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今週の展望(2018年12月第3週) [株]

    2018年12月7日 2018年11月30日 2017年12月29日      
          
日経平均  21678円68銭  22351円06銭  22764円94銭 
TOPIX  1620.45    1667.45    1817.56    
東証2部   7017.34    7105.24    7275.86    
ジャスダック 3552.17    3576.31    3950.46   
マザーズ    980.61    1011.43    1231.99

    
先週(12月第2週)は米中対話で貿易戦争休戦の様相が広がったのも束の間で、
トランプ大統領の関税マン発言やファーウェイCFO逮捕などで、再び不安感が高まり
リスクオフになりました。
日経平均は672円38銭安で、それ以外の全ての指数も下落しました。
今年の乱高下に平然としている(もしくは楽しいと感じている)投資家がいたら
お金の余裕(キャッシュポジションが高い=大方利食いしている)
心の余裕(投資方針が明確=上げ下げに一喜一憂しないやり方)
いずれにしても素晴らしい投資家といえます。

24000円突破、年初来高値更新、約27年ぶりの高値がこれ以上ない
売りタイミングとみた投資家は多く、高値警戒感の投資主体が買いを見送ったことと
相まって売り先行の流れになりました。
その流れの中で、米株下落を発端とする世界同時株安での景気後退懸念では
リスクオフに投資家が傾くのもやむを得ないでしょう。
10月第4週1347円48銭安
10月第5週~1059円06銭高と乱高下でしたが、
短期視点の方はハラハラドキドキ、長期視点の方はたまにある値動きと思い、
超長期視点の方はやるべきことをただ行うだけでしたでしょう。
波乱要因は多々ありますので、荒い値動きは続きそうです。

10月24日安値21911円42銭と10月25日高値21703円21銭の
窓埋めを完了したので、戻り一服か、底打ち反転かを見極める週が続きましたが、
2番底を確認して上昇を試す展開になりそうでしたが、またまた下向きになりそうです。
チャート上は1月23日ザラバ高値24129円34銭と
10月2日ザラバ高値24448円07銭がその後の急落で新値抜けというより
ダブルトップ形成とみる向きが多く、3月26日ザラバ安値20347円49銭を
割り込めば長期上昇トレンド終焉となります。
米中間選挙が事前予想通りに終了し、大半が終了した第2四半期(中間)決算は
個別では悲喜こもごもですが、全体としては増益基調です。
75日線を除く移動平均線が上向きに転じ、それらをを突破(上抜け)したので
強気転換との見方もありますが、75日線の22565円(11月30日時点)、
11月8日の戻り高値22583円など心理的にも節目の22500円台が
強弱の攻防点になります。
と書きましたが、22700円接近までありましたが、その後は上記の悪材料で
22000円割れになりました。
私見ではよほどの好材料がない限り、年末までの高値は23000円には
届かないでしょうし、下への警戒を強めたいところです。

日米間や米中間の貿易戦争悪化懸念も残っていますし、ヨーロッパ各国の懸念、
新興国の通貨危機も鎮静化したとは言えませんので楽観は禁物です。
米金利、米株価、原油価格のゆくえなど警戒すべき点だらけとも言えます。
原油価格は高値から20%の下げで弱気相場入りとの見方が強いですが、
サウジアラビアが不安要因を抱えています。
これらに関する情報に一喜一憂する展開はまだ続きそうです。
米株は乱高下ですが、下げ相場に転化したようには見えませんが、
政治リスクとともに日米とも業績の先行きの変化が注目でしょう。
外国人は直近では3週間連続で売り越しです。

