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今週の展望(2012年9月第5週) [株]

       2012年9月21日 2012年9月14日 2012年9月7日 2011年12月30日     
          
日経平均   9110円00銭   9159円39銭   8871円65銭   8455円35銭
TOPIX     756.38      756.88      735.17      728.61
東証2部   2246.24     2239.00     2226.57     2111.43  
ジャスダック 1314.69     1308.20     1296.04     1180.05  
マザーズ    344.36      342.60      329.83      396.21                                                                            

先週の日経平均は週間で49円39銭の下落になりました。
ECB、FOMCの金融緩和を受けて日銀の追加緩和の有無が注目されましたが、
日銀が買い入れ枠を10兆円拡大の追加緩和実施を好感し、8月20日高値9222円87銭を
上抜きましたが、その後は目標達成感から利食い売りや戻り売りが出て、伸び悩みました。
円高や中国株安も警戒されました。
株価指数では日経平均とTOPIX以外が上昇しました。


日本市場は外部要因頼みの展開に大きな変化はありませんが、微妙な変化が見え始めています。
一方海外ではユーロ圏のLTRO3、アメリカのQE4という切り札が残されていますので、
状態が悪化すれば追加金融緩和への期待もあり、金融相場の復活が期待されます。

昨年末からの上昇幅は654円65銭ですが、移動平均線で見る限りでは投資家の懐具合は
やや良しといったところでしょうか。
下値切り上げ型になっていますので、上値追いの力がどこまであるかが注目です。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりありますが、
現在の心境はリスクオン継続でしょう。

ユーロ圏の問題は基本的に何も解決していませんので、これからも市場を揺さぶりますが、
直近ではかなり楽観ムードです。
株価の上昇エンジンの円安・海外株高に期待したいところですが、円安の期待は薄そうです。
ただ、株価を見る限りでは中国情勢が懸念要因であることに変わりはありません。
3大市場の代表的な株価指数で6月、7月と連続して下落を見せていましたが、
8月も月間で下落し、3か月連続の下落になりました。
先週も年初来安値を更新しました。(9月20日)
ただ、現在のリスクオンでは無視されそうです。

           日経平均年初来の高値       日経平均年初来の安値

終値     10255円15銭(2012年 3月27日) 8295円63銭(2012年 6月 4日)      
ザラバ    10255円15銭(2012年 3月27日) 8238円96銭(2012年 6月 4日)


           日経平均昨年来の高値       日経平均昨年来の安値

終値     10857円53銭(2011年 2月21日) 8165円18銭(2011年11月25日)      
ザラバ    10891円60銭(2011年 2月17日) 8135円79銭(2011年11月25日)


9月21日時点での各移動平均線
 25日移動平均線(上昇中) 9000円76銭
 75日移動平均線(上昇中) 8836円07銭


2013年3月期予想が実現するならば割安感がありますが、業績下方修正を発表する銘柄が多く、
当初の業績予想をうのみにしている人は大幅に減少し、業績の先行きに不安が出ています。
売買高、売買代金は増加気味で、好業績銘柄には買いも見られます。

どこで買うかは個人個人の考え方や手法によりますが、日本株に関しての中長期での
強気派は減少しています。
配当取りの行動をとる投資主体もありますが、全体を押し上げる力にはなりません。


現在の市場は恐怖や疑心暗鬼がまだまだありますので、下がるとの意見や
上がってもショートカバー中心で上値は知れているという考えがまだ多数派でしょう。
ただ、買いを入れる人も散見されます。

安値買いの人は仕込みは終了しているでしょう。
すでに利食い売りを出したか、利食い売りをいつ出すかを考慮中でしょう。
短期の人は買いにチャンスが多そうです。
典型的なバイ&ホールド・悪く言えばアホールドの人は何もすることはなく、ホールドのみです。


投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって売買していないことは
明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォローの人は窓開け上昇で、株価、25日移動平均線、75日移動平均線が
順の並び(株価>25日線>75日線)になりましたので強気で臨むでしょう。
このパターンは崩れていませんので、強気継続でいいでしょう。
注意すべきは9月13日高値9023円20銭と9月14日安値9120円の間に窓が開いており、
週末はこれを埋めにかかった形になっていますので、9020円程度まで、
場合によっては瞬間で9000円割れ程度の調整はあってしかるべしです。

本日(月曜日)が9081円80銭未満で始まり、これを上回らない場合は
9月14日~9月21日のローソク足がアイランドリバーサルになる可能性があることです。

日本株は世界の潮流から乗り遅れていますが、所詮は他者次第と考えるか、
出遅れ物色の対象になると考えるかは人それぞれでしょう。
企業業績が事前予想より良いものに投資するか、日本株は様子見するか、
他の有望な国に投資するかは各自のオリジナリティーの発揮場所です。


もちろん投資は自己責任でお願いします。


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