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究極のメンタル [株]

メンタルトレーニングの完成形は(もちろん勉強、研究の方向が間違っていないとして)この会社はこれだけの価値がある。

しかし市場ではそれが正しく評価されていない。
投資家は常に正しい行動を取るとは限らないし、理論的に分析した結果で投資をしている人ばかりとは限らないので、いまだ株価は上がらないが、いつか正当な評価を受けるまで時間をかけると言い切れるようになることです。

その会社が値下がりしたらこんなに安く売ってくれてありがとうと思って買いを入れられたら(資金量の制約はありますが)完璧です。

普通の投資家は到底ここまで到れないのでルールで自分を守ります。
言葉で書けばわずか数行ですが、そこに至るまでは猛勉強が必要な上、
少数派の孤独に耐えなければなりません。
単なる孤独なら耐えられるかもしれませんが、自分の財産的被害を受けるかもしれないながらの
孤独ですから大変です。
もしかしたら単なる独りよがりかもしれません。
気がつかないところに悪材料が内包しているかもしれません(文字通りのインサイダーしか知りえない悪材料)

それらがなくても、全く人気化しない銘柄もあります。
PERが一桁、PBRが1倍以下、ROEが10%以上などの好条件がそろっていても上昇しない銘柄はあります。(万年割安株・市場平均を引き下げる役目)
分析能力に自信のあるひとはこの銘柄が騰がらない訳がないと思います。

確かに理論どおりならそうなのですが、投機家はもちろんのこと、投資家でも理論通りに動いているとは限りませんし、投資基準が違えば、当然行動も違うはずですが、自分の分析に絶対の自信がある人はそこに気づきません。
銘柄は循環物色されるのが普通なので割安株ならば、いずれはその対象になることが多いのですが、それが何ヵ月後なのか、何年後なのかはわからないし、保証もありません。

しかもさらに悪いことには市場は人気株から物色されるので、
他の人の儲けた話が耳に入ってきます。
また株価指数の上昇の話も耳に入ってきます。
別に株価指数と競争しているわけではないのだから気にする必要はないのですが、
そうは行かないのが人間の性です。

特に自分が優秀と思っている人ほど、自分の銘柄が上がっていないのに、他の銘柄や株価指数が上がっていることに苛立ちを覚えます。
こうなると平静を保っていられなくなり、不毛な売買に走りがちになります。
結果は芳しいものにはなりません。

人は自分が優秀と思いたいのが普通なので、人が儲けているときはそれ以上に儲け、人が損しているときにも儲けたいと思うものなのです。
しかしそれは難しい(不可能に近い)し、それだけの努力をしている人はそうそういるものでは
ありません。
また努力が必ず報われるとも限りません。

よほどの大口投資家でもない限り、株価の上昇は他人頼みになります。
投資の本には株式投資は美人投票と書いてあります。
つまり自分が美人と思う人でなく、多くの他人が美人と思う人に投票することが必要だと書いてあります。

これは自分で有望株を発掘するやり方とは対極的になることがしばしばです。
このため市場の流れに取り残される銘柄を選ぶことが往々にしてあります。
そのため自分の発掘した有望銘柄に多くの人が気づくまでの時間が必要になりますが、時間のロス(本当はロスではないのだが)と金銭的損失に耐えなければなりません。
この二重苦に耐えて自分の意志を貫ける人はそう多くはありません。

それができる人は市況覧を見なくても平気です。
どうでしょう、あなたにできますか?
できるといいきれる人は、投資家として免許皆伝の腕前でしょう。
このようなブログをおそらく読んでいないでしょう。
もしそのような方にお読みいただけているとしたら光栄の極みです。

この究極のメンタルを持つことが、私が考える理想であり、最高レベルの投資家の姿だと思います。
結果は黙っていてもついてくるでしょう。


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