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今週の展望(2020年1月第4週) [株]

上値を試す展開

   2020年1月17日  2020年1月10日  2019年12月30日      
          
日経平均  24041円26銭  23850円57銭  23656円62銭 
TOPIX  1735.44    1735.16    1721.36    
東証2部   7484.12    7273.33    7265.29    
ジャスダック 3920.58    3895.46    3837.58   
マザーズ    884.81     889.89     897.47
    
前週(2020年1月第3週)は米株3指数の史上最高値更新や円安を好感して
ザラバの昨年来高値を更新し、終値でも昨年来高値に接近するなど
日本株は上昇しました。
日経平均は週間で190円69銭高、マザーズ指数以外も上げました。
儲かっている投資家とそうでない投資家の二極化を象徴しているような指数の動きと
言えそうです。
第2四半期業績発表や2020年3月期予想はさえない決算が多く
この点からは市場全体は強気にはなれそうもありません。
ただ、業績にかかわらず何でもかんでも上げるならばバブル発生になります。
年初来高値を更新しても強気一辺倒には程遠く、売買高や売買代金の増加が顕著でない
上昇は「強気相場は懐疑の中で育つ」にぴったり合致していましたが、
更なる年初来高値更新、売買高や売買代金の増加、28年ぶり高値に接近したことで
懐疑から楽観に変わりつつあるともいえます。
米株は大幅上昇して主要3指数すべて史上最高値更新の中での企業業績が
思わしくなければ売りが出る可能性は高まりますので、米株の企業業績には注目です。
12月のFOMCでは追加緩和は大方の想定通り見送られ、利下げは当面なさそうです。
米株史上最高値更新、日本株28年ぶりの高値更新は売りのタイミングになっても
不思議ではありません。
これからも海外発のニュースに一喜一憂する展開はなくなりそうもありません。
というより米株の調整や地政学リスクなど下げ要因は海外からくる可能性が
大きそうです。
2018年の高値接近、28年ぶりの高値接近は絶好の売りタイミングと考えても
不思議ではありませんので投資家はいつ利食いをするかを図るでしょう。
投資家は28年ぶりの高値を抜けたとき、新値抜けで大相場と考えるか、
利食いのチャンスと考えるか、模様眺めかの選択でしょう。
日本株は日本の内部要因より、外部要因(特にアメリカがらみ)により大きく
振らされるので、自分の投資方針に忠実になるか、休むも相場と考えるかです。

昨年の下落や今年早々の乱高下に平然としていた(もしくは楽しいと感じていた)
投資家がいたらお金の余裕(キャッシュポジションが高い=大方利食いしている)
心の余裕(投資方針が明確=上げ下げに一喜一憂しないやり方)
いずれにしても素晴らしい投資家といえます。
そのような方は大いに利益を上げていることでしょう。
証券会社の話では日経平均が年初来高値を付けた割には
個人は儲けていないとのことです。

日本市場は慎重な方が少なくなく、買戻し中心で積極的な新規買いは多くなさそうです。
ここで買って高値掴みになるより、下げるのを待つか、売りで参入と考える人が
多くなりつつあります。
25日移動平均線を一時割り込んだものの、長い下髭を付けて25日線を奪回した
動きはチャート的には強気継続の形です。
下げるのを待ち、安くなったら買いたいという投資家の存在を確認した形ですが、
買戻しの部分もかなりありそうです。
下でも述べますが、もう下げるだろうと多くの人が思えば(そして空売りでもすれば)
もうはまだなりで市場は上昇します。

昨年来高値を更新して、28年ぶりの高値挑戦場面とはいえ、
ダブルインバース(1357)の純資産が大幅増加していることは弱気・慎重な
投資家が多い証拠の一つといえますが、上昇することによって買戻しを誘発させる
上昇要因に転換します。

大きなイベント後は売りが主流になりつつありますが、高値圏にあっていつでも
利食いができる日米市場は売りのきっかけ探しということなのでしょう。
短期投資家はヒットアンドアウェイ、長期投資家は持続か利食い売り、
トレンドフォローワーは買いが投資方針に沿った時期ですが、まだまだ海外発の
ニュースに上下させられるでしょう。

