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今週の展望(2023年1月最終週~2月第1週) [株]

第3四半期決算発表真最中
       

       2023年1月27日 2023年1月20日 2022年12月30日   

日経平均      27382円56銭 26553円53銭 26094円50銭      
TOPIX        1982.66   1926.87   1891.71    
スタンダードTOP20   993.62    986.75    982.82     
グロースCore      924.79    903.77    868.58     
マザーズ         770.96    753.59    730.41  

スタンダードTOP20、グロースCoreの両指数は2022年4月4日から
(基準値1000・2022年4月1日終値) 
    
前週(2023年1月第4週)の日本株は堅調に推移し、週間でも上昇しました。
日経平均は週間で829円03銭高で、すべての指数が上げました。

シカゴ日経平均先物は27415円(1月27日時点)と週末の日経平均より上の水準で
強含み始まりそうですが、12月の日銀ショックの前の水準まで戻したので強弱感対立が
考えられますが、下にもあるようにFOMOを含む勢いにつく投資主体もあるので
真最中の業績発表も含め注視したいところです。

本当の長期投資家とインデックス投資家以外は短期目線にあるので
一方向に動けば値ブレは大きくなりそうです。
今週は日本を代表する企業も含め2023年3月期の第3四半期決算の真最中になります。
パーフェクトオーダーが騙しになり、日銀の政策変更、IPOのセカンダリー不調、
チャートにも政策にも株価にも裏切られ、まさに泣きっ面に蜂の状態で市場参加者は
打ちひしがれていましたが、1月の日銀金融政策現状維持で盛り返し戻りを試しています。
渦中に入る企業業績発表に期待したいところです。


昨年12月20日の金融緩和縮小というショックにより株価は調整中ですが、
さらなる金融政策の変更に戦々恐々としています。
米FRBは利上げ中ですが、先読みが過ぎる市場はいつ利上げ打ち止めか、
何時利下げかとの期待で動いていますが、日銀が動くとすれば市場にとっての
マイナス方向しかありません。

株式市場は上げ賛成が多数派で、米利上げの悪材料も時間の経過とともに織り込むので
特段の悪材料が出ない限りは好業績を背景に期待もありましたが、日銀までもが
政策変更で株価も下落し日本株は弱気が増えつつありましたが、1月の金融政策現状維持で
一息付けました。

市場で勝つ人は少数、勝ち続ける人はさらに少数と言われますが、
多くの人が負けるならば人と同じことをやっていたらダメ、人と違う事をすれば勝ちに
近づくともいえそうです。
とはいえ長期で見たときの投資の期待収益率はプラスなので一喜一憂しないことが大切
すなわちメンタルこそが投資において最も大切と言われるゆえんです。


FOMO(Fear Of Missing Out)日本語訳ならば見過ごしてしまうことの恐怖でしょうか。
投資では一番大切なのはメンタルとこのブログではくどいほど述べていますが、
上げ続ける相場を見ると乗り遅れては儲けそこなうという心理が働きます。
そうなればどこかで飛びつき買いをしやすくなります。
ましてや指数(ベンチマーク)との比較で成績が決まるプロは放置することはできません。
下げるまで待つ(休むも相場)は個人投資家には許されても市場が上昇していれば、
ベンチマークに負けてしまう模様眺めは許されません。
従って相場観に反しても上がり続ければどこかで買い参入という行為を取ります。
上がるから買う、買うから上がるの市場循環で想定外の上げが示現します。
もちろん下げ続ける場合もこの心理は(あるいは需要は)働きますので、
想定外の下げになります。
値ブレが大きくなりやすい一因(以上)です。
個別株(指数組み入れ銘柄)では幾度となく繰り返されてきた歴史です。