米ダウの場合、史上最高値から2月8日までの下げは額では2756ドル25セント、
率では10.35%の下げです。
下げ率が10%を超えるとベア相場入りといわれますので、どうなるか注目するべき
局面といえましたが、2月23日までの戻り幅は1449ドル53セントで、
率にして52.5%で半値戻りを達成しました。
その後は戻り一服で下げており、2月26日~3月2日は
771ドル93セント下げました。
3月5日~3月9日は797ドル68セント高でした。
3月12日~3月16日は389ドル23セント安でした。
3月19日~3月23日は1413ドル31セント安で年初来安値を更新しました。
米中貿易戦争懸念で再び荒れています。
3月26日~の週は569ドル91セント高でした。
4月2日~4月6日は170ドル35セント安でした。
4月9日~4月13日は427ドル38セント高でした。
4月16日~4月20日は102ドル80セント高でした。
4月23日~4月27日は151ドル75セント安でした。
4月30日~5月4日は48ドル68セント安でした。
5月7日~5月11日は568ドル66セント高でした。
5月14日~5月18日は116ドル08セント安でした。
5月21日~5月25日は38ドル60セント高でした。
5月28日~6月1日は116ドル88セント安でした。
6月4日~6月8日は681ドル32セント高でした。
6月11日~6月15日は226ドル05セント安でした。
6月18日~6月22日は509ドル59セント安でした。
6月25日~6月29日は309ドル48セント安でした。
7月2日~7月6日は185ドル07セント高でした。
7月9日~7月13日は562ドル93セント高でした。
7月16日~7月20日は38ドル71セント高でした。
7月23日~7月27日は392ドル94セント高でした。
7月30日~8月3日は11ドル52セント高でした。
8月6日~8月10日は149ドル44セント安でした。
8月13日~8月17日は356ドル18セント高でした。
8月20日~8月24日は121ドル03セント高でした。
8月27日~8月31日は174ドル47セント高でした。
9月3日~9月7日は48ドル28セント安でした。
9月10日~9月14日は238ドル13セント高でした。
9月17日~9月21日は588ドル83セント高でした。
9月24日~9月28日は285ドル19セント安でした。
10月1日~10月5日は11ドル26セント安でした。
10月8日~10月12日は1107ドル06セント安でした。
10月15日~10月19日は104ドル35セント高でした。
10月22日~10月26日は756ドル03セント安でした。
10月29日~11月2日は582ドル52セント高でした。
11月5日~11月9日は718ドル47セント高でした。
11月12日~11月16日は576ドル08セント安でした。
11月19日~11月23日は1127ドル27セント安でした。
11月26日~11月30日は1252ドル51セント高でした。
12月3日~12月7日は1149ドル51セント安でした。

一方日経平均は高値から2月14日ザラバ安値までの下げ幅は3179円19銭、
率にして13.17%で、米株より大きくなっています。
日数等が違うので一概に比較はできませんが、ザラバ安値から942円63銭、
率にして29.6%しか戻っていません。
しかも2月26日~3月2日で711円14銭下げて再び2月14日の安値に接近
しました。
3月5日~3月9日は287円56銭上げました。
3月12日~3月16日は207円31銭高です。
3月19日~3月23日は1058円65銭安で年初来安値を更新しました。
3月26日~3月30日は836円44銭高でした。
4月2日~4月6日は113円22銭高でした。
4月9日~4月13日は211円22銭高でした。
4月16日~4月20日は383円50銭高でした。
4月23日~4月27日は305円63銭高でした。
5月1日~5月2日は4円91銭高でした。
5月7日~5月11日は285円70銭高でした。
5月14日~5月18日は171円88銭高でした。
5月21日~5月25日は479円57銭安と9週ぶりに下げました。
5月28日~6月1日は279円44銭安と2週連続で下げました。
6月4日~6月8日は523円15銭高でした。
6月11日~6月15日は157円25銭高でした。
6月18日~6月22日は334円9銭安でした。
6月25日~6月29日は212円32銭安でした。
7月2日~7月6日は516円37銭安でした。
7月9日~7月13日は809円21銭高でした。
7月17日~7月20日は100円53銭高でした。
7月23日~7月27日は14円87銭高でした。
7月30日~8月3日は187円57銭安でした。
8月6日~8月10日は227円10銭安でした。
8月13日~8月17日は27円70銭安でした。
8月20日~8月24日は331円39銭高でした。
8月27日~8月31日は311円43銭高でした。
9月3日~9月7日は558円09銭安でした。
9月10日~9月14日は787円61銭高でした。
9月18日~9月21日は775円26銭高でした。
9月25日~9月28日は250円11銭高でした。
10月1日~10月5日は336円32銭安でした。
10月8日~10月12日は1089円06銭安でした。
10月15日~10月19日は162円58銭安でした。
10月22日~10月26日は1347円48銭安でした。
10月29日~11月2日は1059円06銭高でした。
11月5日~11月9日は6円59銭高でした。
11月12日~11月16日は569円91銭安でした。
11月19日~11月22日は33円79銭安でした。
11月26日~11月30日は704円51銭高でした。
12月3日~12月7日は上記の通り672円38銭安でした。
米市場(ダウ)は昨年末を下回っています。
日経平均は年初来高値更新後の急落で昨年末を下回っています。

