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今週の展望(2013年3月第4週) [株]

先週から米市場は夏時間になっています。


       2013年3月15日 2013年3月8日 2013年3月1日 2012年12月28日     
          
日経平均  12560円95銭 12283円62銭 11606円38銭   10395円18銭
TOPIX    1051.65     1020.50      984.33      859.80
東証2部   3062.63     2949.08     2844.53     2475.88  
ジャスダック 1739.19     1713.38     1637.85     1413.34  
マザーズ    613.65      614.58      598.72      404.37

先週の日経平均は277円33銭上昇しました。
昨年来高値を更新するなど堅調に推移しました。
火・水は小幅続落する場面もありましたが、週末の木・金は大幅上昇するなど強気相場が
継続しています。
米ダウの10日続伸、8日連続史上最高値更新など海外市場の堅調も後押し要因です。
相変わらずの押し目待ちに押し目なしの状態ですが、マザーズ指数は週間でわずかに下げました。

       日経平均昨年来の高値             日経平均昨年来の安値

終値  12560円95銭(2013年 3月15日)    8295円63銭(2012年 6月 4日)      
ザラバ 12560円95銭(2013年 3月15日)    8238円96銭(2012年 6月 4日)
   

日本市場は外国人が継続的に買い越していること、円安が進行していることが強気の2大要因で
この要因が続く限りは大きな下落は考えにくくなっています。
株価上昇で利食い売りを出して手元資金が潤沢になった日本の個人投資家は買いの回転が
効いています。
大量の売買高を伴い上昇し、そのあと急落した銘柄の中には含み損を抱えだしたものも
散見されますが、ごく一部の現象です。

短期間に株価が回復しないと戻り売り圧力となって次回の上昇時に上値を抑える要因になります。
また信用買い残が大幅増加した銘柄で信用取り組の悪い銘柄も同様のリスクがあります。
ただ、これらすら杞憂と言われるほど強い相場が形成されています。

現在は小康状態ですが、外交問題は山積しています。
指標で見る限り米景気回復は緩やかといえますが、これからは歳出強制削減をはじめとした
イベントリスクがあります。
ユーロ圏にはいまだ警戒要因があります。

昨年11月からは強い上昇相場になっており、投資家の懐具合は絶好調なはずです。
昨年1年間の日経平均の上昇率約23%は投資のリターンとしては素晴らしいものになりました。
投資が報われた1年といっていいでしょう。
短期の方の現在保有株の損益は微妙なものもあるでしょうが、おおむね好調でしょう。
現在はボラティリティが大きくなっており、短時間での乱高下が発生します。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあります。
日本株は外国人の継続買い、円安を受けて相場につきもののオーバーシュートが発生している
状態で、数々の警戒要因もありますが、強気が市場を覆っています。


3月15日時点での各移動平均線
 25日移動平均線(上昇中) 11681円78銭
 75日移動平均線(上昇中) 10728円81銭


株式市場は2014年3月期の大幅増益を前提に買い進まれています。
全面高の中でも買われ方に濃淡が見えますが、投資は成功しています。

今回の上昇相場で2012年高値を突破、2011年高値突破、リーマンショック後の高値も突破し、
4年5か月ぶりの高値を付けました。
リーマンショック前の株価を回復したことにより、さらなる上昇相場への期待感が高まっています。
強気筋は今年の目標を14000円以上に再上方修正しています。


安値買いの人は買いの出番はありません。上がれば持ち玉の利食いでしょう。
上昇スピードが速すぎるので現金ポジションが高くなっているかもしれません。
短期の人は売り・買いどちらにもチャンスがありそうですが、逆にベットしてしまう危険性もあります。
上値追いの期待がありますが、現在の水準は高い位置での買いになります。
典型的なバイ&ホールド・悪く言えばアホールドの人は何もせずに、ホールドしているかも
しれませんが、一部利食いや売り上がりを続けても良い時期かもしれません。
こちらも現金ポジションが高くなっている人がいるでしょう。

投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって売買していないことは
明確です。
安いか高いかの議論ならば8500円以下は安いといえます。(上がるか下がるかは別です)
逆に9500円以上は高いといえます。(状況に変化がない場合)
すでに2014年3月期が大幅増収増益前提に株価形成がなされているので、
上記のゾーンは無意味といえるのかもしれませんが、
4月終盤からの業績発表以降は波乱も考えておかなければなりません。
現時点では期待過剰のバブル相場になっています。
(円安と外国人買いが続く限りはOKの前提)

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォローの人は強気が圧倒的優勢ですが、上昇要因が続くかどうかは見ておかなければ
なりません。
もっとも上がるから買う、買うから上がるになれば追従する人は必ずいます。
これがバブル拡大、バブルの長続きする理由です。

外国からのニュースや国内要人の発言に一喜一憂させられる可能性は否定できません。
高値目指して踊る(買う)、プチバブルには参加しない(休む)
高くなるごとにポジションを減らす(利食い・売り上がり)
大相場を目指して買い増す などまさに個人個人の考え、思惑、戦略がぶつかる週が続きます。

久々の大相場の予感もあります。
買い遅れた投資家の投資意欲は強く、株価の上昇が金銭的ゆとりをもたらしていることが、
拍車をかけています。
ただ、上がるから買う、買うから上がるは下がった時には根拠を失いますので、
相場展開は一変する可能性を内包しています。
ボラティリティが大きくなっていますので、1日の間に乱高下もあり得ます。
調整があれば押し目買いのチャンスなのか、トレンド(特に短期的な)転換なのかを
見極めることが大切になります。
下値のメドは25日移動平均線(11681円78銭・3月15日時点)になります。
昨年11月からの上昇相場ではこの短期的転換点と言われる25日線に一度もタッチしていません。

現在は為替(円安)と外国人買いが株価上昇の2大要因ですので、ここに変化が出るか、
突発的な事件が出ない限りは(長期的には)強気継続で臨みたいところです。

3月末までに13000円と発言した(のちにそのくらいの心意気と訂正されたが)某閣僚の発言が
現実になりそうな勢いです。
トレンドフォローの投資家が多い中、強気の方向性が見えるので、高値追いが続く可能性が
高いでしょう。

もちろん投資は自己責任でお願いします。


おまけ
直近の(といっても8年前)年間の大幅上昇

2005年(2004年終値→2005年終値)
      11488円76銭→16111円43銭  年間上昇率40.23%

これを当てはめると

2013年(2012年終値→2013年終値)
      10395円18銭→14577円83銭  年間上昇率40.23%


おまけ2  数値は終値

2007年 7月 9日  18261円98銭

2009年 3月10日   7054円98銭    両者の価格差11207円

両者(高値と安値)の

半値戻り    12658円48銭

61.8%戻り 13980円90銭

3分の2戻り  14526円31銭
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