順張り派と逆張り派、投資期間も見れば様々ですが、それこそが正反対の意見の人が
いて市場で売買が成立するという事になります。
上げでも下げでも結果によって理由付けがなされ、どう解釈するのも自由ですが、
株価に振り回されることにはなるでしょう。
投資家は多種多様で、強気の人、弱気な人、順張りの人、逆張りの人、
投資期間に至っては数秒単位から数年単位(一生売らない)まで数限りない選択があり、
それこそが何時でも自由な売買ができる市場の厚みにつながりますが、
まさにその多種多様な選択ができます。
どのような手段や選択にも利益機会のチャンスはありますが、反面損失の危険もあると
いうことです。

コロナBA.5の存在があり、新型株XBB.1.5(BA.5の2.2倍の感染力)の存在で
感染者数は少なくはなく、死者の水準は高いですが、日本は経済優先で規制撤廃に
舵を切りました。
第八波が来ていますが、コロナの感染症水準を2類から5類に引き下げて
コロナ共存を選択しました。(5月8日より)

毎日市場を見ているとその目まぐるしさについていけません。
いかに目先筋中心に市場が動いているかがわかりますが、一喜一憂でメンタルが
揺さぶられるのは健全な資産運用にとっては良い事とは言えません。
目先筋中心の値動きは続きそうで、急速な値動き(上げでも下げでも)は続きそうです。
2022年の東証


ロシアの動き、米中対立、中国景気悪化、米金利上昇、米景気後退懸念、富裕層増税気運、
サプライチェーン問題など海外発の要因の影響(株価含む)が日本市場を揺さぶる
主役で、物価上昇が加わります。

何が起こるかわからない、いわゆる不透明さを市場は最も嫌いますが、
市場とは投資家(投資主体)の集合体にほかなりません。
米株はウクライナの地政学リスクに加え、米消費者物価が9.1%と40年半ぶりの
高さを示し、その後も前年比8%台が2か月続いています。
11月発表のCPIや12月のFOMC利上げスピード減速を市場は織り込みつつありますが、
2月のFOMCでも利上げが続きそうなので極端な楽観は危険です。

世界は一つで近くなった現在では「遠くの戦争は買い」と言った投資格言は過去の遺物
なのかもしれませんし、外国人投資家に支配されている日本市場は第2のアメリカ市場と
いう見方もあります。
ただ、翻って企業業績はどうでしょう。
弱気筋は2023年3月期は悪化するというでしょうし、その萌芽もみえます。
何が起きるかはわからないとは言いますが、ウクライナ侵攻をきっかけに米ロ全面戦争に
なるのでしょうか?
考えられる最悪は米ロ全面戦争、核兵器使用ですが、そうなれば人類滅亡でしょう。
そうなれば株がどうとか、現金がどうとか、金がどうとか資産運用がどうとか
すべて無意味ですので、想定することに意味はありません。
ロシアのウクライナ侵攻は予断は許せませんが、米と全面対立はロシアの得には
なりません。(地球人類すべての損)

コロナについては患者数の増減は発表しても経済重視の方向に決まりました。
経済が回りだせば企業業績悪化が何時までも続くという設定には無理があります。
コロナ共存、企業業績回復の日本株を売り込む合理的理由は日本人投資家にはありません。
ただ、値動きが一方向に大きいので目先筋、短期筋中心に下げればさらに売り込む、
上がれば買いが続きやすくなっています。
空売りの存在を指摘する人もいるでしょうが、一定水準以下の空売りは株価が
下がっているという投資家の不安に付け込み利益獲得を目指す存在です。
投資で一番大切なのはメンタルと言われる所以(このブログでは毎回書いている)ですが
自分自身の根拠を持てれば一定水準以下で日本株を売ることはどうなのかを
考えてみてください。
原油価格(ガソリンや灯油)や食料の価格上昇は日本でも見られます。
現金はインフレに弱いとするならば株を売って現金化するという行為は
合理的でしょうか。
キャッシュイズキングと言われたのも利上げ継続、株価下落の恐怖が言わせている
一時的(年単位でもありえますが)ブームのようなものでした。
もっとも多くの人は合理的な行動はしない(するとは限らない)ので
利益獲得のチャンスはあるのですが。