思わぬ値上がりや含み損で周章狼狽している方もおられるでしょうが、
そういう時こそ自分の投資方針を振り返ってみることが大切になります。
わからない、わかりにくい時は手を出さないという選択肢もあります。

日米間や米中間の関係悪化懸念はいまだあり、ヨーロッパ各国の懸念も
解決したとは言えませんので楽観は禁物です。
さらに米対イランという問題がホットなニュースです。
米金利、米株価、原油価格のゆくえなど警戒すべき点だらけとも言えます。
原油価格は現在は底入れからの反発上昇局面で一時65ドルを回復した後、
調整中にサウジ攻撃で波乱要因になりましたが、落ち着きを取り戻し、
攻撃以前の価格に戻り、その後はイラン問題で上振れを見せました。
当面は米・イラン間の思惑で乱高下もあるかもしれません。
基本は世界景気が順調ならば上昇、そうでなければ低迷といったところでしょうか。
米株はFOMCのマーケットフレンドリーが好感されて3指数全てが史上最高値を更新
するなど絶好調で、株高への期待が大きくなっています。
これからは政治リスクとともに日米とも業績の先行きの変化が注目でしょう。
外国人は直近では2週間連続でで売り越しですが、そのうちの1週は大納会1日だけの
立ち合いでしたので参考にはなりにくいでしょう。。
2019年5月以降は2週間以上連続の買い越しがありませんでしたが、
7週間連続の買い越しやそれ以降の3週連続買い越しは単なる買戻しの範疇ではなく、
日本株への資金配分と考えることができます。

何らかのきっかけで市場参加者が一斉に売ってくる可能性は
株価が上昇すればするほど高くなります。
とこのブログでは書いてきましたが、一昨年は米金利高がきっかけでした。
昨年は米中通商激化がきっかけでした。
次はFOMCの利下げ発表の好材料出尽くしでした。
次はISM製造業指数の予想外の悪化でしょう。
今年しばらくはアメリカとイラン関連のニュースでしょう。
米中、日米貿易戦争懸念を始めたとした政治問題が山積していますし、
景気後退懸念も存在しているなど不安要因山積ですが、終値での昨年来高値更新、
28年ぶりの高値更新なるかどうかが注目です。

相場格言にあるように
もうはまだなり(もう上がらないと思っていてもまだ上がる)
まだはもうなり(まだ上がると思っていたらもう上がらない)
といずれとも取れますが、
投資家が強気一辺倒になれば株価は上げ止まります。
日本市場は慎重と弱気がまだ多数派と言っていいでしょう。
この点からは上昇しそうです。

株価の方向性がでることが最大の売買要因(特にトレンド重視派)になりえますので、
方向性が出たと考えればその方向(上げでも下げでも)に思わぬ大きな値動きになる
ことは、今回もそうだったように頭に入れておくべきでしょう。
ただ、2020年3月予想は慎重なものが多くなっています。
企業業績悪化、景気後退の懸念が現実化しつつあります。
前半弱気、後半回復のシナリオが多いようですが、10月の消費税増税で日本に
関してはこの多数派のシナリオは楽観的過ぎるかもしれません。
と書いたように2020年3月期は楽観過ぎたようです。
さらに円高は日本株の重しになります。

日本株が下がったり、上がらない最大要因は外国人売りです。
ここ(外国人売り)が継続的買いに転換したときは期待が持たれます。
円安転換、外国人買い越しは明らかな強気要因です。
これらが続くかどうかが、これからの方向性を決めますが、
外国人は直近では2週間連続で売り越しです。
7週連続買い越しのあとは、3週間で売り越しと買い越しが交互、
その後は3週連続買い越し、そして直近は2週連続で売り越しになっています。

現在は短期的には強気、中長期的にも強気な位置にあります。
売りタイミング狙いの投資家が多い中、投資方針次第では買いの選択肢しかないと
いう人もいるでしょう。
これからの方向性は一部合意した米中対立の先行きが目先の最注目で、
続いて米株と為替、原油、それらが落ち着けば日米金融政策や為替変動を受けた
2020年3月期予想と変化を織り込みに行くでしょう。

