今週の展望（２０１１年１１月第２週）

東証と大証来秋合併へ
低迷する日本の証券市場でも選択と集中が行われるのでしょうか。

ギリシャで大連立政権樹立か?
完全に決定するまでは予断を許しません。


　　　　２０１１年１１月４日　２０１１年１０月２８日　２０１１年１０月２１日　２０１０年１２月３０日　　 　　
　　　　　　　　　　
日経平均　　８８０１円４０銭　　９０５０円４７銭　８６７８円８９銭　１０２２８円９２銭
ＴＯＰＩＸ　　　　　７５２．０２　　　　７７１．４３　　　　７４４．２１　　　　　　８９８．８０
東証２部　　　２０８７．０４　　　２１１１．８１　　　２０８９．３８　　　　　２２０７．７９　　
ジャスダック　１１６８．９６　　　１１８０．１２　　　１１６２．６３　　　　　１２５５．０４　　
マザーズ　　　　３９９．６９　　　　４１３．１０　　　　３９０．２０　　　　　　４３３．６３　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　

先週の日経平均は反落し、週間で２４９円０７銭の下落になりました。
一言でいえばギリシャに世界中が振り回された週で、EFSFをすんなり受け入れずに国民投票で
決めるとの発言やその国民投票を取りやめるという発言に右往左往させられました。
月・火・水曜日と３日続落したのが大きく影響し、週末の金曜日に１６１円ほど上昇しましたが、
取り返すまでには至りませんでした。


　　　　　　　　　　　日経平均今年の高値　　　　　　　日経平均今年の安値

終値　　　　　　　１０８５７円５３銭（２月２１日）　　　８３７４円１３銭（９月２６日）　　　　　　
ザラバ　　　　　　１０８９１円６０銭（２月１７日）　　　８２２７円６３銭（３月１５日）


１１月４日時点での各移動平均線
　２５日移動平均線（上昇中）　８７３４円００銭
２００日移動平均線（下降中）　９５６６円４７銭

今週の日本株は外部環境次第になります。
日本株は２５日移動平均線を割り込む場面がありましたが、週末にはこの値を奪回し、
２５日線が上昇している中で２５日線を上回る状態が続いており、
短期的には強気の展開です。
ギリシャに関する危機は不透明であり、相場の乱高下の要因となりそうなので、
目が離せません。
一喜一憂の展開でリスクオンになったり、リスクオフになったりするでしょう。
SQの週ですが、SQ値に関する思惑よりも海外市場の動きによる影響が大きいでしょう。

ただ、長期的にはいまだ調整の中での戻りの位置づけです。
日本企業の中間決算発表も最盛期は過ぎたものの、企業業績に一喜一憂することも考えられます。


ヨーロッパのソブリンリスクに基本的な変化はなく、これからもたびたびのニュースで市場は
揺さぶられ続けるでしょう。
投資家はリスク資産からキャッシュポジションを高める行動をしていましたが、一時的な緊急避難を別にすれば、いつまでもキャッシュのままとはいかない投資主体の一部がリスクオンに転じ株に資金が集まっています。
ただ、依然として慎重姿勢を崩さない投資主体も多く、強弱感が対立しています。


日本株は８月以降の展開を見ると（値はザラ場）

安値　　　　　　　　　　　　　　　高値
８/９　　８６５６円７９銭　　　　　８/１６　９１５０円３１銭
８/２２　８６１９円２１銭　　　　　９/１　　９０９８円１５銭
９/６　　８５８８円３４銭　　　　　９/８　　８８７６円４９銭
９/１４　８４９９円４９銭　　　　　９/１６　８８６４円１６銭
９/２６　８３７４円１３銭　　　　１０/１３　８８５４円１６銭
１０/５　８３８２円９８銭　　　　１０/３１　９１５２円３９銭
　　

と安値も（戻り）高値も価格を切り下げていましたが、（下落トレンド）
１０月５日の安値は前の安値（９月２６日の８３７４円１３銭）を下回らずに
１０月２８日には９０８６円４３銭まで乗する場面があり、９/１６，９/８の高値を抜き
９/１の高値に迫りました。
さらに１０月３１日にはザラ場高値９１５２円３９銭まであり、上記の高値をすべて抜き
上昇相場への期待を抱かせましたが、ギリシャ不安に打ち消されました。
上昇した場合、この値（９１５２円３９銭）が最初の目標でしょう。

チャート的には７月９日の１０２０７円９１銭、７月２２日の１０１４９円１８銭が、
ダブルトップを形成しており、２００日移動平均線が下降継続にあることも含め
中長期では下落基調が継続しているといえます。
ヨーロッパ事情にもよるのでしょうが、戻り売りから押し目買いへとスタンスは
変わりつつあるような気がします。
強気相場は懐疑の中で育つ段階ではないでしょうか。


もちろん投資は自己責任でお願いします。