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今週の展望(2020年3月第3週) 特別版 [株]

あえて言います。
12年ぶりのチャンスのスタートです。


    2020年3月13日  2020年3月6日  2019年12月30日      
          
日経平均  17431円05銭  20749円75銭  23656円62銭 
TOPIX  1261.70    1471.46    1721.36    
東証2部   5006.36    6088.50    7265.29    
ジャスダック 2783.78    3312.26    3837.58   
マザーズ    565.31     716.00     897.47
    
前週(2020年3月第2週)はWHOがパンデミック宣言を出すなど
新型コロナウイルス肺炎が世界に蔓延したことによる恐怖とそれによる経済への
下押し懸念がリスクオフに拍車をかけ世界株安になりました。
日経平均は週間で3318円70銭安で、他の指数もすべて下げました。

3月第2週の米市場(ダウ)の乱高下
5営業日すべてが1000ドル以上の上下、下げ幅はベスト3すべて勢ぞろい

3月 9日(月)2013ドル76セント安 史上 2位の下げ幅
3月10日(火)1167ドル14セント高 史上 4位の上げ幅
3月11日(水)1464ドル94セント安 史上 3位の下げ幅
3月12日(木)2352ドル60セント安 史上 1位の下げ幅
3月13日(金)1985ドル00セント高 史上 1位の上げ幅

週間トータル 2679ドル16セント安


2020年3月第2週の日経平均

2020年 3月 9日 1050円99銭安
2020年 3月10日  168円36銭高
2020年 3月11日  451円06銭安
2020年 3月12日  856円43銭安
2020円 3月13日 1128円58銭安

週間トータル 3318円70銭安
この週間下落幅はリーマンショック真っただ中の2008年10月第2週の
2651円71銭安を上回る記録です。
2008年10月 3日 10938円14銭
2008年10月10日  8276円43銭

2020年2月最終週の大幅下げで市場の模様は一変し、
弱気を通り越してパニックになっています。
注目はどこで下げ止まるか、いつ下げ止まるかという事です。
ただ、コロナウイルス肺炎が終息する(または終息の気配が見える)までは
非常に困難なので慎重な対応が必要でしょう。
下値メドを勝手に予想するとまずは20700円程度で、これは日経平均1株純資産
つまりPBR=1の水準です。
相場が崩壊しない限りはPBR0.99倍程度で下げ止まっているのでかなり固い
下値メドでしょう。
次は20000円の大台です。
心理的に20000円台と10000円台は大きく違うので、20000円を割れれば
買いが入る可能性は大でしょう。
このブログを熟読している方は安値買いの投資家は20000円割れからは買い下がりと
書いていることに気付いているでしょう。
最後の砦はチャート上のトリプルトップの期間の安値である18948円58銭です。
もしここを下回ればリーマンショック並みの長期低迷も覚悟しなければなりません。
一つ目のメドの20700円を割りこんだ後、その近辺の水準でもみ合っており、
下げ止まるか、もう一段の下げがあるのかを見極める週になります。

と書きましたが、最後の砦を破られたので底抜けとなり、リーマンショック並みの
長期低迷の覚悟が必要になりました。

12年前の記事ですが、再び必要になりました。
緊急告知

株価が何によって動くかはこのブログの読者ならば言うまでもありませんね。
企業業績、金利、景気、などのファンダメンタル、金融・財政などの政策
チャートの形状をはじめとしたテクニカル、それらを織り込んでの需給など
どれも一理ありますが、最終的には欲と恐怖によって左右される投資家心理です。
まだ上がるという欲(他人が儲けているのだから自分も儲けたい)
まだ下がるという恐怖(今売らないとまだまだ下がる。これ以上損したくない)
さらにシステム売買が一方向への拡大要因を後押しします。
だからこそ理論を無視した上昇や下落(オーバーシュート)が起きるのです。

この段階になると予測はほぼ無意味です。(理論が通じないので)
予測が仕事の人はもっともらしく聞こえる理論?で様々な数値を出しますが、
仕事ですので無言は許されないというつらい立場でのことを理解してあげましょう。
それでもあえて歴史に尋ねると12年前のリーマンショックでは
大雑把に言うと何でも半額セールでした。
つまり
ダウならば高値の半分29551ドル42セント→14775ドル71セント
以下ナスダック 9817.18→4908.59
S&P500 3386.15→1693.07
日経平均 24083円51銭→12041円75銭 です。
とんでもない数値ですが、かつての歴史上の事実です。
さらに投資格言では高値から半値八掛け2割引が底値と言われます。
高値から32%の水準です。
考えたくもないし、そんな計算したくもないという方がほとんどですので
数値は割愛します。

