SSブログ

今週の展望(2020年6月最終週~7月第1週) [株]

    2020年6月26日  2020年6月19日  2019年12月30日      
          
日経平均  22512円08銭  22478円79銭  23656円62銭 
TOPIX  1577.37    1582.80    1721.36    
東証2部   6652.26    6496.86    7265.29    
ジャスダック 3484.39    3491.49    3837.58   
マザーズ   1047.36    1043.08     897.47
    

前週(2020年6月第4週)は戻り高値圏でのもみ合いで方向感がありませんでした。
個別ではボラティリティはいまだ大きく、メンタルが揺さぶられる展開が続いている
ことに変わりはありません。
日経平均は週間で33円29銭高でしたが、TOPIXはマイナス、
東証2部とマザーズはプラス、ジャスダックはマイナスとまちまちでした。
業績発表は終わり、さえないものが多くなりましたが、何よりも先行きの
予測が不能という企業が多すぎます。
あまり乱高下が過ぎると様子見の投資家が多くなる可能性があります。
その結果としての薄商いの中での乱高下加速の可能性が高まります。
年後半が始まりますが、注目の米雇用統計もあり(今回は木曜日・7月2日)
まずは様子見といったところでしょうか。
米にはコロナ第二波懸念が高まっています。

投資家心理は短期派は楽観に近い状態と言えますが、高値追いはしたくない、
下げたら買いたいという買いたい弱気といえます。
危険と言える状態ですが、ナスダック指数が再び史上最高値を更新すれば、
目標達成感で利食い売りの行動をとる投資家もいるでしょうが、
青天井と考え買いに弾みがつく可能性もあります。
後者の可能性が高く、米株上昇が世界の株高につながり、経済状態や企業業績を
無視した株価上昇、いわゆるバブルに突入します。
実際はナスダック新高値更新の後の10000ドル乗せが一旦の売りタイミングに
なりましたが、上記の通りボラティリティが大きく上げでも下げでも大幅になりがち
なのでメンタルには非常に良くないといえます。
うまく泳ぎ切れる人はいいでしょうが、うまくいく人がいるという事は失敗する人が
いるという事でもあります。
もちろんチャレンジは自由ですが、穏やかな資産形成に向いている方法とは
言えません。
コロナ第二波でロックダウンでもない限り、株高のリスク(儲けの機会損失)が
投資家心理に大きな影響を与え買わなければいけないという心理状態になります。
今回の上昇(戻り)が急すぎたため買いそびれ当た投資家も少なくなく、
ましてや理論重視で売り方に回っていた投資家は強制決済を含め買戻しを余儀なく
されます。
日経平均で言えば20000円は高い。21000円は行き過ぎ。
22000円はバブル。と考え新規に売り建てた投資家は次々つかまって損失が
膨らんでいます。
23000円など狂っている(理論上)と思っていても実際の数値には逆らえません。
理論を無視した上昇がバブルなので仕方がありませんが、だからこそ投資方針が
大切になります。
バブルなのでついていかない。バブルでもなんでもついていく。そもそも先行きの
好転が確実(と思う)なのでバブルではない当たり前の上昇。
どう思いどう行動するかは自己責任で自由な世界なので、人それぞれでいいのですが、
利益機会の消失、参加することによる損失。すべて覚悟の上ならば自由です。
かつて最も大事なのは覚悟であると記事を書いたら一部の方に非難を受けましたが、
すべてがわかるわけではないので、投資するにしてもしないにしてもその結果を
受け止めるのは投資家自身なので覚悟はやはり大切です。

2021年3月期予想が正式に発表されるまでは紆余曲折があるでしょう。
米中対立再燃が気になりますし、今週も慎重な対応が必要なのは言うまでも
ありませんが、上記にもあるようにデイトレードを中心とした
短期筋(正確には目先筋)は引き続き小型個別株中心に暴れるでしょう。
秒・分単位のトレードが盛んですが、まさに値動きだけを見たギャンブルです。
もちろん参加自由で、面白いと思う人も多々いるでしょうが、勝つ人より負ける人が
多いのはいうまでもありません。
ギャンブルについていえば、根拠がないにもかかわらず自分だけは勝てると思って
参加することも特徴です。
ただ、もう下がるだろうと思う投資家をあざ笑うような上昇になっており、
まさに投資格言「もうはまだなり」になっています。
バブルは危険と背中合わせですが、無謀な手法でも利益を上げられる時期です。
いつ崩壊するか、いつ撤退するかが唯一の注意点ですが、多くの人が巻き込まれて
損失を出すのが過去の歴史です。

