退、金融機関不安などの
材料は投資家と市場をたびたび揺さぶるでしょう。
日本は経済重視にかじを切りましたが、現時点での最注目は米利下げが何時始まるかと
いう事でしょう。
新総裁就任後の日銀の金融政策の行方も気になっていましたが、
政策変更なし、現状維持でした。


最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。

もちろん投資は自己責任でお願いします。



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