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投資未経験者への手紙 [株]

このブログをご覧の方は投資経験者が多いと思いますので大きなお世話かもしれませんが
投資未経験者へ記しておきたいと思います。
念のために記しておきますが、以下の文章は私見です。
ただ、何人もの人に対面で述べてきた内容でもあります。

まず投資は怖い(損する)と考えていると思います。
未知のものに恐怖するのは人として当然です。
確かに怖い(損失を出す)可能性はあります。
リスクとリターンはコインの裏表の関係でどちらか一方だけはありません。
しかし、日常生活の中にも意識するしないにかかわらずリスクリターンはあります。
例えば食事は生命維持に必須ですが、健康を害する可能性はあります。
と言うより生活習慣病の多くは食事(食習慣)によるものです。
しかし、病気を恐れて食事をしないという人はいないでしょう。
もしそうすれば餓死と言う最悪の結果をもたらすでしょう。

十分な(一生生活に困らない程度の)収入や資産があるかたは投資は必要ありません。
ただ、2006年10月にこのブログを始めた動機は投資なくして普通の老後は
おくれないと危惧したからです。
https://renbajin.blog.ss-blog.jp/2006-10-23

それから十余年後に老後2000万円問題が広まったことは周知のとおりです。
(直近では夫婦共稼ぎが前提で1000万円不足という試算もあります)
いずれにしても年金のみでは老後が心もとないという可能性が大きいという事です。
年金定期便で夫婦2人の年金額が現在の生活費を上回る方は現時点で深刻になる
必要性はありませんが、将来の年金額減額(少子高齢化)を考慮すれば
手放しの楽観は危険です。
またマネー誌などで取り上げられる豊かな老後資金も過去の36万1000円から
37万9000円に変化したように長年デフレが続いた日本でもインフレが発生しました。
年金はマクロスライド導入により物価上昇率に見劣りします。
ゼロ金利が何時まで続くかはわかりませんが、元本安全の金融商品では普通の老後は
送れません。
従って普通の人は投資が必要と言う結論に至るしかありません。
信用しないという人もいるかもしれませんが日本国自身が「貯蓄から投資へ」と
はっきり述べていますし、貯蓄冷遇、投資優遇に流れています。
過去の少額貯蓄非課税制度(マル優)はほぼ消滅し(身体障碍者等のみに縮小)
少額投資非課税制度(NISA)に変わりました。
来年(2024年)からは5年間かけて高額投資非課税制度(最高上限額1800万円)が
導入されます。
高額投資非課税制度は私の造語ですが、2000万円問題の時にそんな大金を私は持って
いないと言った人が多かったので1800万円は高額にしました。


前置きが長すぎましたが、投資の必要性を感じていただければ幸いです。
それでも投資はしたくないという人はもちろん自由です。
マイナンバーカードの取得は任意と言いながら実質強制する二枚舌の政府とは違い
投資するしないは全くの自由です。

ここからは投資をするという前提の話になります。
投資は怖い、投資は損する。可能性はもちろんあります。
ただ、投資をおこなっているのは個人だけではありません。
多くの人が知っている企業、団体、学校に至るまで様々な法人が投資をしています。
何よりあなたが現在貰っている、あるいは将来貰う年金運用にも投資は行われています。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、
この組織は内外の債券や株式等に投資しています。
極端に言わせてもらえば投資をしないで豊かな老後を送れる可能性は低下していく
でしょう。

投資が損するならば、上記の企業やGPIFが度々損をしていることしていることになります。
一大社会問題になります。
投資とギャンブルを混同している人も少なくないかもしれませんが、
投資は期待収益率がプラス、ギャンブルは期待収益率がマイナスと言う大きな違いが
あるのです。
つまり参加者全体で見れば投資は資金を増やす、ギャンブルは資金を減らすのです。

もちろん世の中には絶対はないので、投資で資金を減らすこともギャンブルで資金を
増やすこともありますが、確率を無視して例外を当たり前とするのは危険な考えです。

ここからが大切なことですが、基本を理解し、正しいやり方をしなければ危険性が増大し、
損をしやすくなります。
良い教科書等を見ればやり方は書いてあります。
プロや上級者は基本を理解したうえでオリジナルな方法で市場に臨みますが、
普通の人の資産形成ならば基本に忠実な手法を選び、プラスの期待収益率を目指すことが
大切ではないでしょうか。

正しいやり方を行えば勝てるのが投資です。
勝つとは何かと言えば同期間の元本安全の預貯金や債券投資の収益率を上回ると
いう事です。
その確率は私見では95%と述べています。
もしそうでなければ投資を行う意味がなく、投資家は激減するでしょう。
不安だ、心配だと思っているだけでは未来は変わらないことは明白でしょう。

正しいやり方を理解して健全な資産運用で豊かな人が増えれば幸いに思います。
リクエストが多数あれば正しいやり方を述べたいと思いますが、
ヒントは長期、分散、積み立て、必要経費の低減です。




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