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債券的投資 [株]

本日前場の日経平均は5円78銭高の9457円17銭で終了しています。
米株高、円安に加え、寄り付き前の鉱工業生産の数値も非常に良いものでした。

4月の鉱工業生産 前月比5.2%上昇(予想3.1%上昇)
基調判断も停滞→持ち直しの傾向がみられるに改善されました。
5月の予想+8.8%、6月の予想+2.7%

これだけの好材料があれば9500円突破と期待を含めて多くの投資家が考えていたと思います。
現実は期待を裏切るものになりました。
今までの上昇で好材料は織り込まれたという結果論の解説がされるかもしれません。

2009年5月29日前場の日経平均

始値 9478円21銭( 9:01)
高値 9489円66銭( 9:03)
安値 9442円04銭(10:08)
終値 9457円17銭(11:00)

5月27日ザラバ高値 9491円13銭
5月28日ザラバ高値 9492円66銭
5月29日前場高値  9489円66銭

先物も9500円と9490円が何度も行き来していました。(高値9510円)
明らかに9500円突破阻止の力が働いています。
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投資を始めると、自分が投資した対象の価格の変動が気になります。
投資家はメンタルが揺さぶられやすいので、一喜一憂します。
騰がるとウキウキ、下がるとドキドキ、毎日が緊張の連続です。
これが平凡な日常と隔絶した投資の楽しさの一つには違いがないでしょうが、うまくいっている間はいいのですが、そうでない場合は不用なストレスの原因になります。
仕事として投資を選んだ人は仕方がないのかもしれませんが、普通の人はできれば余分なストレスの原因は作りたくないのではないでしょうか。

かなり昔の話になりますが、金利が高かったころ、多くの日本人は金利が低い時には短期の金融商品(1年定期預金など)で運用し、金利がピークに近づいたと感じたら長期の固定金利の金融商品(10年国債や定額貯金やワイド)に預け替えました。

高金利を長期間享受するためです。
この中で、長期(10年)国債を購入した人は金利低下が実際に発生した場合には債券価格上昇によるキャピタルゲイン(もちろん当時の日本人の多くにその意識はなかった)を得ることもできました。
もちろんキャピタルゲインなど意識の外(気づきもしない)だったし、キャピタルゲインを得るために売却すれば、それ以降の高金利を享受できなくなるので、売却する人は極めて少数でした。
現在ならば、キャピタルゲインの額と増えた元金による再投資と保有し続けた場合の受取金利とを比べて選択するのでしょうが、高金利享受しか頭の中になかったので、選択という発想はなかったようです。

毎日の株価に一喜一憂するのが不毛と思う投資家にはこの債券的投資方法はいかかでしょうか。

株価(価格)を見ないでリターンを得るには
インカムをメインとし、利回りが高く、安全性が高い(簡単ではありませんが)投資対象を選び、利回りに魅力がなくなる(価格が上昇する)まで保有し続け、おまけとしてのキャピタルゲインをいただく方法です。
あくまでもインカムがメインなので、株価を毎日見る必要性はありません。(ときどきでいい)
現在は日本を代表する銘柄の利回りが国債の2倍以上の利回りがあるので、購入して、国債の利回りぐらいになるまで保有するのです。
もちろんこのやり方では成長株は発掘できませんが、投資の方法は多種多様です。

また、日本の株式(金融商品)の利回りでは不足と言う方は海外の金融商品でも同じことができます。
当然為替リスクという問題が発生しますが、考え方を少し変えてみましょう。
為替も含めて価格変動の上下の確率は2分の1です。
どう考えても下がる(不利)ならば投資を見送ればいいのです。
待つ時間も投資期間(安く買えれば待っている時間も実質プラスのリターン)だし、純粋に休んでいるだけだとしても仕事としての義務感はないわけですから一向にかまいません(休むも相場)
さて上がる下がるの確率は同じと考えるよりないわけですから(違うと思えるのなら売り・買いどっちかにbetすればいい)外貨資産ベースでは確実に増えるわけです。