ドルベースでみると日経平均200ドル達成後に急落はありましたが、
円高の中の株高で2017年11月24日の終値ベースで200ドルを超えましたが、
現時点(2018年12月7日)では200ドルを下回っており、
昨年末からは評価損の状態です。
今年の下落で周章狼狽している方もおられるでしょうが、
そういう時こそ自分の投資方針を振り返ってみることが大切になります。
わからない、わかりにくい時は手を出さないという選択肢もあります。

外国人は直近は3週間連続の売り越しです。
何らかのきっかけで市場参加者が一斉に売ってくる可能性は
株価が上昇すればするほど高くなります。
とこのブログでは書いてきましたが、今回は米金利高がきっかけでした。
米中、日米貿易戦争懸念を始めたとした政治問題が山積していますし、
景気後退懸念も存在しているなど不安要因山積です。
何より投資家の心理が冷えています。

相場格言にあるように
もうはまだなり(もう下がらないと思っていてもまだ下がる)
まだはもうなり(まだ下がると思っていたらもう下がらない)
といずれとも取れますが、
投資家が弱気一辺倒になれば株価は下げ止まります。
総弱気に近かった日本市場は反発し、6連騰で強弱感が対立していましたが、
再び下に向かいました。

株価の方向性がでることが最大の売買要因(特にトレンド重視派)になりえますので、
方向性が出たと考えればその方向(上げでも下げでも)に思わぬ大きな値動きになる
ことは、今回もそうだったように頭に入れておくべきでしょう。
ただ、2019年3月期業績に関しては輸出株中心に暗雲がいまだありますし、
企業業績悪化、景気後退の懸念もあります。

日本株が下がったり、上がらない最大要因は外国人売りです。
ここ(外国人売り)が継続的買いに転換したときは期待が持たれます。
円安転換、外国人買い越しは明らかな強気要因です。
これらがあるかどうかが、これからの方向性を決めますが、
外国人は直近では3週間連続の売り越しです。
今回の下げの大きな要因に外国人売り(特に先物売り)があります。

現在は短期的には弱気、中長期的には慎重な位置にあります。
リスクオフ局面との見方が優勢ですが、投資方針次第では買いの選択肢しか
ないという人もいるでしょう。
これからの方向性は米中、日米貿易戦争懸念のゆくえが目先の最注目で、
続いて米株と為替、原油、それらが落ち着けば日米金融政策や為替変動を受けた
2019年3月期企業業績の予想や修正と現実のギャップに対する市場の反応で
決まるでしょう。

日本株全体が上げるには、外国人買いが継続する必要があります。
外国人が継続的な買い越しになるかが、上昇トレンドへのカギを握っています。
ただドルベースでみると
2017年12月29日のドルベースは202ドル06セント
(日経平均22764円94銭・円ドル112円66銭)
2018年12月7日時点
192ドル22セント(日経平均21678円68銭・円ドル112円78銭)
と200ドルを割り込み評価損発生の状態になっています。
2016年12月30日のドルベースは163ドル20セント
(日経平均19883円90銭・円ドル117円12銭)
ちなみに2015年12月30日は
158ドル06セント(日経平均19033円71銭・円ドル120円42銭)