ここまでは主に外部要因でしたが、この外部要因により日本国内でのリスク・
いわゆる内なるリスクが顕現してきました。
給料が上がらない、株も上がらない中での物価上昇・いわゆるスタグフレーションです。
給与所得、資産所得の2大所得が停滞する中であらゆるものの価格が上昇しています。
ガソリンなどは政府が緊急対策を講じなければならないほどに値上がりしています。
また生活必需品の代表の食料品の値上げは痛切に感じているでしょう。
この収入が増えない中での物価高は購買力低下につながり、やがては企業業績低下
ひいてはGDP低下にもつながりかねません。
2022年1~3月期GDPは年率換算マイナス1%(改定値マイナス0.5%)に
なりました。
また4月の消費者物価は13年半ぶりに前年比2.1%と日銀の物価目標2%を
超えましたが、賃金の上昇がみられない中の悪い物価上昇と言えそうです。
さらに10月の消費者物価指数上昇率は3.6%となり、40年8ヶ月ぶりの伸びと
なりました。
政府は賃上げを推奨し、大企業は賃上げの方向にかじを切りましたが、中小企業まで
波及しなければ効果は限定的でしょう。


投資スタンスや資金配分など個人個人の差は大きいですが、割安な株を売るという行為は
日本株に関しては合理的行為とは思えません。
ただ、相場はオーバーシュートします。(これもメンタルのなしうる仕業)
コロナ対策終了、コロナ共存はとりもなおさず患者数増加の危険性を伴います。
時代のキーワードは二極化ですが、これからのコロナは大多数の軽症者と高レベルの
死者に二極化しています。

株価が大きく上げると(大きく下げても)理由探しをしますが、
私見では過剰流動性が存在する中、売買高が薄い中で先物売買で一方向に動くと
それに追随する商い(特に機械売買=順張りのアルゴ)がその動きを加速することが
要因だと考えます。
それに短期(目先)の投資家も追随することが一層拍車をかけます。
もちろんFOMOもあります。
日本株に不安を感じる中、好悪材料に過敏に反応し、売買が一方的に傾きます。
直近では米金利動向に一喜一憂して株価が上下に振らされますが、
この一喜一憂の原因が投資家のメンタルです。

業績と各種材料が相まみえる中、
近くて遠いと言われた30000円ですが、現時点では30000円以上を買いたいと
いう投資主体は見当たりませんし、数々の警戒要因はいまだ存在しますが、
企業業績と比較して安くなれば買いたいという投資主体も存在します。

やはり株価の動きが投資家心理(メンタル)に対し最大の影響を与えますし、
上げも下げもペースが速いうえ、想定外の値動きもあり、多くの投資家はついていけて
ないでしょう。
したがって下がったら買いたいが主流ですが、米中対立や米金利上昇は
たびたび市場を揺り動かすでしょう。(そのほうが都合の良い市場参加者もいます)
投資家心理は微妙なもので、下げたら買いたいでも下げが急速過ぎると様子見や
弱気に転じます。

株価が言わせた結果論ならば、ボラティリティが非常に大きく、不安とアルゴリズム
売買やFOMOが一方向に拍車をかけるのが現在の市場と割り切るしかありません。
通常株価は上がるときは買う人と売る人の力が拮抗しつつもやや買い方の力がやや強くて
緩やかに上昇(利食い売りをこなしながら上昇)しますが、株価が下がるときは買う人は
いなくなり(様子見や模様眺め)売り方は狼狽して投げ売りをするので急速に下げます。



2021年GDPは2022年11月27日の記事をご覧ください。
今年5月18日発表の2022年1~3月期GDPは年率換算マイナス1.0%でした。
1~3月GDP改定値は年率マイナス0.5%と上昇修正されたもののマイナスのままです。
2022年第2四半期GDP1次速報値は実質GDP成長率は前期比+0.5%、
前期比年率+2.2%になりました。
2022年第3四半期GDPは前期比マイナス0.3%(年率マイナス1.2%)と
まだら模様です。

