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株式昔話 10 [株]

証券会社の損失

証券会社は顧客との取引で損をしないようにルールを定めていますが、それでも損をすることがあるようです。

古典的手口(鉄砲とよばれます)
買い注文を出して約定しても、決済期日にお金を払い込まない場合。
この裏では別の証券会社に自分の持ち株の売り注文を出しており、それを約定させるためのいわばダミー注文です。
おもに中小証券が舞台になり、普段から大口の取引をしているので、審査が甘くなりがちな盲点を突いてきます。
ちなみにネット証券では買い代金が口座にないと買い注文は出せないので、この手口は使うことができません。


制度の不備
証券会社が損する仕組みは次の通りです。
信用取引で30万円の現金を保証金として、100万円分の株を買う。

1日目
悪材料が出て、売りが殺到し、約定したくてもストップ安でも比例配分出来ずになる。
10万円分の損が出たので追証の請求が来るが、支払えないので次の日に成り行き売りで
精算を委託する。

2日目
次の日も売りが殺到して出来高は比例配分出来ずで約定せず。
損失は20万円。
ルール上はここまで保有できないのだが、決済できないので仕方がない。

3日目
2日目と同じ展開。損失金額30万円。この時点で保証金として預けた30万円は消滅。
本来ここまで取引はさせてもらえないのだが、決済不能の非常事態が発生している。

4日目
すべての売り注文がストップ安で成立するも、損失金額は40万円で確定。
最初の投資金額30万円を全て失っただけでなく、証券会社に借金10万円を残して
しまった。
投資家は支払い不能と証券会社に申し立てる。
決済を要求したのに決済できないのは証券会社にも責任があると主張する。

しかし、この問題は信用取引をしていた投資家と証券会社間の問題であり、
売買の相手方には支払い義務があるため不足分の金額(上記の場合10万円)は
証券会社が立替払いしなければならない。(法律)
もちろん証券会社は信用取引をしていた投資家に請求するわけだが、
投資家が払ってくれるまでは証券会社が支払い不能の赤字分を自分でかぶると
言うわけです。
もし投資家がどうしても払ってくれない(取り立て不能状態)になれば
上記の10万円の損失は証券会社の負担になります。

解りやすいように簡略化しましたが、実際はこれに金利と手数料が加味されます。
(赤字が拡大する)

※つまり連日の決済不能状態(ストップ安比例配分できず、ストップ安一部比例配分)
によりこのような事態が生じるわけです。
めったにあることではありませんが、決済不能リスクについて知っておいて
損はないでしょう。


またこれとは別に証券会社(の社員)自身による誤発注が約定したことによる損失が
あります。
ジェイコム事件はご存知の方も多いと思います。



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wine

こんばんわ!
renbajinharuhiさん!
エジプトはデモ再開しかもエジプト軍は内部の利権等により動きにくくなっているようです。(当然石油株は上がってきています。)(^^)


 一方もっと重要なことが動いています。(^0^)
ベトナムが、なんとこの時期に通貨切り下げです。
間違った金融政策だと思います。
(強烈なインフレ圧力が襲いかかります。)
食料は自前であるからいいですが、エネルギーは輸入が多いです。
高騰するはずです。

 この時期のこのような政策は一番貧乏くじを引く確率が多いです。
(前の恐慌の時はそうでした。)
無謀な選択(耐えれるとは思い難い)ですが、少ない確率で大転換期になるかもしれません。

仮に1年以上持ちこたえて軌道に乗れば、前に日本の例で上げたごとく
経済大復興が待っています。(確率的にはその前に暴動??)

 ワグナー作「ワルキューレの騎行」が鳴り響く瞬間です!(^^)
 この国の瀬戸際であり、一歩踏み込むか迷う瞬間です。
間合いが重要です。
ダイビングの時は近い~~~!!!(^0^)/

 
by wine (2011-02-12 01:36) 

wine

トルコも同じ状況ですね!(^^)
この時期に金利を落としてるので通貨は落ちています。
しかし、おもな輸出先の欧州比率が多いのが難点です。
(><)
利点は、先進国、新興国を含めてロシアと同じように銀行の財務が健全です。

何かマニアックな国の株が増えそうです。
入り時、引き時が肝心なようです。(^^)
臆病くらいがちょうどいい!
by wine (2011-02-12 06:00) 

wine

エジプトのムバラク大統領が11日、辞任したようです。
 数十万人の国民の要求に屈し、退任を余儀なくされたそうです。

まさに「歴史はよる作られる。」です。
(^^)