日本株全体が上げるには、外国人買いが継続する必要があります。
外国人が継続的な買い越しになるかが、上昇トレンドへのカギを握っています。
ドルベースでみてると
2015年12月30日は158ドル06セント
(日経平均19033円71銭・円ドル120円42銭)

2016年12月30日のドルベースは163ドル20セント
(日経平均19883円90銭・円ドル117円12銭)

2017年12月29日のドルベースは202ドル06セント
(日経平均22764円94銭・円ドル112円66銭)

2018年12月28日のドルベースは181ドル27セント
(日経平均20014円77銭・円ドル110円41銭)

2019年12月30日のドルベースは216ドル73セント
(日経平均23656円62銭・円ドル109円15銭)

2020年1月17日のドルベースは218ドル12セント
(日経平均24041円26銭・円ドル110円22銭)



日本企業は慎重な見通しを出し、のちに上方修正をする事が多いですが
想定為替レートも慎重な企業があり、2020年3月期予想は
慎重な見通しが優勢で全体の株価には好材料になりそうもありません。
日本株には追い風といえませんが、業績面は個別株によってまちまちの影響を
与えるでしょう。
ただ、株価は先読みで織り込んでいますので市場予想以上か以下かに加えて
それまでの株価の値動きによってさまざまに上下動します。
業績が予想以上に良くてもそれを織り込んで株価が大幅上昇していれば好材料出尽くし
業績が予想以上に悪くてもそれを織り込んで株価が大幅下落していれば悪材料出尽くし
という場面もありえます。
2020年3月期は110円程度が前提なので為替の変動で利益水準に
影響が出るでしょう。
現時点では想定為替レートに近く、業績にはマーケットイーブンですが、
日経平均レベルでの利益予想では減少傾向の予想です。
ただ、これらを織りこみ、個別ではサプライズがあっても
これからは3か月ごとの四半期決算と2020年3月期予想が話題の中心でしょう。
まだ始まってもいない2021年3月期見通しも出始めるでしょう。

投資家全体で見ればいつ利食い売りを出すかと考えている人が多数ですが、
高値更新の過程の上げに乗り遅れた人(特に国内勢)もいて、もはや新規買いは怖く
売りで取ろうとする人も少なくなく、市場は慎重な人が主流です。
外国人売買の動向(特に先物主導)が、株価指数の行方に大きな影響を与えます。
最近の上昇が外国人の7週連続買い越しとその後の3週連続買い越しと一致して
いるのは偶然とは思いにくいです。

株価が上昇するほど投資家のセンチメントが良くなり、強気が増えるので、
思わぬ上げ幅になる可能性もありますが、投資家心理は揺り動かされるので
投資方針が一層大切になります。

個別株の中には振れ幅が大きいものもあり、過剰なレバレッジや信用取引を
行った方は想定外の価格変動による思わぬ結果をもたらされる可能性があります。
特に新興市場のバイオ関連株やネット関連株、ゲーム関連株の値動きは
IPOとともに個人投資家の参戦で大きくなっています。

もはや株高は国策と言ったらオーバーでしょうが、預金はゼロ金利、国債さえも
買いづらくなった今、資産運用をするとすれば株式か外貨が選択肢になるでしょう。
ただ、休むも相場との投資格言をかみしめることも必要な時期はあります。



    日経平均昨年来高値        日経平均昨年来安値

終値  24066円12銭         19561円96銭
    (2019年12月17日)     (2019年 1月 4日)

ザラバ 24115円95銭         19241円37銭
    (2020年 1月17日)     (2019年 1月 4日)



    日経平均2019年高値       日経平均2019年安値

終値  24066円12銭         19561円96銭
    (2019年12月17日)     (2019年 1月 4日)

ザラバ 24091円12銭         19241円37銭
    (2019年12月17日)     (2019年 1月 4日)


日経平均2018年~2019年3月高値 日経平均2018年~2019年3月安値

終値  24270円62銭         19155円74銭
    (2018年10月 2日)     (2018年12月25日)

ザラバ 24448円07銭         18948円58銭
    (2018年10月 2日)     (2018年12月26日)


    日経平均2018年高値       日経平均2018年安値

終値  24270円62銭         19155円74銭
    (2018年10月 2日)     (2018年12月25日)