世界中でワクチン接種進行や集団免疫獲得でコロナ後突入とのシナリオです。
中国では多数の感染者を発生させて集団免疫獲得、その間の死者には目をつぶると
いう政策転換をしました。
そのことが経済にはプラスになり始める可能性が高まりました。
日本でも社会活動を守るという大義名分の中、事実上のコロナ政策終了になりました。
業績面では悪い数値もあるものの、良い業績の企業が多く見られるようになりました。
ただ、海外中心のサプライチェーン問題は完全には払しょくされていません。
新たな警戒要因サル痘(M痘に名称変更)の存在もあります。
インフルエンザ流行の季節にもなりました。
コロナワクチン接種も4回目から新型コロナウイルス対応の5回目に移行しつつあります。

日本も本格的ウイズコロナ相場に期待したいところですが、
投資家のメンタルは非常に揺れ動くので、力強く上昇している間は押し目を
待ちたいと思っていても下げ幅が大きくなると買い手控えに変化しますが、
企業業績がさらに良くなれば期待は膨らみます。
一部の買われる銘柄に乗っている投資家には簡単に儲かる相場と感じるでしょうが、
それ以外の多数の投資家には指数の動きの割に儲からないと思っているかもしれません。
この儲かっていない多数の投資家心理が好材料に鈍感、悪材料に敏感になっています。


2021年8月20日から9月14日までの上昇、その後の10月6日までの下落は
投資格言の「山高ければ、谷深し」を2か月間で示現するほどの乱高下でした。
(参照)
8月から10月までの急上昇、急落下は各2週間で1年分の上昇と下落をもたらす
ジェットコースターのような市場でしたが、多くの投資家は何もできなかったかも
しれません。
短期で見れば非常に目まぐるしい2021年でも1年間のトータルで見れば
値動きが少ない年とも見れます。
まさに視点の違いが認識できた年だったと言えます。


投資は自己責任で自由な世界なので、どう思いどう行動するかは人それぞれで
いいのですが、利益機会の消失、参加することによる損失。覚悟の上ならば自由です。
かつて最も大事なのは覚悟であると記事を書いたら一部の方に非難を受けましたが、
すべてがわかるわけではないので、投資するにしてもしないにしてもその結果を
受け止めるのは投資家自身なので覚悟はやはり大切です。
最も顕著な例はドルコスト平均法によるインデックスの長期投資で、経済は成長する
その中での優秀な上場企業はそれ以上に価値が上がる(当然株価も)上下のブレは
短期間では大きくても長期で見れば年5%程度の期待収益率に収れんすると信じて
覚悟を決めて投資し続けるという事です。
乱高下にもついていった投資家、唖然として見送っていた投資家、
淡々としていた投資家など様々あるでしょうし、結果もさまざまでしょうが、
自己責任で自由な世界では結果を受け止めて進むだけです。

米中対立悪化が気になりますし、慎重な対応が必要なのは言うまでもありませんが、
上記にもあるようにデイトレードを中心とした短期筋(正確には目先筋)は
引き続き直近IPOや小型個別株中心に暴れるでしょう。
それが市場全体に波及する可能性も出てきました。
秒・分単位のトレードが盛んですが、まさに値動きだけを見たギャンブルです。
もちろん参加自由で、面白いと思う人も多々いるでしょうが、勝つ人より負ける人が
多いのはいうまでもありません。
ギャンブルについていえば、根拠がない(期待収益率がマイナス)にもかかわらず
自分だけは勝てると思って参加することも特徴です。



発表された決算は玉石混交ながらも良く、現在の株価を正当化(割安)できるようになり
ましたが、日銀の株買いは期待できません。
アメリカFRBのテーパリングが発表になりましたが、日銀はサイレントテーパリングと
言える状態です。(何も言わないが日銀買いは大幅減少)
ただ国債に関しては無制限買い入れを実施し続けています。
(金利水準上限は0.25%から0.5%になりました)
コロナ共存が事実上決定したので投資家は一部買いを入れ、売りの手じまいと考える
投資主体の買戻しもあります。