そろそろ、商品相場も視野に入れます。
(^0^)
by wine (2011-02-12 06:08) 

renbajinharuhi

おはようございます、wineさん。
数多くのコメントありがとうございます。

ムバラク大統領辞任により、地政学リスクはいくらか後退したようです。
NY市場で原油は安くなっています。
(85ドル58セント・終値では昨年11月30日以来の安値)

ベトナム、トルコ株式はまさにタイミング勝負で、腕の見せ所でしょう。

それにしても米株強いですね。
過剰流動性が新興国から逃避し、本国(アメリカ)回帰と考えてもダウがここ10日間で1日しか下げていません。
(10日間で449ドル66セント高・3.8%上昇)
by renbajinharuhi (2011-02-12 08:14) 

wine

当然、この手のことは似通った政治形態をとる中東には飛び火しやすいです。
 また現状を守る代わりに、中東は親米で、世界石油価格安定に多大に損失をだしても寄与してきました。
 
 当然サウジは米国に抗議しています。
 石油価格の上昇、ボラ拡大が予想されます。
日本にも影響は大きくなります。(円高が今はヘッジしています。)
 25%くらいを石油に向けています。(^^)

>それにしても米株強いですね。
過剰流動性が新興国から逃避し、本国(アメリカ)回帰と考えてもダウがここ10日間で1日しか下げていません。
(10日間で449ドル66セント高・3.8%上昇)

この石油価格不安定化を嫌ってボラ逃れのためではないかと思います。
石油輸入している小さいマーケットはやられます。(><)

 「レバとりをを促す減税策」、を打ち、しかも「中東を疎遠にすればリスク要拡大」になり資金は大きいところ(米国)に流れます。
 米国政府は、これを作為しているのではないかと思っています。(^^)
(米国が本国回帰を促していることは、前にも書いたと思います。)

 そうなれば資金供給がより生きています。当然国内の資金の流れは安定しやすくなり、消費拡大を生みます。
 これを考えていたのだと思います。

 エジプトのムバラク情報で、急落したところを、買いに出ています。(^^)
株資金を45%入れ込んでいます。

米国が望んでいるとすれば、中東不安は長引く確率が高いと思います。そうなれば米国には有利です。
米国は国内石油の掘削を半年前から拡大し、カナダからに輸入拡大に努めています。
 対策済みです。

 これで流動性資金供給を絞りやすくなってきます。
これは米国株取引をする人には最重要点だと思います。
(はっきり言って米国の政策は「見事!」の一言です。)

 6月を見据えての政府側の策でしよう。

 これが最大のリスクなので、バーナンキ等FRBは最重要ポイントです。
(正確な時期が読みにくい!)

 この速度の本国回帰なら3~5月は注意が必要です。

当然ベトナム等のチャンスは少し伸びます。(^^)

これは蛇足ですが、現在は日本の総市場規模は米国のナスダックとほぼ同じです。(中国総時価総額のナスダックのみと比較すれば上ですが大した差はありません。)本殿のS&Pで見ると大まかに4~5倍です。
 以下にデカイかわかります

 資金はどこに逃げるかわかります。(^^)

米国の真意に沿うことが優位であると思います。
(故に前に話した通り、いずれ超親米に転換したインド(大晩餐会対象国)、ベトナムを買います。当然中国は売り!!)

renbajinharuhiさんにも、お勧めした理由もおわかりと思います。

 とはいっても、ロシアも見てください。価格は安定しています。(^^)
中東不安は追い風です。(ジョークですがKGBも一枚噛んでたりして)(^^)
賃金急騰、とデフレが同時に来ます。消費意欲は旺盛です。)


日本政府のお子ちゃまぶりがとてもよくわかります。(><)
私は超親米で当分は間違いはないと思います。
(韓国もこの路線)
日本もそうすれば、企業は恩賜にあづかれます。(政府と違う)

(^^)

 
by wine (2011-02-12 09:26) 

renbajinharuhi

wine投資顧問としては

strong buy アメリカ株、原油

buy ロシア、ベトナム、インド

neutral ブラジル、日本

sell   中国

と言ったところでしょうか。

世間の評価と大きく異なるところはやはり中国でしょう。
多数派は負けると言うことを見事に実証しています。

今年は投資対象の選択がパフォーマンスを決定するという色彩が一段と強い年になりそうですね。
新興国なら何でも(wineさんは除く中国)いいと言った去年とは大違いです。
by renbajinharuhi (2011-02-12 10:09) 

wine

とはいっても怖いのは変わりません。(><)
 想定がずれれば調整するか逃げるだけです。(^^)
(投資は自己責任!!)


by wine (2011-02-12 10:10) 

wine

大口投資家であられるrenbajinharuhi様!