過去の暴落の歴史
日経平均(終値ベース)
バブル崩壊
1989年12月29日 38915円87銭(史上最高値)
1992年 8月18日 14309円41銭 高値の36.7%の水準

ITバブル崩壊
2000年 4月12日 20833円21銭
2003年 4月28日  7607円88銭 高値の36.3%の水準

リーマンショック※ the financial crisis of 2007–2008
2007年 7月 9日 18261円98銭
2009年 3月10日  7054円98銭 高値の38.6%の水準
※リーマンショック自体は2008年9月15日
前営業日の日経平均は12214円98銭

この歴史に残る3大暴落の平均値の高値の37.2%まで下げるならば
日経平均では8959円06銭になります。

人間心理はパニックに陥ると冷静な判断はできなくなります。
金融危機が起きて株が下がってもどうせ株を持っていないのだから関係ないとの
声がありますが、株は景気や経済の通信簿であり、実生活に密接なつながりが
あります。
資産効果、逆資産効果は言うまでもなく、あなたが将来貰うであろう年金にも
株は入っています。
誤解を恐れずに言うなら株の大きな上下は年金額をも動かしかねません。
ただ、そうはいっても直接危機感は感じなかったでしょう。
バブル崩壊、ITバブル崩壊、アジア通貨危機、ロシア危機、チャイナショック、
リーマンショック、ブレグジットなど各種危機も日常生活に支障を感じることは
多くはなかったでしょう。
ところが今回はすべての人が日常生活に支障が出るという事態に陥っています。
全国の学校閉鎖、一部商品の欠品、何より生命・健康への直接被害の恐れなど
パニックになる要因満載で投資どころではないでしょう。
さらに下げを正当化する理屈が後押しします。
企業が好業績を発表してもどうせ次の期は悪くなるので売りのチャンス
景気対策をしても病気がなくなるわけではないので無意味 等が例です。
ある意味事実ですが、未来永劫続くのでしょうか。
そうならば株をすべて売って二度と投資はしないことです。
私はそうは思いませんので、投資は続けます。
2021年3月期の業績は悪化する可能性は大きいでしょう。
では2022年は?2023年は?5年後は?10年後は?
誰にもわかりません。わかる(と思う)人は考え行動していることでしょう。

未来はわかりません。
この前提を信じられる人は投資を続けましょう。
いつ下げ止まるか、いくらまで下がるかはわかりません。
大切かつ必要なことはメンタルの崩壊と資金の枯渇を起こさないことです。
狼狽して投げ売りをすることと買いたいのにお金がないという事を避ければ
必ず利益をもたらしてくれるのが投資です。
特に大幅安の時こそチャンスです。
リーマンショック以来12年ぶりのチャンスです。
本当の長期投資家ならばそう感じていることでしょう。
株は安く買って高く売るならば、今は高いですか?安いですか?
高いと答える人はカラ売りという手法もあります。ベアファンドもあります。
安いと思うならば買いましょう。
まだまだ下がると思う人は買いを遅くすればいいだけで、上に記したように
含み損に耐えられなくなって狼狽売りをすることと買いたいのにお金がないと
いう事態さえ起こさなければ何年後か先にあなたにリターンを
もたらしてくれるでしょう。

コロナウイルス肺炎で2020年1月~3月期もGDPもマイナスになれば
2四半期連続のマイナスは景気後退との定義に準じれば、日本は景気後退に
なりますので、政策等がなければ深刻な事態も考慮すべき局面になります。
株価的にはすでに深刻と言えます。

短兵急に利益獲得を目指す人は売り方で勝負すべきでしょう。
もちろん急速な下げの後はリバウンドがあるのでその時に狼狽しないことが肝心です。
最も気長な人は利回りで考えて一生売らなくても年~%のインカムがあるならば
毎日(以上)株価を見なくてもいいやという水準で買いましょう。
すでにジャンク債以外の債券は年1%以上の利回りは得られません。
もちろん株は減配、無配、倒産などのリスクはありますが、安全高利回りは
投資の世界にはありませんので、繰り返しますが、狼狽売りと資金枯渇を
もたらさない手法を取りましょう。

