今週の展望

東京電力は福島第一原発１号機で起きたメルトダウン（炉心溶融）は津波に襲われた
約４時間後の３月１１日夜に始まったとする衝撃的な分析結果を発表しました。
状況が全く把握できない無能なのか、国民をだましたのかは不明ですが、
東京電力や日本政府に対する信用は地に落ちたと言えるでしょう。


　　　　　　２０１１年５月１３日　２０１１年５月６日　２０１１年４月２８日　２０１０年１２月３０日　　 　　
　　　　　　　　　　
日経平均　 　９６４８円７７銭　　　９８５９円２０銭　　　９８４９円７４銭　　　１０２２８円９２銭
ＴＯＰＩＸ　　　　　８３９．９４　　　　　　８５６．５０　　　　　　８５１．８５　　　　　　　８９８．８０
東証２部　　　２２６６．０９　　　　　２２９７．０５　　　　　２２８６．７４　　　　　　２２０７．７９　　
ジャスダック　１２４７．３３　　　　　１２５６．８７　　　　　１２４７．８０　　　　　　１２５５．０４　　
マザーズ　　　 ４６３．４６　　　　　　４７３．４４　　　　　　４７３．４２　　　　　　　４３３．６３　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　

先週の日本株は全ての株価指数が下げるなど軟調に推移した週でした。
５月２日の１００００円の戻り達成、チャート上のアイランドリバーサルにより目先の戻り天井は
確定した感があります。

福島第一原発１号機のメルトダウンや枝野幹事長の「銀行の債権放棄なしでの公的資金投入は
国民感情が納得しない」発言、さらには円高など懸念材料が目白押しです。
５月１３日のＳＱ値９７５８円３８銭は幻のＳＱ値となる可能性があり、上値抵抗として意識されます。


　　　　　　　　　　　日経平均今年の高値　　　　　　　日経平均今年の安値

終値　　　　　　　１０８５７円５３銭（２月２１日）　　　８６０５円１５銭（３月１５日）　　　　　　
ザラバ　　　　　　１０８９１円６０銭（２月１７日）　　　８２２７円６３銭（３月１５日）


５月１３日時点での各移動平均線
　２５日移動平均線（下降中）　９６８６円８６銭
２００日移動平均線（下降中）　９８２２円８４銭

今週の日本株は決算発表終了に加え、悪材料が目白押しで下値探りの展開になりそうです。
まずは５月１３日のＳＱ値９７５８円３８銭が上値抵抗となる幻のＳＱ値となるかどうかを
見極めたいところです。

チャート上でも短期の目安の２５日移動平均線、長期の目安の２００日移動平均線を
ともに割り込んだ上に上昇から下降に転じて弱気転換となり、買い方不利となりました。

アメリカ市場には「５月に株を売ってどこかに行け」と言うアノマリーがありますが、
昨年の日本市場にもこれが該当しました。
今年もそうなる可能性が高まっています。
一番上の記事（メルトダウンの情報）により、日本自体の信用がなくなれば、
株どころではなくなります。


投資方針としては、見送り（休み）、戻り売り、損切りなどが中心になりそうです。



もちろん投資は自己責任でお願いします。