米国株(ダウ)

ダウは2020年11月16日にコロナ以前の高値を更新し、史上最高値高値を
更新しましたので2020年11月第4週以降の毎日の記録は省略します。
2020年3月第2週~2020年11月第3週のダウの推移
毎日の株価変動は通常の記事でご覧ください。
2020年最高値更新以降


史上最高値

ダウ     高値 36799ドル65セント(2022年1月4日)
ナスダック  高値 16057.44(2021年11月19日)
S&P500  高値  4796.56(2022年1月3日)   


2022年9月30日時点では米株3指数すべてが年初来安値更新とともに
ベア相場入りになりました。

その後の安値

ダウ     安値 28725ドル51セント(2022年9月30日)-22.0%
ナスダック  安値 10213.29(2022年12月28日)-36.4%
S&P500  安値  3577.83(2022年10月12日)-25.5%

直近(2023年1月27日)では
ダウ      33978ドル08セント 安値から18.2%上昇
ナスダック   11621.71 安値から 13.7%上昇
S&P500    4070.56 安値から 13.7%上昇
と指数ごとに違いが見えます。
12%ルールで考えれば
ダウは底値確認・強気転換直前
ナスダックは底値確認、トレンド転換期待
S&P500は底値確認、トレンド転換直前といったところです。
1月17日~20日・4立会日で見ると
ダウ、S&P500がマイナスなのに対し、ナスダック指数はプラスです。
1月23日~1月27日の週では3指数とも上昇しています。



日本株(日経平均)

日経平均はコロナ以前の高値を更新し、29年ぶりの高値を更新しましたので
2020年11月第2週以降の毎日の記録は省略します。
2020年3月第2週~11月第1週の日経平均の推移
毎日の株価変動は通常の記事でご覧ください。


株価が何によって動くかはこのブログの読者ならば言うまでもありませんね。
企業業績、金利、景気、などのファンダメンタル、金融・財政などの政策
チャートの形状をはじめとしたテクニカル、それらを織り込んでの需給など
どれも一理ありますが、最終的には欲と恐怖によって左右される投資家心理です。
まだ上がるという欲(他人が儲けているのだから自分も儲けたい)
まだ下がるという恐怖(今売らないとまだまだ下がる。これ以上損したくない)
さらにシステム売買やFOMOが一方向への拡大要因を後押しします。
だからこそ理論を無視した上昇や下落(オーバーシュート)が起きるのです。
この人間心理(投資家心理)が下げるときの狼狽売り、上がるときの飛びつき買いに
つながるのです。
昨年はこれら(特に狼狽売り)がたびたび見られましたし、2021年8月の
年初来安値更新はこれらによってもたらされました。
2022年3月9日の昨年来安値はウクライナ情勢が原因と言えますが、
企業業績を考えれば投資家の狼狽売りが原因とも言えます。
だからこそウクライナ情勢が落ち着かなくても9日間で3000円近くの急速な
上昇があったといえないでしょうか。
狼狽売りは特にマザ-ズ市場にその傾向が顕著でしたが、株式市場全体にその傾向が
伝わっていました。
まだ下がるかもしれない。毎日下がる恐怖。
売るから下がる、下がるから売るの循環。
信用買いの強制決済を含む投げ売り、買い方不在での急落。