日本企業は慎重な見通しを出し、のちに上方修正をする事が多いですが
想定為替レートも慎重な企業が多くなっており、2019年3月期予想も
このパターンで、全体の株価には好材料になりそうもありません。
日本株には追い風といえませんが、業績面は個別株によってまちまちの影響を
与えるでしょう。
ただ、株価は先読みで織り込んでいますので市場予想以上か以下かに加えて
それまでの株価の値動きによってさまざまに上下動します。
業績が予想以上に良くてもそれを織り込んで株価が大幅上昇していれば好材料出尽くし
業績が予想以上に悪くてもそれを織り込んで株価が大幅下落していれば悪材料出尽くし
という場面もありえます。
2019年3月期は107円程度が前提なので為替の変動で利益水準に
影響が出るでしょう。
現時点では想定為替レートより円安で業績には追い風ですが、貿易戦争警戒で
第1四半期発表での通期業績上方修正はほとんどありませんでした。
終了した第2四半期(中間決算)は増益基調ですが、通期上方修正は少数です。

投資家全体で見ればいつ戻り売りを出すかと考えている人が多数ですが、
年初来高値更新の過程の上げに乗り遅れた人や(特に国内勢)
下げ過程で逃げ遅れた人も多く、市場は弱気が支配しています。
外国人売買の動向(特に先物主導)が、株価指数の行方に大きな影響を与えます。

株価が下落するほど投資家のセンチメントが悪くなり、弱気が増えるので、
思わぬ下げ幅になる可能性もありますが、投資家心理は揺り動かされるので
投資方針が一層大切になります。

個別株の中には振れ幅が大きいものもあり、過剰なレバレッジや信用取引を
行った方は想定外の価格変動による思わぬ結果をもたらされる可能性があります。
特に新興市場のバイオ関連株やネット関連株、ゲーム関連株の値動きは
IPOとともに個人投資家の参戦で大きくなっています。

もはや株高は国策と言ったらオーバーでしょうが、預金はゼロ金利、国債さえも
買いづらくなった今、資産運用をするとすれば株式か外貨が選択肢になるでしょう。
ただ、休むも相場との投資格言をかみしめることも必要な時期はあります。
優秀な投資家で今年は十分儲けたと感じている方は残りはお休みかもしれません。


    日経平均2018年高値       日経平均2018年安値

終値  24270円62銭         20617円86銭
    (2018年10月 2日)     (2018年 3月23日)

ザラバ 24448円07銭         20347円49銭
    (2018年10月 2日)     (2018年 3月26日)


日経平均2017年~2018年3月高値 日経平均2017年~2018年3月安値

終値  24124円15銭         18335円63銭
    (2018年 1月23日)     (2017年 4月14日)

ザラバ 24129円34銭         18224円68銭
    (2018年 1月23日)     (2017年 4月17日)



    日経平均2017年高値       日経平均2017年安値

終値  22939円18銭         18335円63銭
    (2017年12月25日)     (2017年 4月14日)

ザラバ 23382円15銭         18224円68銭
    (2017年11月 9日)     (2017年 4月17日)


2016年~2017年3月日経平均高値 2016年~2017年3月日経平均安値

終値  19633円75銭          14952円02銭
     (2017年 3月13日)     (2016年6月24日)

ザラバ 19668円01銭          14864円01銭
     (2017年 3月 2日)     (2016年6月24日)



     日経平均2016年高値         日経平均2016年安値

終値  19494円53銭(12月20日) 14952円02銭( 6月24日)

ザラバ 19592円90銭(12月21日) 14864円01銭( 6月24日)



日経平均2015年~2016年3月高値 日経平均2015年~2016年3月安値

終値  20868円03銭         14952円61銭    
   (2015年 6月24日)     (2016年 2月12日)

ザラバ 20952円71銭         14865円77銭
   (2015年 6月24日)     (2016年 2月12日)