デイトレ、短期以外の投資家は休むという選択もありそう(薄商いの元)ですが、
家にいる人が多くなることによって小口の資金で株をする人が増えていますが、
リスクは高そうです。
だからこそ上記で述べた慎重な投資姿勢が肝心と言えます。
過剰流動性による金余りの株買いが優勢になるのか、業績不振・先行き見通し不明
米中対立再燃懸念、コロナ第二波懸念など数々の悪材料は存在していますので、
5月25日に残りの5都道県が解除になり、安心感が広がり復興期待で
上昇して好材料出尽くしでやれやれの売りが出るのかに注目です。
と書きましたが、前者(過剰流動性による金余りの株買い)になりました。
この勢いは止まりそうもなく(私見です)バブルについていくしかないでしょう。
ただ、バブルはいつか終わりますが、それが何時かはわかりませんので、
冷静な目を持ちつつ参加しましょう。
多くの人やある程度の人が冷静なうちは続くのがバブルであり、猫も杓子も
株式投資をしなければいけない。なぜ株式をしないんだ(こんなに儲かるのに)
株を買わないのは馬鹿だ。と国民全体総強気になるまで続くのがバブルともいえます。
現時点では弱気や慎重な人もいます。

ただ、コロナウイルス危機は終息していません。
コロナウイルスに関しては第二波が株価の下落より早くやってきているといえます。
市場は楽観に包まれた極地(幸福感)は最も危険と言われていますので、
本格的コロナの第二波がきて再び緊急事態宣言が出れば大きな下げに見舞われます。

コロナウイルス問題が完全に解決すれば別ですが、慎重姿勢は崩せません。
大半が終了した決算を見る限りではとても20000円を維持できる内容では
ありませんし、それどころか2021年3月期予測が立てられないという企業が
続出しています。
しかし、空前絶後の過剰流動性が背景にある中、コロナは永久に続かないと考える
投資主体は一部買いを入れ、もうそろそろ売りを手じまい(利食い買い)と考える
投資主体の買戻しの相乗効果で株価は上昇しています。
過剰流動性が後押しする投機的市場が続いて、根拠なき上昇・いわゆるバブルとも
言えます。
現在の22000円以上の株価は企業業績の理論では説明できません。
ただ、株価は否定できないという前提でどこからか肯定できる数字を作り出して
解説が行われるのが常です。
現在はPBRを使うのが一番多いでしょう。
(純資産は赤字を出さない限り減らないので)
バブルになればこのPBRを用いた上限を超えるでしょう。
現時点での上限予想はPBR1.2倍が多くなっています。


米国株(ダウ)

2020年3月第2週の米市場(ダウ)の乱高下
5営業日すべてが1000ドル以上の上下、下げ幅はベスト3すべて勢ぞろい

3月 9日(月)2013ドル76セント安 史上 2位の下げ幅
3月10日(火)1167ドル14セント高 史上 4位の上げ幅
3月11日(水)1464ドル94セント安 史上 3位の下げ幅
3月12日(木)2352ドル60セント安 史上 1位の下げ幅
3月13日(金)1985ドル00セント高 史上 1位の上げ幅

週間トータル 2679ドル16セント安


2020年3月第3週の米市場の値動き

3月16日(月)2997ドル10セント安 史上 1位の下げ幅
3月17日(火)1048ドル86セント高
3月18日(水)1338ドル46セント安 史上 5位の下げ幅
3月19日(木) 188ドル27セント高
3月20日(金) 913ドル21セント安

週間トータル 4011ドル64セント安
第2週をはるかに上回る下げ幅になっています。
3月第2週と第3週での合計の下げ幅は6690ドル80セントにもなっています。


2020年3月第4週の米市場の値動き

3月23日(月) 582ドル05セント安
3月24日(火)2112ドル98セント高 史上 1位の上げ幅
3月25日(水) 495ドル64セント高
3月26日(木)1351ドル62セント高 史上 3位の上げ幅
3月27日(金) 915ドル39セント安

週間トータル 2462ドル80セント高


2020年3月最終週~4月第1週の米市場の値動き

3月30日(月) 690ドル70セント高 
3月31日(火) 410ドル32セント安 
4月 1日(水) 973ドル65セント安 
4月 2日(木) 469ドル93セント高 
4月 3日(金) 360ドル91セント安

