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今週の展望(2012年5月第5週~6月第1週) [株]

       2012年5月25日 2012年5月18日 2012年5月11日 2011年12月30日     
          
日経平均   8580円39銭   8611円31銭   8953円31銭   8455円35銭
TOPIX     722.11      725.54      758.38      728.61
東証2部   2216.95     2204.85     2323.98     2111.43  
ジャスダック 1301.88     1292.52     1370.33     1180.05  
マザーズ    310.94      318.11      352.68      396.21                                                                            

先週の日経平均は週間で30円92銭の下落になりました。
ギリシャ問題の決着が6月17日の再選挙以降に持ち越しになったことをはじめとする
ユーロ圏の不安とそれによる1ユーロ100円割れの円高、アメリカの景気回復への懸念があり、
株安が進行しました。
株価指数では東証2部とジャスダックが値上がり、それ以外が値下がりしました。

昨年末からの上昇幅は125円04銭(1.47%)まで縮小し、もはや値上がりしているとは
(数値上ではともかくとして)言えません。
大多数の投資は含み損を抱えています。
投資家としては大量の含み損の株を抱え「何とか戻ってくれ~」「これ以上下がらないでくれ~」
との声が、先々週には「もうだめだ」「勝手にしろ」と変化したように聞こえてくるようでした。
そして声も出なくなり、市況欄を見るだけ無駄(たとえストップ高でも買値に戻らない)というのが
本音でしょう。
どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
また2~3月までにいったん利益確定をしても、4月以降に購入した銘柄が含み損を抱えていれば、
気分が良くない(トータルでプラスでも)でしょう。
また、バイ&ホールドならば今年に購入した株には評価損が生じているでしょう。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあるので、
現在の心境は安くなったら買いたい、いち早く逃げたい(戻ったら売りたい)を通り過ぎ、
成るようにしかならないというあきらめです。(逆に言えばチャンス)

さらにギリシャ問題の再燃は、6月17日の再選挙後までは何があるかわからないという
不安があります。
ただ、一部では最悪のシナリオであるギリシャのユーロ離脱を織り込み始めました。
また株価の上昇エンジンの円安の進行が直近では円高に転じています。
さらに中国情勢が懸念要因になっています。
ヨーロッパ→中国→資源国の連鎖不安の上、唯一回復を見せていた米経済を疑問視する
向きも出てきました。


           日経平均年初来の高値       日経平均年初来の安値

終値     10255円15銭(2012年 3月27日) 8378円36銭(2012年 1月16日)      
ザラバ    10255円15銭(2012年 3月27日) 8349円33銭(2012年 1月 6日)


           日経平均昨年来の高値       日経平均昨年来の安値

終値     10857円53銭(2011年 2月21日) 8165円18銭(2011年11月25日)      
ザラバ    10891円60銭(2011年 2月17日) 8135円79銭(2011年11月25日)


5月25日時点での各移動平均線
 25日移動平均線(下落中) 9109円52銭
 75日移動平均線(下落中) 9488円88銭

2月第4週には13週線と26週線のゴールデンクロスが示現しました。
これは一般的には中期上昇サインといわれています。
ただ、この中期上昇サインは完全に消滅しました。


日本株は新年度入りからはさえない動きが続いていますが、2013年3月期予想が実現するならば
割安感があります。
最大の注目点のギリシャの行方が決まるのは6月17日の再選挙後なので、不安は消えません。

中長期には見送り姿勢で、短期で見た場合は売りが主流でしょう。
決算も出そろいましたが、好業績銘柄を中長期で仕込む人はかなりの少数派でしょう。

ここからの買いは引き続き安値買いの水準といえます。
どこで買うかは個人個人の考え方や手法によります。
ただ、現在の市場は恐怖や疑心暗鬼に支配されていますので、さらに下がる可能性はあります。

安値買いの人は買いの出番になります。チャンスを虎視眈々と待ちましょう。
短期の人はリバウンド狙いになります。
勢い重視の人は売りから入っているので、利食い買いのチャンスです。
新規売りを考える人もいるかもしれませんが、ここからは慎重さが必要です。
典型的なバイ&ホールド・悪く言えばアホールドの人は何もすることはなく、ホールドのみです。
ポジションゼロで究極ののんびり投資ならば6月17日までは無条件で休むという人もいると
前回述べましたが、どのくらいいるのでしょう。

このブログの推奨通り動いている人ならば(いるわけないか)キャッシュをたっぷり持って
買い場を探すか、打診買いを入れることになるでしょう。

投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって売買していないことは
明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。


もちろん投資は自己責任でお願いします。


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