例えば年5%の利回りのある外貨資産に投資すれば、その外貨ベースでは為替の値にかかわらず年間5%、2年間で10%の資産増加が達成できます。
現在の円の1年定期預金の金利は0.2%程度です。
元利ともに安全(一行1000万まで)ですが、5年間でも1%も増えません。
一方5%の利回りがあれば5年間で25%増加します。(単利ベース)
したがって元本の毀損が20%程度までならばトータルでは円定期を上回るリターンを得られることになります。
その分の価格変動リスク、為替差損に耐えられるというわけです。
この場合に大事なのは余裕資金でやることと、必要経費(手数料など)に注意することです。

確実なインカムは精神的、金銭的ゆとりをもたらしますし、再投資の資金が自動的に発生します。
教科書には複利効果の効用が述べられ、分配金の受け取りは(税金分)非効率と述べられていますが、不完全な人間とそれらが作り上げる市場が合理的に形成されていない事は言うまでもないことでしょう。

人間がメンタルに支配されている以上、メンタルの安定をもたらすキャッシュフローは必要との考えがあってもいいでしょう。
わたし個人の意見では、毎月の収入は絶対あったほうがいいと確信しています。
確定利回りでない金融商品は運用の保証がないので、流動性確保のためにも配当金は貴重です。

もちろん不動産収入を生業としている人のように、自分の生活費を資産からの収入に頼っている人や毎月分配の投信からの分配金を生活費やお小遣にしている人もいます。(必然的理由)

もちろん理論を優先するのもいいですし、投資は自由な世界なので教科書以外の考え方があります。

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mydreamtoday

こんにちは 億への細道です また寄らさせてもらいますね。
by mydreamtoday (2009-05-29 19:53) 

renbajinharuhi

こんばんは、億への細道(mydreamtoday)さん。
またのお越しをお待ちしております。
by renbajinharuhi (2009-05-29 20:28) 

renbajinharuhi

おはようございます、龍之介さん。
来週は上がるのか、下がるのか注目ですね。
by renbajinharuhi (2009-05-30 07:59) 

renbajinharuhi

おはようございます、ナンピンマンさん。
自分のフォームを守って確実に利益を上げましょう。
by renbajinharuhi (2009-05-30 08:00) 

wine

>人間がメンタルに支配されている以上、メンタルの安定をもたらすキャッシュフローは必要との考えがあってもいいでしょう

私もそういう面はあると思います。(最低この分負けても挽回は1ヶ月でできる。)しかし、メンタル面は、むしろこの最高の推理小説を楽しんでいる面が強いと思います。
 良くも悪くも、「あなたはこのくらいの実力ですよ!」と突き付けられ、
そのまま受け止め、努力する。(人は関係ないです。いつになってもとてもキツイですが。仕事上の心理の安定にはプラスですね!)
 人それぞれでしょうが、これが大事だと思っています。。上の人を見ると己の才能の無さが身にしみますね!
(近くに明らかに才能が上の人がいますから。)
 しかし現実を認めなくては将来は開けません。
そこからが始まりだと思います。
 また、とらえ方を考え、長くまじめに精進してやると、心理的に安定しやすくなる効果が投資にはあると思います。(「苦も楽も自分が作っている。」ととても感じますね!)
  現実を素直にとらえ(正見)考え、正しく考え[正考」、正しく行動する[正行)」するという行為でもあると思います。精神の成長にも、とらえ方を変えるとプラスだと思います。(間違ってれば、バツもあるし)
いかがでしようか?
(^^)
 
 
by wine (2009-05-31 16:24) 

renbajinharuhi

こんばんは、wineさん。
投資に限らず、どの世界でも非常に優れた人はいます。
私の趣味は将棋ですが、指導対局でトッププロ(タイトルホルダー)と対戦させていただいたことがあります。
かろうじてすごさだけはわかりました。
そこまではどうやっても行きつけないことも改めてわかりました。
しかし、それで将棋をやめることはないし、やめる必要もありません。
強くなりたいと思い努力するだけです。
投資も同じだと思います。
正しい方向への努力ならばご褒美もあるのですから(もちろん罰もあります)
すべては自分自身だけの判断・行動・結果という非常に公正でわかりやすい世界だと思います。
あとは志の高さ(人それぞれでいいと思います)と欲との折り合いの仕方でしょう。
by renbajinharuhi (2009-05-31 21:51) 

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