これが逆回転を始めると
まだ上がるかもしれない。毎日上がる焦り。
買うから上がる、上がるから買うの循環。
さらにたまっていた売り方(特に空売り)の投げによる(強制)決済の買戻し。
下手に新規の売り方にでもなろうものなら上げの燃料(強制決済の買戻し)に
されそうです。
ともかく上げでも下げでも急速過ぎるという感想です。
特にそれが短期間、極端な場合は1日のうちの上げ下げで現れます。
2022年6月第3週は週間で1800円以上も下落、
この下げ幅は2020年3月のコロナショック以来の大きさです。
ただ、8月12日の727円65銭高、28500円突破、幻のSQ値回避が
市場の雰囲気を好転させましたが、パウエルショックが発生しました。
さらにCPIショック、FOMCショック(年末金利4.4%見通し)が
追い打ちをかけました。
イベントで米利上げ継続が意識されると下げて戻しても再びイベントで下げる展開が
多くなっています。
直近では日銀の緩和縮小(2022年12月)で下げました。
(週間で1291円87銭の下落)



過去の歴史
ご覧になりたい方は

人間心理はパニックに陥ると冷静な判断はできなくなります。
短期的には数々の好悪材料が市場を揺さぶりますが、長期で見ればどうなのでしょう。
長い目で見れば期待収益率に近くなると私は思うので、投資は続けます。
2021年3月期の業績は発表の通り好調でした。
2022年3月期も順調でした。(予想との乖離という問題は存在するが)
2023年は(予想との乖離という問題は相変わらず存在するが)堅調です。
では5年後は?10年後は?
誰にもわかりません。わかる(と思う)人は考え行動していることでしょう。
投資の時間軸によって全く正反対の考え・行動になることは当然です。
コロナは永久に続かない、インフルエンザのようにいつかはなる(ワクチン+治療薬)を
否定できる人はいないでしょう。
承認されている既存薬や物質はあります。
直近では塩野義製薬のゾコーバ(S-217622)の特例承認の審議が
2022年6月22日にありましたが、審議継続になりました。
2022年7月20日の審議も承認見送りでした。
薬事承認されれば100万人分の購入が基本合意されています。
2022年11月22日に塩野義のゾコーバーが国内の対コロナ薬として
初めて特例承認されました。
海外でもコロナ治療薬の開発は進んでいます。
オミクロンにも対応するワクチンや治療薬が待たれます。
期待の国産ワクチンは進行状況に差がありますが、塩野義製薬、VLPTジャパン、
第一三共、KMバイオロジクス、アンジェスが開発中(アンジェスは一部取りやめ)です。
米製薬大手メルクの飲み薬モルヌピラビルが国内初の特例承認を受けました。
さらにパキロビッド(米・ファイザー製旧呼び名・パクスロビド)が特例承認されました。
アストラゼネカの新型コロナ抗体薬・エバシェルドが発症抑制目的での投与に限り
8月30日付で特例承認されました。


未来はわかりません。
この前提を信じられる人は投資を続けましょう。(期待収益率がプラスなので)
これが覚悟という事です。
私自身は株式市場に居続ける方針を取っています。
唯一の例外は1990年終盤くらいでしょうか。
現在市場参加者は強弱感対立と言えますが
企業業績から見れば(業績悪化が発表されない限り)割安という意見もあります。
もし、2020年のような総弱気があれば(特に長期投資家は)買いのチャンスです。
ロシアのウクライナ侵攻で総弱気になった時がまさに(目先とはいえ)チャンスに
なりました。

大切かつ必要なことはメンタルの崩壊と資金の枯渇を起こさないことです。
狼狽して投げ売りをすることと買いたいのにお金がないという事を避ければ
必ず利益をもたらしてくれるのが投資です。
特に大幅安の時こそチャンスです。
2020年の下げはリーマンショック以来12年ぶりのチャンスでした。
本当の長期投資家ならばそう感じて、買っていたことでしょう。
2021年年初来安値更新の時は新規買いの人にとってはぞこまでの下げを他者が
肩代わりしてくれたという事です。
企業業績(2023年3月期)が好調ならばメンタルが揺れない範囲で
買い場探しになります。