週間トータル  584ドル25セント安


2020年4月第2週の米市場の値動き

4月 6日(月) 1627ドル46セント高
4月 7日(火)   26ドル13セント安
4月 8日(水)  779ドル71セント高
4月 9日(木)  285ドル80セント高

週間トータル  2666ドル84セント高 


2020年4月第3週の米市場の値動き 

4月13日(月) 328ドル60セント安
4月14日(火) 558ドル99セント高
4月15日(水) 445ドル41セント安
4月16日(木)  33ドル33セント高
4月17日(金) 704ドル81セント高

週間トータル 522ドル12セント高


2020年4月第4週の米市場の値動き

4月20日(月) 592ドル05セント安
4月21日(火) 631ドル56セント安
4月22日(水) 456ドル94セント高
4月23日(木)  39ドル44セント高
4月24日(金) 260ドル01セント高 

週間トータル 467ドル22セント安


2020年4月最終週~5月第1週の米市場の値動き

4月27日(月) 358ドル51セント高
4月28日(火)  32ドル23セント安
4月29日(水) 532ドル31セント高
4月30日(木) 288ドル14セント安
5月 1日(金) 622ドル03セント安

週間トータル  51ドル58セント安
週末の木・金で910ドル17セント下げました。


2020年5月第2週の米市場の値動き

5月 4日(月)  26ドル07セント高
5月 5日(火) 133ドル33セント高
5月 6日(水) 218ドル45セント安
5月 7日(木) 211ドル25セント高
5月 8日(金) 455ドル43セント高

週間トータル 607ドル63セント高


2020年5月第3週の米市場の値動き

5月11日(月) 109ドル33セント安
5月12日(火) 457ドル21セント安
5月13日(水) 516ドル81セント安
5月14日(木) 377ドル37セント高
5月15日(金)  60ドル08セント高  

週間トータル 645ドル90セント安


2020年5月第4週の米市場の値動き

5月18日(月) 911ドル95セント高
5月19日(火) 390ドル51セント安
5月20日(水) 369ドル04セント高
5月21日(木) 101ドル78セント安
5月22日(金)   8ドル96セント安

週間トータル 779ドル74セント高


2020年5月第5週の米市場の値動き

5月25日(月) 休場
5月26日(火) 529ドル95セント高
5月27日(水) 553ドル16セント高
5月28日(木) 147ドル63セント安
5月29日(金)  17ドル53セント安

週間トータル 917ドル95セント高


2020年6月第1週の米市場の値動き

6月 1日(月)  91ドル91セント高
6月 2日(火) 267ドル63セント高
6月 3日(水) 527ドル24セント高
6月 4日(水)  11ドル93セント高
6月 5日(金) 829ドル16セント高

週間トータル 1727ドル87セント高


2020年6月第2週の米市場の値動き

6月 8日(月) 461ドル46セント高
6月 9日(火) 300ドル14セント安
6月10日(水) 282ドル31セント安
6月11日(木)1861ドル82セント安 史上4位の下げ幅
6月12日(金) 477ドル37セント高

週間トータル 1505ドル44セント安


2020年6月第3週の米市場の値動き

6月15日(月) 157ドル62セント高
6月16日(火) 526ドル82セント高
6月17日(水) 170ドル37セント安
6月18日(木)  39ドル51セント安
6月19日(金) 208ドル64セント安

週間トータル 265ドル92セント高


2020年6月第4週の米市場の値動き

6月22日(月) 153ドル50セント高
6月23日(火) 131ドル14セント高
6月24日(水) 710ドル16セント安
6月25日(木) 299ドル66セント高
6月26日(金) 730ドル05セント安

週間トータル 855ドル91セント安

ダウは史上最高値の12.5%程度下(6月19日時点)ですが、ナスダック指数は
市場最高値を更新し、一時10000ドル台を記録しました。
S&P500指数は史上最高値の8.6%程度下(6月19日時点)です。
ただ、歴史的暴落の後の戻りを見ると(最高値→最安値→戻り高値)
ナスダックは全値以上(新高値更新)ですが6月8日時点でのダウの戻りは79.2%
S&P500の戻りは86.6%と十分と言える数値で、強気相場と言っても
過言ではないでしょう。
しかし、6月第4週を見る限り先行きに不安を感じている投資主体が
増えている気がします。(コロナ第二波への不安)