ザラバ 24448円07銭         18948円58銭
    (2018年10月 2日)     (2018年12月26日)


日経平均2017年~2018年3月高値 日経平均2017年~2018年3月安値

終値  24124円15銭         18335円63銭
    (2018年 1月23日)     (2017年 4月14日)

ザラバ 24129円34銭         18224円68銭
    (2018年 1月23日)     (2017年 4月17日)


    日経平均2017年高値       日経平均2017年安値

終値  22939円18銭         18335円63銭
    (2017年12月25日)     (2017年 4月14日)

ザラバ 23382円15銭         18224円68銭
    (2017年11月 9日)     (2017年 4月17日)


日経平均2016年~2017年3月高値 日経平均2016年~2017年3月安値

終値  19633円75銭          14952円02銭
     (2017年 3月13日)     (2016年6月24日)

ザラバ 19668円01銭          14864円01銭
     (2017年 3月 2日)     (2016年6月24日)


     日経平均2016年高値         日経平均2016年安値

終値  19494円53銭(12月20日) 14952円02銭( 6月24日)

ザラバ 19592円90銭(12月21日) 14864円01銭( 6月24日)


日経平均2015年~2016年3月高値 日経平均2015年~2016年3月安値

終値  20868円03銭         14952円61銭    
   (2015年 6月24日)     (2016年 2月12日)

ザラバ 20952円71銭         14865円77銭
   (2015年 6月24日)     (2016年 2月12日)


日経平均2014年~2015年3月高値  日経平均2014年~2015年3月安値

終値  19754円36銭        13910円16銭     
   (2015年 3月23日)    (2014年 4月14日)

ザラバ 19778円60銭        13885円11銭
   (2015年 3月23日)    (2014年 4月11日)


     日経平均2013年の高値        日経平均2013年の安値

終値  16291円31銭(12月30日) 10486円99銭( 1月23日)      
ザラバ 16320円22銭(12月30日) 10398円61銭( 1月 9日)



2020年1月17日時点での各移動平均線(円未満切り捨て)

  5日移動平均線(上昇中) 23953円  
 25日移動平均線(上昇中) 23746円
  75日移動平均線(上昇中) 23063円


世界景気回復と株高への期待があり、投資家心理は良好で、景気後退懸念が
あるものの、各国の景気対策への期待との綱引きです。
昨年の高値接近で目標達成感も垣間見えますし、市場から撤退(一時的含む)
した方もいるでしょう。
銘柄間の格差は特に大きくなっています。
個別銘柄主体の方は明暗が分かれているでしょう。
輸出株中心に円高に反転すれば業績下方修正の懸念もあります。
半面円安が進行すれば業績上方修正もあり得ます。
OPECの減産継続合意のニュースは織り込み済みで、景気悪化懸念が高まれば
原油価格の上昇圧力は弱いでしょう。
ただ、産油国には波乱要因があります。(イランやサウジアラビア)
今年の年初はこれが現実化して乱高下しました。
エネルギー価格の変化が企業業績や日本経済にどのような影響を及ぼすか
注視したいところです。

現在では日本株は需給(特に外国人売買)、米株価、原油価格、為替相場、
業績動向(特に個別株)が注目要因で、地政学リスクが相場のかく乱要因です。
米経済の動向と政策が一段と大切になりました。
トランプ大統領は警戒要因でしょう。
現時点でも一段落とはいえ米中対立の行方が最大の関心事ですが、
企業業績悪化、景気後退懸念の不安材料があります。


2016年
1月は大発会から6日続落で大幅安と最悪のスタートのうえ、
昨年来安値を更新しました。
2月も昨年来安値を再び更新するなど下落の展開が続いていました。
3月は堅調に始まり、戻りを見せました。
4月は初日から大幅安で始まり、軟調でしたが、急速に切りかえして
プラスに転じていましたが、最終日に日銀の追加緩和見送りでひっくり返されました。
5月は下げて始まりましたが、プラスに転じました。
6月は大幅安でした。
7月は戻して始まり、ボックス下限の15000円に再び近づきましたが、
その後は反発して、大幅上昇で終了しました。
8月は軟調にスタートし、切り返して値動きが小さくなった後、イエレン講演後は
高くなりました。
9月は模様眺めの中で軟調で、盛り返す場面もありましたが、月間では下げました。
10月は堅調でした。
11月はトランプ(クリントン)ショックで始まりましたが上げて、
年初来高値をうかがう勢いでした。
12月は1月の年初来高値を更新し、さらに上昇しました。