日本を代表し、世界にも通用する企業の株が利回り4%以上になっています。
それらの会社が社債を発行すれば(している企業もあります)ジャンク債並みの
格付けでしょうか?答えは否です。
もちろん業績悪による一時的な減配や無配はあるかもしれませんが、
仮に1年間無配でも本当の優良企業はそのような事態は長く続きません。
特に日本企業は諸外国と比べ安定配当の傾向(賛否両論)がありますので
優良企業は簡単に無配や減配にはなりにくいのです。

投資など必要ない(裕福で生活に困らない)ならば申し分ありません。
そのような人はこのブログなど読んでいないでしょう。

投資に大切なもの
1.メンタル
2.マネーマネジメント
3.メソッド
とするならばまさに1.と2.が本格的に試される時期で
1.が狼狽しない
2.が資金枯渇を起こさないことで
さらに3.において長期的視点を持つことの大切さを知る良い機会になります。


手法別
デイトレード   腕の見せ所です
短期       基本売りで勝負、リバウンド狙い(買い)ならば腕の見せ所
中期       様子見と買い場探し
長期       楽しくてしょうがない、久々のチャンス
インデックス投資 やるべきことを淡々とやるだけ

私的には     配当金生活を達成できたらいいな~

明確に下げ止まるには
1.新型コロナウイルスの治療薬ができる。
すべてが逆回転を始めて暴騰するでしょう。
その点では世界のどこの会社かわかりませんが、次の相場の柱は製薬が有望です。

2.新型コロナウイルスが終息する。(WHOや各国政府の発表)
終息後では大底は買えませんが、それでも買いは遅かれで十分でしょう。

3.新型コロナウイルスの終息の気配が見える。
なかなか微妙ですが、底値買いを狙うのならば、ある程度の見切りは必要。
無理はしないほうが無難。



最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。

もちろん投資は自己責任でお願いします。


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wine

連邦準備制度理事会(FRB)が再び緊急利下げ!(^^)

(今日は休みでよかった!!)(^0^)
日曜日の夕方5時、連邦準備制度理事会(FRB)が再び利下げしました。今回の利下げ幅は1%で新しいフェデラルファンズ・レートのターゲットは0から0.25%になります。
これに加え、FRBは7千億ドルの量的緩和政策を行います。財務省証券を5千億ドル、住宅抵当証券を2千億ドル購入します。
緊急利下げの理由として新型コロナウイルスが米国のコミュニティーに広がっており経済活動を中断していることを挙げています。
ビジネスはお金を借りにくくなっており米国経済はこれから厳しい局面に入ってゆくことが予想されます。
ただアメリカ経済の足腰は強く労働市場も強いです。消費はしっかりしていますが企業の固定資産投資は弱いです。
最近になってエネルギー・セクターがプレッシャーを受けています。
FRBはいろいろな金融政策ツールを利用する準備があります。当面は上に述べたQE政策を始動します。
今回の決定は賛成9、反対1(ロレッタ・メスター→FFレート0.5%から0.75%を主張)でした。
なお、今回の声明文にはインプリメンテーション・ノート(実行指示書)としてFRBがディスカウント・ウインドウを開設しており、銀行は必要に応じてそれを利用できることがリマインドされました。
また日中(イントラデー)の一時資金の貸借にもFRBが積極的に応じることが示されました。
まさにこの世は舞台劇!(^0^)
by wine (2020-03-16 07:07) 

renbajinharuhi

おはようございます、wineさん。

コロナウイルス発生自体が想定外でしたが、その後の感染拡大もネガティブサプライズの連続でしたね。
あらゆる危機がありましたが、地球上の人間すべての生活、健康、生命にこれほど影響を及ぼしたことはないでしょう。
これからは最高のポジティブサプライズである治療薬の開発、最悪でも終息の気配が見えてもらいたいものです。
経済も景気もすべては人の気持ちが根源なので、コロナの終わりが見えれば今の状態は一気に逆転するので、それまでの辛抱ですが、
投資にはチャンス到来になります。

by renbajinharuhi (2020-03-16 07:42) 

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