今週の展望

本日、２０１０年９月２７日は９月の権利付き最終売買日です。
配当や株式分割、もしくは株主優待の権利がほしい人は本日中の約定（今日中に買うこと）が
必要になります。
当然ながら今日中に欲しいと思う人が多ければ株価は上がるかもしれませんが、
明日になって権利をとればいらないと売る人が多くなれば権利落ち後の理論価格より
株価が安くなることも考えられます。

あくまでも売買差益狙い（特に短期）で、権利落ち後の理論価格より安くなったところを狙うか、
長期投資で権利を獲得しながら会社の成長を見守るかは投資家の個性の違いでしかありません。
また、権利がついているので高くなるならば、そこで売ってしまえ（つまり今日売る）という
選択をする人もいるでしょう。


　　　　　　２０１０年９月２４日　２０１０年９月１７日　２０１０年９月１０日　２０１０年９月３日　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
日経平均　　９４７１円６７銭　　　９６２６円０９銭　　　９２３９円１７銭　　　９１１４円１３銭　　　　　　　　　　　　　　ＴＯＰＩＸ　　　　　８３８．４１　　　　　　８５２．０９　　　　　　８３３．７２　　　　　　８２３．７０　　　　　　
東証２部　　　２０９５．６４　　　　　２０９９．６０　　　　　２０７３．５３　　　　　２０５８．５９　　　　　　　　　　　　　　　
ジャスダック　１１９０．６６　　　　　１１８２．４１　　　　　１１８０．１８　　　　　１１７４．６８　　　　　　　　　　　　　　　マザーズ　　　 ３６８．９２　　　　　　３７３．５４　　　　　　　３７８．２１　　　　　 ３７０．１１　　　　　　　　　　　　　　　ヘラクレス　　　５６８．１２　　　　　　５７３．９５　　　　　　　５７４．３０　　　　　 ５６４．６４

先週の日本市場は月曜日と木曜日が祝日で休場となり、立会日は３日間しかなく、
見送り気分が強い中、３日間とも下げるさえない週となりました。
金曜日には午後に円売り介入（政府はノーコメント）と思われる円安で、株価も一時的に
プラスに転じましたが、円安が長続きせず、株価も再び下げに転じて終了しました。　

ただ、週末の米株市場が大幅高、シカゴ日経平均先物も９５００円と金曜日の大証の９４００円より
１００円高で終了しており、今週は強ばって始まるでしょう。　
しかし現在の株価を動かす最大要因は為替です。
その為替はドル・円で見る限りでは円高に推移しています。
円高＝（輸出企業）企業業績悪化の呪縛はいまだ健在です。
したがって為替と他の要因との綱引き相場になります。

月曜日は上記にもありますように権利付き最終日ですので、配当取りの買いが多ければ価格は
維持できるでしょう。
もちろん人の裏を行く投資家もいますので、上昇すれば権利をとらずに売却する投資家も
いるでしょう。
日本株の地合いは決して良いとは言えませんので、上げてもおっかなびっくり、
下げに転じると加速がつく相場展開になりそうです。
内部でのさしあたっての注目点は火曜日（９月２８日）に権利落ち分（約６０円）を
即日埋められるかどうか（プラスになるかどうか）でしょう。

もちろん海外での重要指標発表から目が離せないのは言うまでもないでしょう。