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今週の展望(2012年7月第4週) [株]

       2012年7月20日 2012年7月13日 2012年7月6日 2011年12月30日     
          
日経平均   8669円87銭   8724円12銭   9020円75銭   8455円35銭
TOPIX     733.82      746.34      771.83      728.61
東証2部   2269.79     2288.85     2321.44     2111.43  
ジャスダック 1322.22     1334.52     1346.08     1180.05  
マザーズ    360.82      361.10      362.07      396.21                                                                            

先週の日経平均は週間で54円25銭の下落になりました。
日経平均は方向感のない展開でしたが、週末の7月20日の現物取引の空白時間に
先物に売りが出て現物株もつれ安になりました。
7月20日の後場の下げ幅(大引け-前引け)が100円43銭でしたので、これがなければ
若干のプラスになっていた計算です。
また週を通して25日移動平均線に頭を押さえられる展開でした。
株価指数でもすべてが値下がりしています。

日本市場には戻り一服、下値模索の雰囲気が漂っています。
一方海外ではユーロ圏のLTRO3、アメリカのQE3という切り札が残されていますので、
状態が悪化すれば追加金融緩和への期待が大きくなります。

昨年末からの上昇幅は214円52銭ですが、含み損を抱えている投資家もかなりいるはずです。
ただ、6月4日が安値になっていますので、含み益になっている投資家もいるでしょう。
概ね主力株軟調の流れの中で、中小型株の中には堅調に推移しているものもありますので、
銘柄選択により成否の格差が大きくなっているでしょう。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
含み損があれば気分が良くない(トータルでプラスでも)のは当然ですが、
安値買いのチャンスを生かした人は気分も損益も改善したはずです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあるので、
現在の心境は見送りが基本で戻ったら保有株を売りたいが多数ではないでしょうか。

ユーロ圏の問題は基本的に何も解決していませんので、これからも市場を揺さぶりますが、
現時点ではやや不安がクローズアップ(スペイン)の状態です。
株価の上昇エンジンの円安に期待したいところですが対ユーロ・対ドルで円高がジワリと
進行しています。
あとは中国情勢が懸念要因になっています。
3大市場の代表的な株価指数で6月唯一の下落を見せています。
ヨーロッパ→中国→資源国の連鎖不安が現実にならないことを望むばかりです。


           日経平均年初来の高値       日経平均年初来の安値

終値     10255円15銭(2012年 3月27日) 8295円63銭(2012年 6月 4日)      
ザラバ    10255円15銭(2012年 3月27日) 8238円96銭(2012年 6月 4日)


           日経平均昨年来の高値       日経平均昨年来の安値

終値     10857円53銭(2011年 2月21日) 8165円18銭(2011年11月25日)      
ザラバ    10891円60銭(2011年 2月17日) 8135円79銭(2011年11月25日)


7月20日時点での各移動平均線
 25日移動平均線(上昇中) 8824円10銭
 75日移動平均線(下落中) 8984円04銭

2月第4週には13週線と26週線のゴールデンクロスが示現しました。
これは一般的には中期上昇サインといわれています。
ただ、この中期上昇サインは完全に消滅しました。
下落相場の中での戻りを試す展開が続いていましたが、戻り一服の状態です。

日本株は新年度入りからはさえない動きが続いていましたが、9000円まで戻りを
見せたことにより一息つける段階になりましたが(もちろん人それぞれでしょうが)、
ただ、戻り一服の後再び下落しています。

2013年3月期予想が実現するならば割安感がありますが、直近では業績下方修正を
発表する銘柄もあり、業績の先行きに不安が出ています。
そのこともあり、売買高、売買代金を見る限り、閑散相場といえます。

どこで買うかは個人個人の考え方や手法によりますが、もはや安値買いの水準は過ぎ去り、
戻り一服の後の値動きに注目が集まっています。

ただ、リスクオフ要因の基本的変化はありません(現在はスペイン波乱)し、
現在の市場は恐怖や疑心暗鬼がまだまだありますので、下がるとの意見や
上がってもショートカバー中心で上値は知れているという考えが多数派でしょう。

上昇(戻り)は7月4日の高値は9136円02銭で、ここからは戻り一服後の下げ止まり地点に
注目が集まっています。
25日移動平均線に頭を押さえられており、いまだ緩やかに上昇している25日移動平均線が
下向きに転じれば弱気筋が勢いを増すでしょう。


安値買いの人は仕込みは終了しているでしょう。
すでに利食い売りを出したか、利食い売りをいつ出すかを考慮中でしょう。
短期の人は買いでも売りでも小幅取り狙いか、お休みでしょう。
売りから入っていた方は利食いの買戻しを完了しており、新規売りのチャンスが来るのを待つか
新規売りを出したかもしれません。
典型的なバイ&ホールド・悪く言えばアホールドの人は何もすることはなく、ホールドのみです。

このブログの推奨通り動いている人ならば(いるわけないか)安値拾いを完了して
上昇を楽しみに待っている段階か、利食い売りを出したでしょう。
キャッシュもたっぷり残っていることで8500円割れあたりを狙っているかもしれません。


投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって売買していないことは
明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォローの人は25日移動平均線線割れで相場の転換を感じ、
この移動平均線が下向きになるのを見極めようとしているでしょう。


もちろん投資は自己責任でお願いします。


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