今週の展望（２０１１年１１月第４週）

本日　１１月２１日（月）から前場の現物取引時間が午前１１時３０分までに延長されます。


　　　　２０１１年１１月１８日　２０１１年１１月１１日　２０１１年１１月４日　２０１０年１２月３０日　　 　　
　　　　　　　　　　
日経平均　　８３７４円９１銭　８５１４円４７銭　８８０１円４０銭　１０２２８円９２銭
ＴＯＰＩＸ　　　　　７１９．９８　　　　７２９．１３　　　　７５２．０２　　　　　　８９８．８０
東証２部　　　２０２７．６３　　　２０３６．４３　　　２０８７．０４　　　　　２２０７．７９　　
ジャスダック　１１３４．１７　　　１１４３．２７　　　１１６８．９６　　　　　１２５５．０４　　
マザーズ　　　　３８６．００　　　　３８８．５３　　　　３９９．６９　　　　　　４３３．６３　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　

先週の日経平均は続落し、週間で１３９円５６銭の下落になりました。
ヨーロッパのソブリンリスクがイタリアに次いでスペインにまで波及し、国債が危険水準の
７％に近づいたことを嫌気され、株式市場の下落につながりました。
月・水・金曜日と３日下落し、日経平均は終値で年初来安値と紙一重（わずか７８銭差）
TOPIXは年初来安値を更新して週末を終えました。
すべての株価指数が値下がりしています。


　　　　　　　　　　　日経平均今年の高値　　　　　　　日経平均今年の安値

終値　　　　　　　１０８５７円５３銭（２月２１日）　　　８３７４円１３銭（９月２６日）　　　　　　
ザラバ　　　　　　１０８９１円６０銭（２月１７日）　　　８２２７円６３銭（３月１５日）


１１月１８日時点での各移動平均線
　２５日移動平均線（下落中）　８７１０円２９銭
２００日移動平均線（下降中）　９４７２円２６銭

今週の日本株は引き続き外部環境次第になりますが、流れは下向きになっています。
中長期的にも短期的にも弱気局面が継続しているといっていいでしょう。
日本企業の決算に対する信用の揺らぎや、業績そのものの悪化という事実もあります。
日本株を積極的に買う理由は今のところはありません。
調整の中での戻りの位置づけで、上昇してもリバウンドの範囲内と考えても良く、
まずは２５日線までの戻りが目標です。

ユーロ圏の危機は不透明であり、相場の乱高下の要因となりそうです。
一喜一憂の展開でリスクオンになったり、リスクオフになったりするでしょう。

短期投資家はリスクオンとリスクオフの繰り返しですが、
中長期投資家はリスクオフの状態が続いています。
ただ、日本株に関しては弱気が市場を支配しています。

日本株は８月以降の展開を見ると（値はザラ場）

安値　　　　　　　　　　　　　　　高値
８/９　　８６５６円７９銭　　　　　８/１６　９１５０円３１銭
８/２２　８６１９円２１銭　　　　　９/１　　９０９８円１５銭
９/６　　８５８８円３４銭　　　　　９/８　　８８７６円４９銭
９/１４　８４９９円４９銭　　　　　９/１６　８８６４円１６銭
９/２６　８３７４円１３銭　　　　１０/１３　８８５４円１６銭
１０/５　８３８２円９８銭　　　　１０/３１　９１５２円３９銭
　　

と安値も（戻り）高値も価格を切り下げていましたが、（下落トレンド）
１０月５日の安値は前の安値（９月２６日の８３７４円１３銭）を下回らずに
１０月２８日には９０８６円４３銭まで乗する場面があり、９/１６，９/８の高値を抜き
９/１の高値に迫りました。
さらに１０月３１日にはザラ場高値９１５２円３９銭まであり、上記の高値をすべて抜き
上昇相場への期待を抱かせましたが、ギリシャ不安に打ち消され、さらにイタリア不安により、
トレンドは下落へと移りました。

チャート的には７月９日の１０２０７円９１銭、７月２２日の１０１４９円１８銭が、
ダブルトップを形成しており、２００日移動平均線が下降継続にあることも含め
中長期では下落基調が継続しているといえます。
短期的にも弱気に転換したままになっています。

ヨーロッパ事情に大きな変化があれば上昇局面もあるのでしょうが、慎重な対応が必要です。
世界のヘッジファンドの決算（１２月末）の４５日前ルールが終了し、強制的な売りが
減少する可能性はあります。

今週は何もしない（売買しない）のがベターになるのかもしれませんが、
あまりにも安ければ、打診買いは入れたいと思います。



もちろん投資は自己責任でお願いします。