2017年
1月は大発会から大幅高で昨年来高値を更新しましたが、伸び悩んでいます。
2月はさえないスタートで、切り返しましたが、上値が重くなっています。
3月は上昇して、昨年来高値を更新していますが、その後は一服状態で、
月間では日経平均は小幅安になりました。
4月は年初来安値を更新しましたが、月間ではプラスになりました。
5月は堅調に始まり、年初来高値を更新しましたが、その後は一服です。
6月は早々に年初来高値更新、1年6か月ぶりの20000円回復です。
7月は小型株中心で日経平均は方向感が出ませんでした。
8月はもみ合いから下抜けしました。
9月は地政学リスクで下げた後、切り返しから年初来高値を更新しました。
10月は年初来高値を更新して約21年ぶりの高値を付けました。
11月はさらに年初来高値更新、バブル崩壊後の戻り高値を超えました。
12月は堅調にスタートしましたが、23000円が頭を押さえています。

2018年
1月は大発会から大幅高で始まり23000円を突破して続伸し、
24000円を超える場面もありました。
2月は下げ局面になっています。
3月は下げで始まり、戻す国面もありましたが、再び下げて年初来安値を更新しました。
4月は反発しています。
5月は一時23000円を回復しましたが、その後はさえませんでした。
6月は上げ(戻して)あと下げており、22000円~23000円のボックスです。
7月は下げて始まりましたが、反発に転じました。
8月は下げていましたが、月間では上昇しました。
9月は下げて始まりましたが、切り返して上げています。
10月は年初来高値更新、約27年ぶりの高値で始まりましたが、その後は大幅安です。
11月は乱高下でしたが、終盤の6連騰で月間ではプラスでした。
12月は下げて年初来安値を更新しています。

2019年
1月は大発会は大幅安でしたが、戻りを見せています。
2月は小動きで始まりましたが、下げの後、上げに転じました。
3月は上げて始まり、下げに転じるなど上下動していましたが、小幅安でした。
4月は上げて年初来高値を更新しました。
5月は下げました。
6月は反発で始まり、上げました。
7月は上げで始まり、伸び悩む場面もありましたが、再び上げています。
8月は下げました。
9月は上げました。
10月は下げて始まりましたが、上げに転じて年初来高値を更新しました。
11月は下げて始まりましたが、切り返して年初来高値を更新しました。
12月は年初来高値更新、28年ぶりの高値接近です。

2020年
1月はアメリカとイラン間の緊張状態で乱高下で始まりましたが、
ザラバでは昨年来高値を更新しました。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあります。

企業業績をはじめ、数々の分析がなされるでしょうが、
上がるから買う・買うから上がるの展開の原動力は人の恐怖と欲とのバランスの上に
立脚しているだけで、理論的分析が通用しない相場形成がなされます。
従って下がるから売る・売るから下がるの展開になった時も同様の可能性があります。
プログラム売買は一方向への流れを加速させます。

安値買いの人で昨年のたびたびあった年初来高値の過程で利食い売りを出した
かたは現金ポジションが高くなっている方もおられることと思いますが、
ここでの新規買いは全く考えられないのでポジションがない人は投資方針に
準じればつらい場面(上がるのを見送る)になるかもしれません。
ポジションを持てた人は利食い売りのタイミングを探しましょう。
短期の人は新規買いと利食い売りが交錯するでしょうが、
高値警戒感や目標達成感が出れば短期調整があってもおかしくはない局面です。
ここからの指数の空売りは日銀買いがあることを考えれば躊躇せざるを得ません。
景気底割れがあるとみるならば売りで仕掛ける人がいてもおかしくありません。
典型的なバイ&ホールドの人は何もせずにホールドか利益確定でしょうが、
さらなるホールドか利食い売りかは投資方針次第と言えます。
市場参加者は多種多様なので、投資方針次第でいかなる行動もあり得ます。