日経平均2014年~2015年3月高値  日経平均2014年~2015年3月安値

終値  19754円36銭        13910円16銭     
   (2015年 3月23日)    (2014年 4月14日)

ザラバ 19778円60銭        13885円11銭
   (2015年 3月23日)    (2014年 4月11日)


     日経平均2013年の高値        日経平均2013年の安値

終値  16291円31銭(12月30日) 10486円99銭( 1月23日)      
ザラバ 16320円22銭(12月30日) 10398円61銭( 1月 9日)



2018年12月7日時点での各移動平均線(円未満切り捨て)

  5日移動平均線(下落中) 21942円  
 25日移動平均線(下落中) 21973円
  75日移動平均線(下落中) 22545円


世界景気回復と株高への期待があり、投資家心理は良好でしたが、
今年の株安で変化の兆しも見えますし、景気後退懸念も出てきました。
24000円で目標達成感も垣間見えますし、市場から撤退(一時的含む)した
方もいるでしょう。
銘柄間の格差は特に大きくなっています。
個別銘柄主体の方は明暗が分かれているでしょう。
輸出株中心に円高に反転すれば業績下方修正の懸念もあります。
半面円安が進行すれば業績上方修正もあり得ます。
OPECの減産継続合意のニュースは織り込み済みで、景気悪化懸念が高まれば
弱気相場入りと言われる原油価格の上昇圧力は弱いでしょう。
ただ、産油国には波乱要因があります。(イランやサウジアラビア)
エネルギー価格の変化が企業業績や日本経済にどのような影響を及ぼすか
注視したいところです。

現在では日本株は需給(特に外国人売買)、米株価、原油価格、為替相場、
業績動向(特に個別株)が注目要因で、地政学リスクが相場のかく乱要因です。
米経済の動向と政策が一段と大切になりました。
トランプ大統領は警戒要因でしょう。
現時点では貿易戦争懸念が最大の関心事ですが、企業業績悪化、景気後退懸念の
不安材料が増えました。


2016年
1月は大発会から6日続落で大幅安と最悪のスタートのうえ、
昨年来安値を更新しました。
2月も昨年来安値を再び更新するなど下落の展開が続いていました。
3月は堅調に始まり、戻りを見せました。
4月は初日から大幅安で始まり、軟調でしたが、急速に切りかえして
プラスに転じていましたが、最終日に日銀の追加緩和見送りでひっくり返されました。
5月は下げて始まりましたが、プラスに転じました。
6月は大幅安でした。
7月は戻して始まり、ボックス下限の15000円に再び近づきましたが、
その後は反発して、大幅上昇で終了しました。
8月は軟調にスタートし、切り返して値動きが小さくなった後、イエレン講演後は
高くなりました。
9月は模様眺めの中で軟調で、盛り返す場面もありましたが、月間では下げました。
10月は堅調でした。
11月はトランプ(クリントン)ショックで始まりましたが上げて、
年初来高値をうかがう勢いでした。
12月は1月の年初来高値を更新し、さらに上昇しました。

2017年
1月は大発会から大幅高で昨年来高値を更新しましたが、伸び悩んでいます。
2月はさえないスタートで、切り返しましたが、上値が重くなっています。
3月は上昇して、昨年来高値を更新していますが、その後は一服状態で、
月間では日経平均は小幅安になりました。
4月は年初来安値を更新しましたが、月間ではプラスになりました。
5月は堅調に始まり、年初来高値を更新しましたが、その後は一服です。
6月は早々に年初来高値更新、1年6か月ぶりの20000円回復です。
7月は小型株中心で日経平均は方向感が出ませんでした。
8月はもみ合いから下抜けしました。
9月は地政学リスクで下げた後、切り返しから年初来高値を更新しました。
10月は年初来高値を更新して約21年ぶりの高値を付けました。
11月はさらに年初来高値更新、バブル崩壊後の戻り高値を超えました。
12月は堅調にスタートしましたが、23000円が頭を押さえています。