2020年2月最終週の大幅下げで市場の模様は一変し、
弱気を通り越してパニックになっていました。
注目はどこで下げ止まるか、いつ下げ止まるかという事でしたが、
これ以上の悪材料(コロナ第二波含む)が出ない限りは株価は過剰流動性を背景に
強気相場が続くでしょう。
ボラティリティがおおきいので1000ドル(以上)の上下はあり得るので
投資家の心理は大きく揺さぶられ続けるでしょう。

コロナウイルス肺炎が終息する(または終息の気配が見える)までは
楽観は禁物で慎重な対応が必要ですが、見切り発車で早く仕込むとする投資主体も
いました。
米雇用統計がポジティブサプライズとなり、米市場は日本市場以上に過剰流動性の
存在(もちろん日本以上にお金がじゃぶじゃぶ)
日本以上にコロナに対して楽観視(州によっては日常に戻そうとしている)
しているという事によります。
日本以上に上昇力は強いので、コロナ再燃がない限りは強含みでしょうが、
業績の裏付けがないことは含み置いたほうが良いでしょう。
もはやこんなことをいう人は米市場ではかなりの少数派で無視されるでしょう。
適正ではありませんが、コロナで死ぬより、貧乏で死ぬほうが嫌だという事でしょう。
雇用統計で好転・強気に転じたとするならば、雇用統計で暗転・弱気もあり得ます。


日本株(日経平均)

2020年3月第2週の日経平均

2020年 3月 9日 1050円99銭安
2020年 3月10日  168円36銭高
2020年 3月11日  451円06銭安
2020年 3月12日  856円43銭安
2020円 3月13日 1128円58銭安

週間トータル 3318円70銭安
この週間下落幅はリーマンショック真っただ中の2008年10月第2週の
2651円71銭安を上回る記録です。
2008年10月 3日 10938円14銭
2008年10月10日  8276円43銭


2020年3月第3週の日経平均

2020年 3月16日(月) 929円01銭安
2020年 3月17日(火)   9円49銭高
2020年 3月18日(水) 284円98銭安
2020年 3月19日(木) 173円72銭安

週間トータル 1378円22銭安
3月第2週と第3週での合計の下げ幅は4696円92銭にもなっています。


2020年3月第4週の日経平均

2020年 3月23日(月) 334円95銭高
2020年 3月24日(火)1204円57銭高
2020年 3月25日(水)1454円28銭高
2020年 3月26日(木) 882円03銭安
2020年 3月27日(金) 724円83銭高

週間トータル 2836円60銭高
第2週と第3週の下げ幅の60.3%を取り返した形です。


2020年3月最終週~4月第1週の日経平均

2020年 3月30日(月) 304円46銭安
2020年 3月31日(火) 167円96銭安
2020年 4月 1日(水) 851円60銭安
2020年 4月 2日(木) 246円69銭安
2020年 4月 3日(金)   1円47銭高

週間トータル 1569円24銭安


2020年4月第2週の日経平均

2020年 4月 6日(月) 756円11銭高
2020年 4月 7日(火) 373円88銭高
2020年 4月 8日(水) 403円06銭高
2020年 4月 9日(木)   7円47銭安
2020年 4月10日(金) 152円73銭高

週間トータル 1678円31銭高


2020年4月第3週の日経平均

2020年 4月13日(月) 455円10銭安
2020年 4月14日(火) 595円41銭高
2020年 4月15日(水)  88円72銭安
2020年 4月16日(木) 259円89銭安
2020年 4月17日(金) 607円06銭高

週間トータル 398円76銭高
週間ベースでは落ち着いてきたように見えます。


2020年4月第4週の日経平均

2020年 4月20日(月) 228円14銭安
2020年 4月21日(火) 388円34銭安
2020年 4月22日(水) 143円83銭安
2020年 4月23日(木) 291円49銭高
2020年 4月24日(金) 167円44銭安

週間トータル 635円26銭安


2020年4月最終週~5月第1週の日経平均

2020年 4月27日(月) 521円22銭高
2020年 4月28日(火)  12円03銭安
2020年 4月30日(木) 422円50銭高
2020年 5月 1日(金) 574円34銭安

週間トータル 357円35銭高


2020年5月第2週の日経平均

2020年 5月 7日(木)  55円42銭高
2020年 5月 8日(金) 504円32銭高

週間トータル 559円74銭高


2020年5月第3週の日経平均

2020年 5月11日(月) 211円57銭高 
2020年 5月12日(火)  24円18銭安 
2020年 5月13日(水)  99円43銭安 
2020年 5月14日(木) 352円27銭安 
2020年 5月15日(金) 122円69銭高

