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今週の展望(2012年7月最終週~8月第1週) [株]

審判は畳の内? それとも畳の外?
http://sankei.jp.msn.com/london2012/news/120729/jdo12072922290020-n1.htm
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       2012年7月27日 2012年7月20日 2012年7月13日 2011年12月30日     
          
日経平均   8566円64銭   8669円87銭   8724円12銭   8455円35銭
TOPIX     726.44      733.82      746.34      728.61
東証2部   2230.99     2269.79     2288.85     2111.43  
ジャスダック 1305.76     1322.22     1334.52     1180.05  
マザーズ    326.62      360.82      361.10      396.21                                                                            

先週の日経平均は週間で103円23銭の下落になりました。
スペインへのリスクが高まり、リスク資産からの逃避が見られましたが、
木曜日にECBのドラギ総裁の「ユーロ防衛のためにはあらゆる手段をとる」との発言で市場環境は
一変しました。
ただ週前半の下げ幅を取り返すには至らず、株価指数でもすべてが値下がりしています。

日本市場は外部要因頼みの展開です。
一方海外ではユーロ圏のLTRO3、アメリカのQE3という切り札が残されていますので、
状態が悪化すれば追加金融緩和への期待が大きくなります。
ドラギ発言により期待は一段と膨らんでいます。

昨年末からの上昇幅は111円24銭ですが、再三の調整局面で投資家の懐具合は
かなり悪化しています。
6月4日が安値になっており、今回の調整でも下回りませんでしたが、
よほどタイミングの良い売買か、上がり続けて入る良い銘柄(たとえばソフトバンク)を選択して
いない限りは含み損になっているでしょう。
概ね主力株軟調の流れの中で、中小型株の中には堅調に推移しているものもありますので、
銘柄選択により成否の格差が大きくなっているでしょう。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
含み損があれば気分が良くない(トータルでプラスでも)のは当然ですが、
安値買いのチャンスを生かした人は気分も損益も改善したはずです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあるので、
現在の心境は見送りが基本で戻ったら保有株を売りたいが多数ではないでしょうか。
ただ、超目先では全く反対の考えもあります。

ユーロ圏の問題は基本的に何も解決していませんので、これからも市場を揺さぶりますが、
現時点ではやや不安が鎮静化の状態です。
株価の上昇エンジンの円安に期待したいところですが対ユーロ・対ドルで円高がジワリと
進行しています。
あとは中国情勢が懸念要因になっています。
3大市場の代表的な株価指数で6月唯一の下落を見せています。
ヨーロッパ→中国→資源国の連鎖不安が現実にならないことを望むばかりです。


           日経平均年初来の高値       日経平均年初来の安値

終値     10255円15銭(2012年 3月27日) 8295円63銭(2012年 6月 4日)      
ザラバ    10255円15銭(2012年 3月27日) 8238円96銭(2012年 6月 4日)


           日経平均昨年来の高値       日経平均昨年来の安値

終値     10857円53銭(2011年 2月21日) 8165円18銭(2011年11月25日)      
ザラバ    10891円60銭(2011年 2月17日) 8135円79銭(2011年11月25日)


7月27日時点での各移動平均線
 25日移動平均線(下落中) 8778円08銭
 75日移動平均線(下落中) 8897円36銭

2月第4週には13週線と26週線のゴールデンクロスが示現しました。
これは一般的には中期上昇サインといわれています。
ただ、この中期上昇サインは完全に消滅しました。
下落相場の中での戻りを試す展開が続いていましたが、戻り一服の状態です。
ただ、今回の調整局面で6月4日の安値を割り込まなかったことにより、
6月4日の8295円63銭、今回7月25日の8477円09銭(いずれも終値)が
下値切り上げ型のダブルボトム形成と指摘する向きもあります。

2013年3月期予想が実現するならば割安感がありますが、直近では業績下方修正を
発表する銘柄が多く、当初の業績予想をうのみにしている人は大幅に減少し、業績の先行きに
不安が出ています。
そのこともあり、売買高、売買代金を見る限り、閑散相場といえます。

どこで買うかは個人個人の考え方や手法によりますが、日本株に関しての中長期での
強気派は減少しています。

ただ、リスクオフ要因の基本的変化はありません。
ドラギ発言、さらには独・仏両首脳の追従発言により一時的にリスクオンになっています。

現在の市場は恐怖や疑心暗鬼がまだまだありますので、下がるとの意見や
上がってもショートカバー中心で上値は知れているという考えが多数派でしょう。
ただ、上記にも述べましたが、超目先では全く違う考え方があります。
それはドラギ発言の証明である8月2日に行われるECB理事会での
追加金融緩和・サプライズ(市場の期待以上)の政策発表に期待があるからです。
期待外れの政策ならば8月2日以降は下落、期待と同程度の政策でもそれまでの上昇が
大きければ、好材料出尽くしで利食い先行になるでしょう。
ただし、市場の期待を大きく上回るポジティブサプライズがあれば、サマーラリーがあり得ます。

日本株の上昇(戻り)は7月4日の高値は9136円02銭で、再びここまでの戻りを想定している
人は少数派でしょう。
25日移動平均線に頭を押さえられており、緩やかに上昇していた25日移動平均線が
下向きに転じたことにより弱気筋が勢いを増すでしょう。
今回の戻りの最初のメドはこの下落している25日移動平均線になります。
(7月27日時点・8778円08銭)


安値買いの人は仕込みは終了しているでしょう。
すでに利食い売りを出したか、利食い売りをいつ出すかを考慮中でしょう。
今週は利食い売りのチャンスがあります。(特に週前半)
短期の人は買いにチャンス(週前半)があります。
ECB理事会の結果いかんでは週後半は売りにチャンスが来るかもしれません。
典型的なバイ&ホールド・悪く言えばアホールドの人は何もすることはなく、ホールドのみです。

このブログの推奨通り動いている人ならば(いるわけないか)2回目の安値拾いを完了して
上昇を楽しみに待っている段階か、利食い売りを出したでしょう。
キャッシュもたっぷり残っていることで8500円以下で打診買いを入れた人もいるでしょう。


投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって売買していないことは
明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォローの人は25日移動平均線線割れで相場の転換を感じ、
この移動平均線が下向きになるのを確認して弱気が儲けるチャンス到来と考えているでしょう。

とにもかくにも今週の最注目は8月2日のECB理事会で、前半強気、 ECB理事会以降はケースバイケースで対応が基本的コンセプトでしょう。
ここ数か月期待を裏切っている米雇用統計の発表も週末にあります。


もちろん投資は自己責任でお願いします。


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