投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、
高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で
売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって
売買していないことは明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォロワーならば買いですが、短期調整があっても不思議ではありません。
彼らが積極的になれば売買高、売買代金が増加しますので活況を呈すでしょう。

外国からのニュースや要人の発言に一喜一憂させられる可能性は高いといえます。
トランプ大統領の発言や政策には振り回されることになるでしょう。
関税発言などはまさにそれといえるでしょう。
相場変動の原動力の4大要因(外国人売買と原油価格と為替と企業業績)には注目です。
地政学リスク関連ニュースからは特に目が離せません。
北朝鮮リスクは市場は忘れたようですが、日本に最も近いリスクであることを
忘れてはいけません。
サプライズの米朝首脳会談が実現したことにより北朝鮮リスクはしばらく棚上げですが、
日本にとっては実質的なメリットはありません。
情報戦もありますので、注意は必要ながらも気にし過ぎはしないほうが良いでしょう。
日本は対米、対中はもちろんですが、ロシアとの交渉の行方ですが北方領土返還の
道筋は全く見えません。
日韓関係悪化もありますが、日本が譲るべきではありません。

個別ではボラティリティが大きいものもあり、1日の間に乱高下もあり得ますので、
デイトレーダーにはチャンスが大きい反面、ピンチを招くこともあるでしょう。
売り方、買い方、どちらにもチャンスがあるように見えます。
短期は売り買い対立でしょうが、見送りもありです。
日銀買いがあるので指数の空売りは危険性は高いといえます。
中長期の投資家は利食い売りの誘惑との闘いでしょうか。

長期は利食いと持続のはざまで揺れ動き続けるでしょう。
超長期(3年以上)でも利益確定を考えてもよい局面です。
昨年来高値更新は一つの売りタイミングかもしれません。
昨年来高値更新は昨年から株を買って損をしている人がいないという
絶好の利食いのタイミングである上に長期投資家にとって損をしている人が
理論上居ない(例外はよくありますが)のでいつ利食い売りを出すかがテーマです。
28年ぶりの高値接近ならばなおさらです。
持続という選択肢ももちろんあります。
私見ではポジションを増やすという選択肢はなく、個別に大幅上昇するものがあれば
利食い売りを出します。
20000円を割れれば長期投資家や安値買いの投資家は買い下がりで臨むでしょうが、
出番はありません。

米株高は支援要因ですが、当面は通商交渉が関心のまとで、
米株と原油と為替の行方など海外からのニュースから目が離せません。
日本株は外国人の売買動向と、売買高や売買代金が増加するかが注目です。
個別株勝負は現時点での主流でしょうが、レバをかけた指数売買もありです。
と言うより現在指数売買は非常に活発です。(代表は1570や1357)
インデックス投資家は淡々と買い続けるでしょう。

最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。

もちろん投資は自己責任でお願いします。


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サンフランシスコ人

「トランプ大統領は警戒要因....」

http://www.usatoday.com/story/opinion/2020/01/24/trump-impeachment-trial-senate-removal-not-impossible-column/4533929002/

Impeachment trial: Trump win shows anything can happen, even Senate conviction and removal

Support for removal rose and Senate Republicans saw an election rushing toward them under a black cloud. That was Nixon, but it could also be Trump.
by サンフランシスコ人 (2020-01-25 07:57) 

renbajinharuhi

大統領選が始まるので大人しくしておいて欲しいですが、余計注目される発言をしそうですね。
情報をありがとうございます。
by renbajinharuhi (2020-01-25 08:06) 

サンフランシスコ人

Adam Schiff's emotional 'right matters' speech garners respect from Senate Republicans

Mary Clare Jalonick, Associated Press Updated 1:13 pm PST, Friday, January 24, 2020

http://www.sfgate.com/news/article/Face-of-impeachment-Schiff-sets-tone-with-14999715.php
by サンフランシスコ人 (2020-01-25 09:06) 

renbajinharuhi

米政治はスーパーチューズデーに向かって盛り上がっていくでしょうね。
情報をありがとうございます。
by renbajinharuhi (2020-01-25 12:19) 

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