週間トータル 141円62銭安


2020年5月第4週の日経平均

2020年 5月18日(月)  96円26銭高 
2020年 5月19日(火) 299円72銭高   
2020年 5月20日(水) 161円70銭高   
2020年 5月21日(木)  42円84銭安 
2020年 5月22日(金) 164円15銭安 

週間トータル 350円69銭高


2020年5月第5週の日経平均

2020年5月25日(月) 353円49銭高
2020年5月26日(火) 529円52銭高
2020年5月27日(水) 148円06銭高
2020年5月28日(木) 497円08銭高
2020年5月29日(金)  38円42銭安

週間トータル 1489円73銭高


2020年6月第1週の日経平均

2020年6月 1日(月) 184円50銭高
2020年6月 2日(火) 263円22銭高
2020年6月 3日(水) 288円15銭高
2020年6月 4日(木)  81円98銭高
2020年6月 5日(金) 167円99銭高

週間トータル 985円84銭高


2020年6月第2週の日経平均

2020年6月 8日(月) 314円37銭高
2020年6月 9日(火)  87円07銭安
2020年6月10日(水)  33円92銭高
2020年6月11日(木) 652円04銭安
2020年6月12日(金) 167円43銭安

週間トータル 558円25銭安


2020年6月第3週の日経平均

2020年6月15日(月) 774円53銭安
2020年6月16日(火)1051円26銭高
2020年6月17日(水) 126円45銭安
2020年6月18日(木) 100円30銭安 
2020年6月19日(金) 122円33銭高

週間トータル 173円31銭高 


2020年6月第4週の日経平均

2020年6月22日(月)  41円52銭安
2020年6月23日(火) 111円78銭高
2020年6月24日(水)  14円73銭安
2020年6月25日(木) 274円53銭安  
2020年6月26日(金) 252円29銭高 

週間トータル 33円29銭高 




株価が何によって動くかはこのブログの読者ならば言うまでもありませんね。
企業業績、金利、景気、などのファンダメンタル、金融・財政などの政策
チャートの形状をはじめとしたテクニカル、それらを織り込んでの需給など
どれも一理ありますが、最終的には欲と恐怖によって左右される投資家心理です。
まだ上がるという欲(他人が儲けているのだから自分も儲けたい)
まだ下がるという恐怖(今売らないとまだまだ下がる。これ以上損したくない)
さらにシステム売買が一方向への拡大要因を後押しします。
だからこそ理論を無視した上昇や下落(オーバーシュート)が起きるのです。
この人間心理(投資家心理)が下げるときの狼狽売り、上がるときの飛びつき買いに
つながるのです。
特にマザ-ズ市場の一部銘柄にその傾向が顕著でしたが、株式市場全体にその傾向が
伝わっています。
まだ上がるかもしれない。人が儲けているのに出遅れている焦り。
買うから上がる上がるから買うの循環。
さらにたまっていた売り方の踏み上げによる(強制)決済の買い。
下手に新規の売り方にでもなろうものなら上げの燃料(強制決済の買戻し)に
されそうです。

この段階になると予測はほぼ無意味です。(理論が通じないので)
予測が仕事の人はもっともらしく聞こえる理論?で様々な数値を出しますが、
仕事ですので無言は許されないというつらい立場でのことを理解してあげましょう。

過去の歴史
多分ここまで上がる(戻す)と聞く耳を持つ人はいないでしょうが
それでもあえて歴史に尋ねると12年前のリーマンショックでは
大雑把に言うと何でも半額セールでした。
つまり
ダウならば高値の半分29551ドル42セント→14775ドル71セント
以下ナスダック 9817.18→4908.59
S&P500 3386.15→1693.07
日経平均 24083円51銭→12041円75銭 です。
とんでもない数値ですが、かつての歴史上の事実です。
さらに投資格言では高値から半値八掛け2割引が底値と言われます。
高値から32%の水準です。
考えたくもないし、そんな計算したくもないという方がほとんどですので
数値は割愛します。

過去の暴落の歴史
日経平均(終値ベース)
バブル崩壊
1989年12月29日 38915円87銭(史上最高値)
1992年 8月18日 14309円41銭 高値の36.7%の水準