2018年
1月は大発会から大幅高で始まり23000円を突破して続伸し、
24000円を超える場面もありました。
2月は下げ局面になっています。
3月は下げで始まり、戻す国面もありましたが、再び下げて年初来安値を更新しました。
4月は反発しています。
5月は一時23000円を回復しましたが、その後はさえませんでした。
6月は上げ(戻して)あと下げており、22000円~23000円のボックスです。
7月は下げて始まりましたが、反発に転じました。
8月は下げていましたが、月間では上昇しました。
9月は下げて始まりましたが、切り返して上げています。
10月は年初来高値更新、約27年ぶりの高値で始まりましたが、その後は大幅安です。
11月は乱高下でしたが、終盤の6連騰で月間ではプラスでした。
12月は下げて始まりました。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあります。

企業業績をはじめ、数々の分析がなされるでしょうが、
上がるから買う・買うから上がるの展開の原動力は人の恐怖と欲とのバランスの上に
立脚しているだけで、理論的分析が通用しない相場形成がなされます。
従って下がるから売る・売るから下がるの展開になった時も同様の可能性があります。

安値買いの人で昨年と今年の新高値の過程で利食い売りを出したかたは
現金ポジションが高くなっている方もおられることと思いますが、
安値買いの人は本年最後の仕込み時期かもしれません。
短期の人は売りが優勢でしょう。
ここからの指数の空売りは日銀買いがあることを考えれば躊躇せざるを得ませんが、
底割れがあるとみるならば売りで仕掛ける人がいてもおかしくありません。
典型的なバイ&ホールドの人は何もせずにホールドか利益確定でしょうが、
さらなるホールドか利食い売りかは投資方針次第と言えます。

投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、
高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で
売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって
売買していないことは明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォロワーならばここは売りがメインでしょう。
彼らが積極的になれば売買高、売買代金が増加しますので活況を呈すでしょう。

外国からのニュースや要人の発言に一喜一憂させられる可能性は依然あります。
トランプ大統領の発言や政策には振り回されることになるでしょう。
鉄鋼、アルミの関税発言などはまさにそれといえるでしょう。
さらに対中制裁関税を発表するなど懸念は高まっています。
相場変動の原動力の4大要因(外国人売買と原油価格と為替と企業業績)には注目です。
地政学リスク関連ニュースからは特に目が離せません。
北朝鮮リスクは市場は忘れたようですが、日本に最も近いリスクであることを
忘れてはいけません。
米朝首脳会談実施で北朝鮮リスクは棚上げでしたが、油断ができません。
日本は対米、対中はもちろんですが、今の旬はロシアとの交渉の行方でしょう。

個別ではボラティリティが大きいものもあり、1日の間に乱高下もあり得ますので、
デイトレーダーにはチャンスが大きい反面、ピンチを招くこともあるでしょう。
売り方、買い方、どちらにもチャンスがあるように見えます。
短期は売りがメインでしょうが、様子見もあるでしょう。
日銀買いがあるので指数の空売りは危険性は高いといえます。
中長期の投資家は利食い売りの誘惑との闘いでしょうか。

長期は利食いと持続のはざまで揺れ動くでしょう。
超長期(2年以上)でも利益確定を考えてもよい局面です。
年初来高値更新、約27年ぶりの高値ということは上にも書きましたように
絶好の利食いのタイミングである上に長期投資家にとって損をしている人が
理論上居ない(例外はよくありますが)のでいつ利食い売りを出すかがテーマです。
もちろん持続という選択肢もあります。
私見では売り上がりと思っています。

米景気は回復途上にありますので、米株高は支援要因です。
当面は貿易戦争懸念が関心のまとで、米株と原油と為替の行方など
海外からのニュースから目が離せません。
日本株は外国人の売買動向と、売買高や売買代金が増加するかが注目です。
個別株勝負は現時点での主流でしょうが、レバをかけた指数売買もありです。
と言うより現在指数売買は非常に活発です。(代表は1570や1357)
インデックス投資家は淡々と買い続けるでしょう。

最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。


もちろん投資は自己責任でお願いします。



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