偉そうに感じたらすみません。<(_ _)>
陳謝します。(_ _)



追伸
 後は、対米でパイプが太く、「財務健全で対中で取引の少ないカナダ?」位も考えます。
ただ、「流動性資金を絞るのがいつか?」その影響は怖いです。

 少しづつ固める段階です。(TT)



by wine (2011-02-12 10:31) 

wine

インドとベトナムはどん底待ちです。
それまでは買えません。(><)
by wine (2011-02-12 10:37) 

renbajinharuhi

ベトナム・インドはneutralに近い印象ですね。
ウォッチングは上向き想定(どん底待ち)と言ったところでしょう。

>想定がずれれば調整するか逃げるだけです。(^^)
(投資は自己責任!!)

まさにその通りです。
何を信じ、何を信じないかも自己責任の範疇です。
自分より頭脳が優秀な人でも相場で勝ち続けるとは限りません。
(LTCMで確信しています。ノーベル経済学者より経済に詳しいと思うのはうぬぼれ・もっとも経済学だけでは相場は語りつくせませんが)

見通しが正しくても株価がそれと同じになるとも限りません。(特に個別株)
一般の専門家(評論家、証券関係者等)は逆指標と考えていいくらいです。(wineさんも同意見のはずです)

タイミングを適切に測るのは本当に難しいと思います。
(大体の方向があっていればいい・現在は調整があっても上昇中=日米株)

後は投資対象の巧拙(タイミング含む)がパフォーマンスの対象になりますが、中国株に強気が多いので、多くの人の今年のパフォーマンスは悪くなりそうです。
(私の中国株のポジションは相変わらずゼロ)
by renbajinharuhi (2011-02-12 12:08) 

wine

 むしろ近場はインド(金融政策の立ち遅れ)、ベトナム(インフレ時の緩和策)を考えると近場はSELLでもいいと思います。

 また近頃の日本の報道からアジアの小国もsellでいいと思います。

 また、アメリカも勧誘緩和の引き締め時には揺れると思います。
 また石油問題も拡大する要素が多いと思います。
このさじ加減はむずかしいと思います。

 当然ほかにも響きます。これを心に置きつつが正しいのではないかと思います。
(長期的には、米国、ベトナム、インド、カナダはBUYです。超親米ばかり?)

 これを絶えず心においてが正しいと思います。

 指標がズレれば逃げるだけです。(><)

 はっきり言って今は怖い状況です。
(順調な上昇が一番怖い!!)
ただ、指数的には弱気も20%以上存在しています。
また、buyとsellの比率も悪くはないです。
 この兼ね合いと状況に対するニュースを押し計っていくつもりです。

FXの方は当然仕込み時なわけですから真っ赤です!!
落ち着くまでは間違っていないか怖いです。(><)

状況次第で石油の仕込みを増加するかもしれません。

中国は「大きく上がれば売り!」をやっています。

またTATAとアルテカルルーセントが2割以上1日で急騰しています。
目立っていたので連絡します。


(^^)
by wine (2011-02-12 19:36) 

renbajinharuhi

こんばんは、wineさん。
見通しと情報をありがとうございます。

確かに最近の上昇は調整がいつあっても不思議ではなく、注意深く見ていかなければいけない場面だと思います。
ただ、ここは強気で臨みたいと思っています。
by renbajinharuhi (2011-02-12 22:39) 

サンフランシスコ人

「ベトナム、トルコ株式はまさにタイミング勝負で、腕の見せ所でしょう.....by renbajinharuhi (2011-02-12 08:14)..」

2019年8月5日

http://www.barrons.com/articles/as-vietnams-economy-booms-more-luxury-buyers-emerge-01565016466?mod=hp_PENTA

As Vietnam’s Economy Booms, More Luxury Buyers Emerge

By Mercedes Hutton
Aug. 5, 2019 10:47 am ET

by サンフランシスコ人 (2019-08-06 02:55) 

renbajinharuhi

投資家はリスクオフですが、いつ買うかを虎視眈々と狙っているでしょう。
格言ならばセントレジャーデーでしょうか。
情報をありがとうございます。
by renbajinharuhi (2019-08-06 07:42) 

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