ITバブル崩壊
2000年 4月12日 20833円21銭
2003年 4月28日  7607円88銭 高値の36.3%の水準

リーマンショック※ the financial crisis of 2007–2008
2007年 7月 9日 18261円98銭
2009年 3月10日  7054円98銭 高値の38.6%の水準
※リーマンショック自体は2008年9月15日
前営業日の日経平均は12214円98銭

この歴史に残る3大暴落の平均値の高値の37.2%まで下げるならば
日経平均では8959円06銭になります。

人間心理はパニックに陥ると冷静な判断はできなくなります。
金融危機が起きて株が下がってもどうせ株を持っていないのだから関係ないとの
声がありますが、株は景気や経済の通信簿であり、実生活に密接なつながりが
あります。
資産効果、逆資産効果は言うまでもなく、あなたが将来貰うであろう年金にも
株は入っています。
誤解を恐れずに言うなら株の大きな上下は年金額をも動かしかねません。
ただ、そうはいっても直接危機感は感じなかったでしょう。
バブル崩壊、ITバブル崩壊、アジア通貨危機、ロシア危機、チャイナショック、
リーマンショック、ブレグジットなど各種危機も日常生活に支障を感じることは
多くはなかったでしょう。
ところが今回はすべての人が日常生活に支障が出るという事態に陥っています。
全国の学校閉鎖、一部商品の欠品、何より生命・健康への直接被害の恐れなど
パニックになる要因満載で投資どころではないでしょう。
さらに下げを正当化する理屈が後押しします。
企業が好業績を発表してもどうせ次の期は悪くなるので売りのチャンス
景気対策をしても病気がなくなるわけではないので無意味 等が例です。
ある意味事実ですが、未来永劫続くのでしょうか。
そうならば株をすべて売って二度と投資はしないことです。
私はそうは思いませんので、投資は続けます。
2021年3月期の業績は悪化する可能性は大きいでしょう。
では2022年は?2023年は?5年後は?10年後は?
誰にもわかりません。わかる(と思う)人は考え行動していることでしょう。

未来はわかりません。
この前提を信じられる人は投資を続けましょう。(期待収益率がプラスなので)
いつ下げ止まるか、いくらまで下がるかはわかりませんというより、もはや
多くの投資家はどこまで上げる(戻す)かしか考えていません。
慎重や弱気な投資家がある程度いるまでは上がりますが、市場が総強気になれば
危険です。
大切かつ必要なことはメンタルの崩壊と資金の枯渇を起こさないことです。
狼狽して投げ売りをすることと買いたいのにお金がないという事を避ければ
必ず利益をもたらしてくれるのが投資です。
特に大幅安の時こそチャンスです。
リーマンショック以来12年ぶりのチャンスでした。
本当の長期投資家ならばそう感じて、買っていたことでしょう。
株は安く買って高く売るならば、今は高いですか?安いですか?
高いと答える人はカラ売りという手法もあります。ベアファンドもあります。
プットオプションの買い、コールオプションの売りもあります。
安いと思うならば買いましょう。
まだまだ下がると思う人は買いを遅くすればいいだけで、上に記したように
含み損に耐えられなくなって狼狽売りをすることと買いたいのにお金がないと
いう事態さえ起こさなければ何年後か先にあなたにリターンを
もたらしてくれるでしょう。

コロナウイルス肺炎で5月18日発表の2020年1月~3月期もGDPが
予想通りマイナスになりましたので、2四半期連続のマイナスは景気後退との定義に
準じれば、日本は景気後退になりますので、政策等がなければ深刻な事態も考慮
すべき局面になります。
株価的にはすでに上がりすぎで楽観が多数派ですが、油断は禁物です。

短兵急に利益獲得を目指す人は株価の値動きで勝負すべきでしょう。
買いでも売りでもありですが、急速な上げの後は急速な下げもあることは
承知していなければなりません。
最も気長な人は利回りで考えて一生売らなくても年~%のインカムがあるならば
毎日(以上)株価を見なくてもいいやという水準で買いましょう。
すでにジャンク債以外の債券は年1%以上の利回りは得られません。
「金利の死」という言葉さえ出てきました。
もちろん株は減配、無配、倒産などのリスクはありますが、安全高利回りは
投資の世界にはありません(あればだれもがそれを選択する)ので、
繰り返しますが、狼狽売りと資金枯渇をもたらさない手法を取りましょう。