株は安く買って高く売るならば、今は高いですか?安いですか?
高いと答える人はカラ売りという手法もあります。ベアファンドもあります。
プットオプションの買い、コールオプションの売りもあります。
これらを買いポジションのリスクヘッジに使う人もいるでしょう。
31年ぶりの高値更新で上がると思う人は買ったでしょうが、飛びつき買いをして
下がれば歴史的な高値掴みになる可能性はあります。
上に記したように含み損に耐えられなくなって狼狽売りをすることと買いたいのに
お金がないという事態さえ起こさなければ何年後か先にあなたにリターンを
もたらしてくれるでしょう。
念のために付け加えますが、個人投資家には何もしない自由、いわゆる休むも相場という
選択肢があります。

短兵急に利益獲得を目指す人は株価の値動きで勝負すべきでしょう。
買いでも売りでもありですが、急速な上げの後は急速な下げ(利食い売り含む)も
ありえることは承知していなければなりません。
最も気長な人は利回りで考えて一生売らなくても年~%のインカムがあるならば
毎日(以上)株価を見なくてもいいやという水準で買いましょう。

現在は各国利上げ中で忘れ去られましたが、「金利の死」という言葉さえありました。
(日本は金利の死が続いています)
もちろん株は減配、無配、倒産などのリスクはありますが、安全高利回りは
投資の世界にはありません(あればだれもがそれを選択する)ので、
繰り返しますが、狼狽売りと資金枯渇をもたらさない手法を取りましょう。

日本を代表し、世界にも通用する企業の株が利回り4%以上になっていました。
それらの会社が社債を発行すれば(している企業もあります)ジャンク債並みの
格付けでしょうか?答えは否です。
もちろん業績悪による一時的な減配や無配はあるかもしれませんが、
2021年3月期で無配でも本当の優良企業はそのような事態は長く続きません。
特に日本企業は諸外国と比べ安定配当の傾向(賛否両論)がありますので
本当の優良企業は簡単に無配や減配にはなりにくいのです。
逆説的に見れば2021年3月期に無配や減配にならなかった企業は安定優良企業と
言えそうです。

投資など必要ない(裕福で一生生活に困らない)ならば申し分ありません。
そのような人はこのブログなど読んでいないでしょう。

投資に大切なもの
1.メンタル
2.マネーマネジメント
3.メソッド
とするならばまさに1.と2.が本格的に試される時期で
1.が狼狽しないです。
2.が資金枯渇を起こさないことで
さらに3.において長期的視点を持つことの大切さを知る良い機会になります。


手法別
デイトレード   タイミング選択の腕の見せ所。
短期       個別に売りで勝負と買いで勝負の使い分け。
中期       個別銘柄か指数か。
長期       ホールドか一部打診買いの選択。
インデックス投資 やるべきことを淡々とやるだけ
         年初来安値や年初来高値を更新しても淡々としていられれば
         インデックス投資家の鑑です。

私的には     勤労者の平均年収を配当金で得られたらいいな~


米株はコロナ後(正確にはウイズコロナ)相場ですが、利上げ強化に加えインフレ、
景気後退懸念で慎重局面ですが、指数的にはまちまちの局面です。(上記参照)
日本株については大幅利上げ時期尚早、好業績背景に強気の人もいるでしょう。
最大の上昇要因は過剰流動性なので、金利上昇(最悪は利上げ)が悪材料です。
但し、相場はいかなる好悪材料も時間の経過とともに織り込むという習性があります。
未曽有の緩和状態終了から利上げの中で米株は調整していましたが市場がどのように
織り込んでいくのかがこれからの興味の中心でしょう。
現時点での市場では米金融政策とインフレによる景気後退に注目が集まっています。


2023年1月27日時点での各移動平均線

  5日移動平均線(上昇中) 27269円11銭  
 25日移動平均線(上昇中) 26450円88銭
 75日移動平均線(横ばい) 27194円30銭
200日移動平均線(横ばい) 27220円17銭

25日平均線は上にあるように26450円88銭です。
1月27日時点ではこの値よりかなり上の位置にありますので、押し目買いスタンスです。
週末の米株や、シカゴ日経平均先物の値を考慮すれば強含みでスタートですが、
水準的には12月の日銀金融政策ショックの前の水準に戻ったので強弱感対立でしょう。
安くなったら買いの投資家がどれだけ動くかでしょう。
日本株は第3四半期決算・通期修正期待で業績相場への移行に期待したいところでしょう。

