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日本国債格上げ?? [思った事]

本日前場の日経平均は131円22銭安の13331円98銭で終了しています。
本日の終値がマイナスになりなりますと日経平均10日続落と言う事になりますが、バブル崩壊時にもなかったことです。
記録の上では1965年以来と言う事らしいです。
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ムーディーズ・インベスターズ・サービスは6月30日、日本政府の円建て国内債券(日本国債)の格付けをA1からAa3に引き上げた。格付けの見通しは安定的。

ムーディーズのシニア・バイス・プレジデントのトーマス・バーン氏によると、今回の格上げは、継続的な財政引き締めあるいは再建の取り組みへの期待、デフレのマイナスの効果のなだらかな低減を背景としている。ムーディーズが今回、格付け見通しのポジティブへの変更、見直しといった通常のプロセスを経ずに1ノッチの格上げを行ったのは、政府、与党の財政再建へのコミットメントが強いと考えられること、今年度の経済成長が減速したとしても、不安定な世界経済情勢に対して日本経済はその強さを維持していくとみられることに基づいている。   以上ロイターより

特殊法人改革も遅々として進まず、財政再建についても総論賛成、各論反対の抵抗勢力が政権与党内にうごめいており、とても順調とはいえないと思っているのは私だけでしょうか。
少子高齢化により数量効果による景気回復は望み薄で、コストプッシュインフレによる物価上昇により、個人消費は伸び悩んでいます。
自動車の保有台数が統計を取り始めて以来初のマイナスになるなど持つものと持たざるものとの格差はますます広がりを見せています。
住宅に関する統計も芳しくなく、資産市場の逆資産効果により、購買力の低下は明確です。
GDPの過半数を占める個人消費の伸び悩みは税収減の恐れを増幅させます。
一方年金や医療費をはじめとする社会保障費は増加の一途をたどっています。

インフレに対する処方箋である金利引き締めも債務残高の多さを考慮すれば諸外国のように簡単に実施できません。
また景気が明らかに低下傾向に入った現在、増税を行えば、更なる景気低下リスクは避けられません。
唯一頼みの輸出も世界の景気が低下すれば失速の可能性もあります。

このように危険性が高まっている中での日本国債の格上げはまったく理解できません。
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