日本を代表し、世界にも通用する企業の株が利回り4%以上になっています。
それらの会社が社債を発行すれば(している企業もあります)ジャンク債並みの
格付けでしょうか?答えは否です。
もちろん業績悪による一時的な減配や無配はあるかもしれませんが、
仮に2021年3月期まで1年間無配でも本当の優良企業はそのような事態は
長く続きません。
特に日本企業は諸外国と比べ安定配当の傾向(賛否両論)がありますので
優良企業は簡単に無配や減配にはなりにくいのです。

投資など必要ない(裕福で一生生活に困らない)ならば申し分ありません。
そのような人はこのブログなど読んでいないでしょう。

投資に大切なもの
1.メンタル
2.マネーマネジメント
3.メソッド
とするならばまさに1.と2.が本格的に試される時期で
1.が狼狽しないでしたが、楽観しすぎないに変わりました。
2.が資金枯渇を起こさないことで
さらに3.において長期的視点を持つことの大切さを知る良い機会になります。


手法別
デイトレード   腕の見せ所が続きます。
短期       個別に売りで勝負と買いで勝負の使い分け。腕の見せ所。
中期       買い場又は売り場探し。
長期       すでに買い終えていることでしょう。ここでの買いはない。
インデックス投資 やるべきことを淡々とやるだけ

私的には     配当金生活を達成できたらいいな~

明確に下げ止まるには
1.新型コロナウイルスの治療薬又はワクチンができる。
すべてが逆回転を始めて暴騰するでしょう。
その点では世界のどこの会社かわかりませんが、次の相場の柱は製薬が有望です。

2.新型コロナウイルスが終息する。(WHOや各国政府の発表)
終息後では大底は買えませんが、それでも買いは遅かれで十分でしょう。

3.新型コロナウイルスの終息の気配が見える。
なかなか微妙ですが、底値買いを狙うのならば、ある程度の見切りは必要。
無理はしないほうが無難。

現在はいずれワクチンや治療薬ができるとの前提でコロナとの共存との考えが
主流になりつつ、経済重視で過剰流動性による資金供給
なんといっても投資家心理に訴える株価の上昇が投資家心理の好転に
つながっています。

チャート上は完全に壊れて(下げトレンド)おり5年移動平均線を下回って
いましたが、5年移動平均線20259円72銭を大きく上回り、
多くの人が注目している200日移動平均線(5月末・21657円58銭)をも
上回りました。
200日移動平均線は約1年間の買い方の平均買いコストなので強気転換と
みる人もいます。
この200日線(6月26日時点・21841円83銭)を割り込まない限り
押し目買いに利ありと言えそうです。
市場は業績無視の強気が多くなっています。



2020年6月26日時点での各移動平均線(円未満切り捨て)

  5日移動平均線(上昇中) 22458円  
 25日移動平均線(上昇中) 22306円
  75日移動平均線(上昇中) 20219円
200日移動平均線(上昇中) 21841円

移動平均線で見る限りでは短期では上昇局面です。
長期でも強気継続です。
バブル発生ならばしばらく上昇が続くでしょう。

日本市場に最大の影響を及ぼす外国人投資家は2週間連続の売り越しです。
8週連続売り越し、1週買い越し、再び5週連続売り越し、その後は買い越し、
売り越しが交互に4週間続いていました。
現物ではとても強気転換とは言えませんが先物の買いは多くなっています。

日本株全体が上げるには、外国人買いが継続する必要があります。
外国人が継続的な買い越しになるかが、上昇トレンドへのカギを握っています。
ドルベースでみてると
2015年12月30日は158ドル06セント
(日経平均19033円71銭・円ドル120円42銭)

2016年12月30日のドルベースは163ドル20セント
(日経平均19883円90銭・円ドル117円12銭)

2017年12月29日のドルベースは202ドル06セント
(日経平均22764円94銭・円ドル112円66銭)

2018年12月28日のドルベースは181ドル27セント
(日経平均20014円77銭・円ドル110円41銭)

2019年12月30日のドルベースは216ドル73セント
(日経平均23656円62銭・円ドル109円15銭)

2020年6月26日のドルベースは210ドル41セント
(日経平均22512円08銭・円ドル106円99銭)

日経平均は2020年3月19日時点では2016年11月以来の
安値水準(円ベース)ですが、ドルベースでは151ドル62セントと
上記の2015年末の水準すら下回っていました。



最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。

もちろん投資は自己責任でお願いします。


nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。