国外には不安要因満載です。(ウクライナ情勢と米金利とサプライチェーン問題が代表)
中期線では移動平均線を下抜けたことで弱気転換、長期線では慎重局面です。
個別株では上げも下げも急速過ぎてついていけない投資家も少なからずいるでしょう。

日本市場に最大の影響を及ぼす外国人投資家は2週間連続の買い越しです。
直近8週間で3週間の買い越しと5週間の売り越しです。
ウクライナ情勢の行方、米利上げなどリスクオフ要因が多い中で海外投資家は
リスク資産全般から資金を減らす状態でしたが、悪材料を織り込んでいく過程で
避難先という意味も含め日本株に投資していた部分もありましたが、
日経平均年初来高値接近、米株軟調で利食い売り中心に売り優先になりました。
国内ではオミクロン株感染者数に関係なく経済重視にかじを切りましので、
好業績が維持され、業績発表をもとにして商いが行われれば、業績相場の様相を呈しても
不思議ではありませんが、日銀の緩和縮小という政策は実質利上げととらえられ
下抜けました。
日本株は米株より有利という期間が終わりつつあります。

注記 投資主体別売買動向は毎週第4営業日午後3時に資料を掲載します
(通常は木曜日、祝日等非営業日がある場合はその分後ろ倒し)

日本株全体が上げ続けるには、外国人買いが継続する必要があります。
外国人が継続的な買い越しになるかが、上昇トレンドへのカギを握っています。
ドルベースでみてると
2015年12月30日は158ドル06セント
(日経平均19033円71銭・円ドル120円42銭)

2016年12月30日のドルベースは163ドル20セント
(日経平均19883円90銭・円ドル117円12銭)

2017年12月29日のドルベースは202ドル06セント
(日経平均22764円94銭・円ドル112円66銭)

2018年12月28日のドルベースは181ドル27セント
(日経平均20014円77銭・円ドル110円41銭)

2019年12月30日のドルベースは216ドル73セント
(日経平均23656円62銭・円ドル109円15銭)

2020年12月30日のドルベースは264ドル51セント
(日経平均27444円17銭・円ドル103円34銭)

2021年12月30日のドルベースは250ドル07セント
(日経平均28791円71銭・円ドル115円13銭)

2022年12月30日のドルベースは196ドル71セント
(日経平均26094円50銭・円ドル132円65銭)

2023年1月27日のドルベースは210ドル58セント
(日経平均27382円56銭・円ドル130円03銭)

週末ベース高値2021年2月19日 284ドル23セント
(日経平均30017円92銭・円ドル105円61銭)

直近(2023年1月27日)では週間で円ベースでは上昇し、ドルベースでは円安の
影響の分マイナスもありましたが、前週末比で上昇し、210ドルを回復しました。
米利上げや米中の景気、ウクライナ情勢もあるうえ、日銀の政策も株価にはマイナスに
働き、市場が織り込むのに時間がかかるかもしれません。


投資方針次第ですが、中国経済停滞懸念や米金利上昇などの材料は投資家と市場を
たびたび揺さぶるでしょう。
日本は経済重視にかじを切りましたが、ステルスオミクロン(オミクロンBA.5)の
存在が顕著になってきています。
新型株BA.2.75(ケンタウロス)が発生しました。
さらに新型株XBB.1.5(BA.5の2.2倍の感染力)もあります。
新たにサル痘(M痘に名称変更)への警戒がWHOから出されています。
インフルエンザの季節にもなりました。
ただ、現時点での最注目は米利上げが何時まで何%まで上がるかという事でしょう。
気が早いですが、新総裁就任後の日銀の金融政策の行方も気になります。


最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。

もちろん投資は自己責任でお願いします。



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