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海運株の賞味期限 [株]

本日の記事は私の勝手な思い込みによるものです。
投資は自己責任なので信じる信じない、行動するしないは各自次第という事を
申し上げておきます。

ズバリ2022年9月28日です。
勘の良い方と知識がおありの方は中間期末権利付き最終日だと気付いたことでしょう。

空前の利益と未曾有の配当利回りに支えられ大相場を演じた海運株ですが、
どのような大相場も終焉の時が来ます。

どのような金融商品も適切な利回りがあります。
リスクリターンはコインの表裏でローリスクハイリターンはありません。
よほどのハイリスク商品でもない限り投資(リスクあり)のリターンは5%程度
上下のブレを考えてもプラスマイナス3%、2~8%程度と考えるべきでしょう。
ゼロ金利の日本ではそれ以下かもしれません。

元本安全、利回り10%(以上)保証の金融商品は詐欺といっていいでしょう。
もちろん海運株の9月中間配当は紛れもない事実でしょうが、これは特別な環境によって
もたらされた空前の好業績による一種の記念配当と考えるのが妥当でしょう。

もしこの配当利回りが永久(少なくとも10年)に続くのならば
買わないという選択はないでしょう。
むしろ投資チャンスを鵜の目鷹の目で探している世界の富裕層が見逃すはずはありません。
海運最大手でも時価総額は2兆円にもなりません。
それ以上の金額の企業買収が行われてきたことはご存じのはずでしょう。
富裕層やその指南役がだれも企業買収に乗り出さないことはとりもなおさず
10%以上の配当は長く続かないと考えて(確信して)いるからです。

以前GPIFの運用目標利回りは5.5%の時期がありました。
少子高齢化で負担者減、受給者増、さらに運用利回り低下で計算は狂っていますが、
運用資産150兆円から見れば海運最大手の時価総額は1%程度です。
なぜ買収しないか?10%の利回りが続かないからです。

もし11月後半の中間決算発表で10%以上の配当利回りが長く続く見通しが立てば
株価は現在の2倍になってもおかしくないでしょう。

配当取りが狙いの投資家は権利落ちで配当がもらえないならば買わない
権利取りをした投資家は(分割があれば株数が増えるのでなおさら)
一部以上を利食い売りするでしょう。
買い需要減退、売り需要増加では株価は上がりにくいでしょう。
それを見た空売り筋の追撃売り、信用買い残が多ければ投げが出る可能性も高まります。

もちろん市場には多種多様の投資家がいますし、絶対はありませんので、
消費期限ではありませんが、賞味期限と言ってよいでしょう。
もしこの考えが正しい(と市場が認識)ならば市場の先見性により9月27日、
9月26日と早まるでしょう。



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