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本当に大切なもの [思った事]

本日前場の日経平均は36円3銭高の8553円13銭で終了しています。
外国人がクリスマス休暇で開店休業状態といったところでしょう。

日経平均の高値と安値の差が46円55銭、同先物の高値と安値の差が40円しかありません。
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本当に大切なものは普段は無意識下にあり、失ったときに始めて、そのありがたみがわかると言います。

例えば人間が生きていくうえ(生命維持の観点)で最も重要なのは空気(酸素)・水・食料の順番です。

しかし、空気の事に関心を持って普段の生活を営んでいる方は少数でしょう。
大気汚染が問題化してはじめて意識するようになるのが多くの人でしょう。
水については日本人は空気と大同小異でしょうが、世界レベルで考えると今や深刻な問題になっており、水の争奪戦が始まっているといっても過言ではないでしょう。
食料については世界中で問題が勃発しており、すでに持つものと持たざるものの格差問題に進展しています。

さて、「衣食足りて礼節を知る」と言う格言のとおり、生命維持に不安がなくなれば、社会の質について考えるようになります。
ここでも本当に大切なものが問われてきます。

“信頼”は人間社会を形成する上で最重要要因のひとつですが、これが揺らいでいます。

多くの人は意識していませんが、他人を信頼していなければ道も歩けません(いつ刺されるか・恐)
決算報告書や有価証券報告書を信頼できなければ(粉飾)株は買えません。
約束(口約束でも)が守られないのならば、円滑な社会生活に支障がきたします。
食品偽装、テストの不正、文書の捏造、テレビのやらせ・ほかにも数多くありますが、当然のように信じていたものに裏切られ、何を信じていいのかの基準が、もはやなくなってしまったといってもいいでしょう。
常識と言う価値観は混沌としてしまいつつあります。
モラルやマナーでは価値の統一はできなくなりました。
すべてをルールで縛るのは不可能に近いし、それができたとしても質の良い社会とは言い難いでしょう。

当然ながら政府・国家をはじめ、信頼できないものが多くなればなるほど自助努力の部分が大きくなります。
しかし、個人の自助努力には限界があります。
もし、相当部分の自助努力を国民自身に求めるのならば、政府は小さな政府でなくてはいけません。
無駄を極限まで省き、国民負担の増加を阻止しなければなりません。

日本のトップの考えが高負担・高福祉(自助努力小)の大きな政府を目指すのか、低負担・低福祉(自助努力大)の小さな政府を目指すのかがいまだはっきりしません。
麻生総理は中負担・中福祉を目指すと述べましたが、 足して2で割ったような中途半端さを感じるのは私だけでしょうか。

無駄に時間ばかりが過ぎていきます。
その間にもあらゆる面の(物質的な面も精神的な面も)格差が拡大し、日本が暮らしにくい国になっていきます。

まずは政府・国家が国民の信頼を取り戻す行動と結果を示さなければ(信頼回復)先には進めないのではないでしょうか。
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tomo

ほんと、大切なものって、失ってから、はじめて気づくことができるように思います。
いろいろな情報が多くなり、どれが信頼できるものかを見つけるのも大変になって来ていますね。
いちばん近くに、真実があるのに気がつけない。
「本当に大切なもの」を考えてみます。
by tomo (2008-12-25 11:40) 

renbajinharuhi

こんばんは、tomoさん。
人により優先順位は異なるかもしれませんが、「本当に大切なもの」は失わないように注意していきたいと思います。
nice!ありがとうございます。
by renbajinharuhi (2008-12-25 20:36) 

renbajinharuhi

こんばんは、龍之介さん。
いつもnice!をありがとうございます。
by renbajinharuhi (2008-12-25 20:37) 

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