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今週の展望(2013年8月第4週) [株]

       2013年8月16日 2013年8月9日  2013年8月2日 2012年12月28日     
          
日経平均  13650円11銭  13615円19銭  14466円16銭  10395円18銭
TOPIX     1142.65     1140.91     1196.17      859.80
東証2部    3191.50     3175.89     3205.60     2475.88  
ジャスダック  1781.64     1791.71     1828.24     1413.34  
マザーズ     693.58      703.17      736.36      404.37

先週の日経平均は34円92銭の小幅上昇になりました。
円高の継続や外国人買い越し継続の変調が垣間見え、市場参加者が夏休みで薄商いの
中での価格変動の大きさが嫌気されたこともありました。
週間ではジャスダックとマザーズ指数が値下がりするなど小型株がさえません。

8月のSQ値は13640円03銭で、これが攻防戦ラインになった感じです。
何とか週の終値では維持して終了しましたが、これが上値抵抗になるか下値支持になるかの
攻防が続きます。
米株は史上最高値圏ながら調整局面にあります。

個別株の中にも振れ幅が大きいものもあり、過剰なレバレッジや信用取引を行った方は
想定外の価格変動による思わぬ結果をもたらされる可能性があります。
特にマザーズ市場のバイオ関連株やネット関連株の値動きは非常に大きくなっています。

もはや株高は国策と言ったらオーバーでしょうが、預金はゼロ金利、国債さえも買いづらく
なった今、資産運用をするとすれば株式か外貨が選択肢になるでしょう。


      日経平均年初来の高値        日経平均年初来の安値

終値  15627円26銭( 5月22日)     10486円99銭( 1月23日)      
ザラバ 15942円60銭( 5月23日)     10398円61銭( 1月 9日)


8月16日時点での各移動平均線(円未満切り捨て)
  5日移動平均線(上昇中) 13767円  
 25日移動平均線(下落中) 14107円
 75日移動平均線(上昇中) 13990円


日本市場は外国人が継続的に買い越していること、円安が進行していることが強気の
2大要因で、この要因が続く限りは継続的な下落は考えにくくなっていますが、
この2大要因にかく乱要因が見え隠れしています。
企業業績はまだら模様で銘柄間の格差は大きくなっています。

海外には波乱要因は多々あります。
原油高によるガソリン価格高騰は(日本は円安も)庶民の懐を直撃します。
現在では日本株は需給(特に外国人買い)、為替相場、業績動向(特に個別株)が
注目要因です。
さらに米金融緩和縮小の時期という重大要素が存在し、これに関するニュースや要人発言は
市場を揺さぶります。
私の個人的意見では現時点では緩和縮小は見えません。


昨年11月からは強い上昇相場になっており、投資家の懐具合は絶好調なはずでした。
昨年1年間の日経平均の上昇率約23%は投資のリターンとしては素晴らしいものになりました。
投資が報われた1年といっていいでしょう。
短期の方の現在保有株は含み損のものもあり、苦戦を強いられている方もおられるでしょう。
現在はボラティリティが大きくなっており、短時間での乱高下が発生します。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあります。
日本株は外国人の継続買い、円安を受けて相場につきもののオーバーシュートが
発生していた状態でしたが、調整を経て落ち着きを取り戻しつつあります。
ただ、夏休みで市場参加者がすくなれば意図的な乱高下が起こりえます。
市場参加者は徐々に戻ってくるでしょうが、今週は慎重に対応したいところです。

株式市場は2014年3月期の大幅増益を前提に買い進まれています。
しかし、円安が反転すればこの前提が崩れます(特に輸出企業)し、
企業業績について楽観視し過ぎていたのかもしれません。
企業業績は悪いとは言えませんが、市場の過剰な期待値に届かないと売られることが
多々あります。

企業業績をはじめ、数々の分析がなされるでしょうが、上がるから買う・買うから上がるの展開の
原動力は人の恐怖と欲とのバランスの上に立脚しているだけで、理論的分析が通用しない
相場形成がなされます。(いわゆるバブルが相当進行した状態)
従って下がるから売る・売るから下がるの展開になった時も同様の可能性があります。
証券会社をはじめ株高歓迎の業界は上がるための理屈、買わせるためのトークが跋扈します。
彼らが述べるここからの目標値はあまり意味をなしません。

安値買いの人は買いチャンスがありますが、大底圏とは言い切れません。
打診買いでとどめておくべきでしょう。
今年の上昇過程で利食い売りを出したかたは現金ポジションが高くなっている方も
おられるでしょうし、過剰な期待値には届かなくても業績は昨年以上です。
円安・外国人買いの前提が変わるのか、変わらないのかを見極めたいところです。
短期の人は売り・買いどちらにもチャンスがありそうですが、逆にベットしてしまう危険性も
あります。
典型的なバイ&ホールド・悪く言えばアホールドの人は何もせずに、ホールドしているかも
しれませんが、利食い売りを出した人は現金ポジションが高くなっている人がいるでしょう。

投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、
高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって売買していない
ことは明確です。
すでに2014年3月期が大幅増収増益前提に株価形成がなされていますので、
これからも業績動向には注目が集まります。


現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォローの人は強気から弱気に転換した人もいるでしょうが、
再び強気転換になった人もいると思います。
(特に証券関係者・笑)

外国からのニュースや要人の発言に一喜一憂させられる可能性は否定できません。
相場上昇の原動力の2大要因(外国人買いと為替)に注目です。

ボラティリティは引き続き大きくなっており、1日の間に乱高下もあり得ますので、
デイトレーダーにはチャンスが続きますが、短期投資家は弱気派が優勢、
中長期の投資家はいまだホールドでしょうか。
ただ中長期の節目で前回下げ止まった26週線(13353円)に接近しています。

13000円台半ばは終了した業績発表、現時点での為替を考えれば買に利があると
考えられます。
まずはSQ値の13640円03を下値支持に14000円回復、
7月25日の安値の14562円93銭の窓埋め、7月19日高値の14953円29銭が
引き続き目標になりそうです。

ボラティリティが大きい時こそチャンスですが、失敗した時ほどダメージも大きくなります。
個人個人の考え方次第ですが、ポジションを落として夏休み継続か、
様子を見ながら少しだけ売買するのがいいのかもしれません。


最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。

もちろん投資は自己責任でお願いします。


おまけ
直近の(といっても8年前)年間の大幅上昇

2005年(2004年終値→2005年終値)
      11488円76銭→16111円43銭  年間上昇率40.23%

これを当てはめると

2013年(2012年終値→2013年終値)
      10395円18銭→14577円83銭  年間上昇率40.23%


おまけ2  数値は終値

2007年 7月 9日  18261円98銭

2009年 3月10日   7054円98銭    両者の価格差11207円

両者(高値と安値)の

半値戻り    12658円48銭

61.8%戻り 13980円90銭

3分の2戻り  14526円31銭


上記の年間上昇率40.23%の14577円83銭、3分の2戻りの14526円31銭は
5月10日に14607円54銭の終値を付けたことにより達成されました。

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